分配金のしくみ

1.分配金のしくみ

  • 分配金は事業の売上高に基づいて計算されます。事業の売上高が大きくなるほど分配金が増えるしくみです。
  • 分配金が出資金と同じ金額(損益ゼロ)になる売上高を「出資金回収売上高」といいます。
    事業の売上高が出資金回収売上高を上回ると、分配金は出資金を上回り利益となります。
    反対に事業の売上高が出資金回収売上高を下回ると、分配金は出資金を下回り損失となります。

分配金のしくみのイメージ

分配金のしくみのイメージ

上図はイメージです。実際の売上高の推移は、各ファンドによって異なります。

  • 売上高に対する分配金の比率を「分配率」といい、挑戦企業の事業計画などを基にファンドごとに決定しています。
    「分配率」は事業の売上高の進捗に応じて複数設定されている場合があります。
    <ご注意>
    ファンドによって一定の売上高に到達するまでは分配金が発生しない(売上高に対する分配率が0%)場合があります。
  • 挑戦企業(営業者)が事業計画売上高を会計期間中早期に達成した場合、達成した月の月末を最終の決算日として会計期間を繰り上げて終了(早期終了)し、分配金を当初の予定よりも早くお支払いします。
  • 分配金はファンドの会計期間中の決算期毎に計算します。計算結果は「分配金計算書」にてご確認いただけます。

2.分配金の計算式

決算期毎の1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定します。

A%:出資金回収売上高に到達するまでの売上高に対して適用する分配率
B%:出資金回収売上高に到達した後の売上高に対して適用する分配率

  • (1)当該決算期間までにかかる売上金累計額(以下「総売上金累計額」といいます)が出資金回収売上高以下の場合
    当該決算期間にかかる売上高×A%÷目標募集口数
  • (2)当該決算期間において総売上金累計額が出資金回収売上高を初めて上回る場合
    (出資金回収売上高-前決算期間までにかかる売上金累計額)×A%÷目標募集口数+(総売上金累計額-出資金回収売上高)×B%÷目標募集口数
  • (3)(2)の場合の翌決算期間以降の場合
    (総売上金累計額-前決算期間までの売上金累計額)×B%÷目標募集口数
  • ※分配金の計算で使用する目標募集口数は募集結果に基づく合計出資口数ではありません。
  • ※出資金1口あたりの分配金額に円未満の端数が生じた場合は、端数を切り捨てて算定します。
  • ※各お客さまへの分配金額は、1口あたりの分配金額に、申込口数を掛け合わせて算定します。

3.モデルケース紹介

ファンド条件
  • 一口あたりの申込金額:5万円
  • 目標募集口数:200口
  • 目標リターン:1.15倍
  • 出資金回収売上高:4000万円
  • 事業計画売上高:6000万円
  • 分配率
    出資金回収売上高に到達するまで:25.000%
    出資金回収売上高に到達した後:7.501%
  • 会計期間:2018年1月~2020年12月(36ヶ月)
  • 決算月:毎年12月31日
  • 分配のパターン:決算期毎
【ケース1】分配金が出資金を上回る場合(事業計画には未達)

ケース1:チャート

  各年売上高 1口あたりの各年分配金額
(税引き前)
1期(2018年12月31日) 1000万円 12,500円
2期(2019年12月31日) 1500万円 18,750円
3期(2020年12月31日) 3000万円 24,375円
合計 5500万円 55,625円
(+5,625円)
<計算式>

【1期目】
10,000,000円×25.000%÷200口=12,500円

【2期目】
15,000,000円×25.000%÷200口=18,750円

【3期目】
{40,000,000円-(10,000,000円+15,000,000円)}×25.000%÷200口+(55,000,000円-40,000,000円)×7.501%÷200口=24,375円

【ケース2】分配金が出資金を下回る場合

ケース2:チャート

  各年売上高 1口あたりの各年分配金額
(税引き前)
1期(2018年12月31日) 1500万円 18,750円
2期(2019年12月31日) 1000万円 12,500円
3期(2020年12月31日) 500万円 6,250円
合計 3000万円 37,500円
(-12,500円)
<計算式>

【1期目】
15,000,000円×25.000%÷200口=18,750円

【2期目】
10,000,000円×25.000%÷200口=12,500円

【3期目】
5,000,000円×25.000%÷200口=6,250円

【ケース3】事業計画売上高に予定よりも早く到達した場合(早期終了)

ケース3:チャート

  各年売上高 1口あたりの各年分配金額
(税引き前)
1期(2018年12月31日) 3600万円 45,000円
2期(2019年12月31日) 1600万円 9,500円
3期(2020年4月30日)
早期終了
800万円 3,000円
合計 6000万円 57,500円
(+7,500円)
<計算式>

【1期目】
36,000,000円×25.000%÷200口=45,000円

【2期目】
(40,000,000円-36,000,000円)×25.000%÷200口+{(36,000,000円+16,000,000円)-40,000,000円}×7.501%÷200口=9,500円

【3期目】
8,000,000円×7.501%÷200口=3,000円

4.分配金の支払時期

分配金の支払時期は、決算期毎(年1回)またはファンド終了時(一括)の2パターンです。
募集ファンドがどちらのパターンかは、各ファンドページでご確認ください。

分配金の支払時期のイメージ

決算期毎(年1回)

  • 1期
    分配
  • 2期
    分配
  • 3期(最終)
    分配
ファンド終了時(一括)

  • 1期
  • 2期
  • 3期(最終)
    1期~3期分
    一括分配

5.注意事項

  • 分配金の総額が出資金額を上回り利益が発生する場合、利益に対して20.42%(復興特別所得税を含む)を乗じた金額が営業者により源泉徴収されます。
  • 挑戦企業(営業者)は、匿名組合事業の売上高として、事業計画の売上高を保証するものではなく、分配金を保証するものでもありません。
  • 匿名組合契約において特に明記される場合を除き、匿名組合員が分配金以外に金銭その他の財産の支払いまたは分配を受けることはありません。したがって、匿名組合契約が契約期間満了その他の事由により終了した場合においても、匿名組合員は、分配金とは別に出資金の返還を営業者に請求することはできません。