サンウエスパは古紙の回収とリサイクル加工および製紙原料としてのそれらの販売を主たる業としています。さらに新しい時代のリサイクルとして、難再生古紙からバイオエタノールを抽出し、エネルギーとして再利用する事業に挑戦しています。
2017年には提案事業「カンボジア国における未利用水生植物のバイオエタノール化に関する案件化調査」が、JICAの中小企業海外展開支援事業に採択されました。カンボジアのトンレサップ湖には世界三大害草の一つに数えられるホテイアオイが大量発生しており、水中酸素の減少や水蒸発量の増大による魚の大量死、水上生活者の漁船エンジンスクリューの損壊を誘発するなど環境面、経済面で大きな損害を与えています。サンウエスパではホテイアオイを原料としたバイオエタノール事業によって、ホテイアオイによる各種被害縮小だけでなく、現地雇用の創出と同国のエネルギー自給率向上の実現を目指しています。
未利用なもの・無価値なものを再定義する。それがサンウエスパの事業ドメインです。

事業計画売上高

883,000,000円

岐阜エリアを中心に、主に企業や行政からの古紙や古着などの回収を手掛ける株式会社サンウエスパ。1969年の創業以来、地域に根ざしたリサイクル・リユース事業を展開している再生資源卸売企業だ。近年は「Recycle Revolution（リサイクル・レボリューション）」を経営理念に掲げ、従来の資源回収に加えて、2016年より新時代に向けたリサイクルとして「バイオエタノール事業」をスタート。シュレッダーダストからバイオエタノールを抽出し、エネルギーとしてリサイクルするという新しい挑戦は注目を集めている。新しいリサイクルの形としてエネルギー事業へと踏み出した思いと展望を、代表取締役の原有匡（はらともただ）氏にうかがった。

サンウエスパは「Recycle Revolution」をビジョンに、再生資源卸売業として古紙・古着などを中心にモノが不要になったところから、それを必要とするところへのサプライチェーンを構築して事業を展開しています。また、従来の再生資源卸売業の領域に留まらず、新規事業として、紙くずやカンボジアの害草（ホテイアオイ）など無価値・未利用のものからバイオエタノールを製造する事業に挑戦を続けています。本クラウドファンディングの活用を通じ、今後の新規事業であるカンボジア事業が推進され、エネルギー・食糧などの社会的課題解決へ寄与する事業として成長することを期待しています。