事業内容

このページは株式会社サンウエスパから提供された情報を記載しています。

概要

サンウウエスパについて

「Recycle Revolution」をビジョンに、未利用なもの・無価値なものを再定義する。――それが私たちサンウエスパの事業ドメインです。
2019年で創業50年を迎えた私たちサンウエスパは、「SUN」+「WASte PAper」をその社名の由来とする通り、古紙の回収とリサイクル加工および製紙原料としてのそれらの販売を主たる業とする、いわゆる「紙くず屋」です。
2006年という比較的早い段階から古紙の国際取引に注力し、2016年には難再生古紙と言われるシュレッダーダストからバイオエタノールを製造する実証事業をスタートしました。いずれも他に先駆けたチャレンジングな事業でしたが、「グローバル」と「エネルギー」こそ次代のリサイクルにおける鍵となるとの確信があってのことでした。それらがカンボジアの地で融合したのは、2017年6月、私たちの提案事業「トンレサップ湖における未利用水生植物のバイオエタノール化に関する案件化調査」が、JICAの中小企業海外展開支援事業に採択されたことによります。
紙くずからバイオエタノールを製造する技術を用い、カンボジアの広大な沼沢に繁茂する害草ホテイアオイをエタノールに変える・・・、セルロースを糖化醗酵することにおいて、紙くずとホテイアオイに違いはなく、未利用資源を原料とするという点において、当社のドメインに反しない・・・
エタノールをカンボジアで。私たちがまさに取り組むべきものと知り、「SUNWASPA」の新しい半世紀を迎える2020年に、カンボジア発害草ベンチャー「UNWASPA」を始動します。7ヶ月で200万倍に増殖する侵略的外来種である水草ホテイアオイのエタノール化を端緒に、エネルギー、クラフトジン製造、農業、日本式稲作教室、SAKE BAR、スパイス貿易など、多角的アウトプットを目論んでいます。
私たちは純然たる「古紙」関連業からスタートし、今、カンボジアで「UN WASte PAper(古紙ではない)」事業を展開しようとしています。
(この社名のインスピレーションを得たのは、大風の吹いた翌日、本社玄関の立体ロゴマークから「S」の文字が欠落していたのを見たことがキッカケでした。)

JICAの採択

実はホテイアオイには、水中のヒ素や農薬を吸着し水質を浄化するという能力があります。しかしいずれ枯死すれば、二次被害をもたらすに過ぎません。こういうジレンマが、プノンペン近郊の沼沢地域や、東南アジア最大の湖であるトンレサップを覆っているのです。水質汚染、エネルギー自給率、医薬品不足…これらカンボジアが恒常的に抱える課題を包括的に解決するひとつの策として、ホテイアオイがもたらす害益両面を利用する・・・
2017年6月、当社の提案事業、カンボジア国トンレサップ湖における「未利用水生植物のバイオエタノール化に関する案件化調査」が、JICAの中小企業海外展開支援事業に採択されました。

ホテイアオイとは?

南アメリカ原産の水草で、世界の熱帯・亜熱帯域に帰化し、国際自然保護連合種の保全委員会が作成した世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。驚異的な繁殖能力を有し、空間的な制限がない場合には、7ヶ月間で現存量が200万倍になることが報告されています。肥料分の多い水域では、あっという間に水面を覆い尽くし、水の流れを滞らせ、水上輸送の妨げとなり、また漁業にも影響を与えるなど世界中で問題となっており、さらに在来の水草を競争で排除する事態や、水鳥や水生動物への影響も懸念されています。カンボジア―とりわけ100万人もの水上生活者が暮らすトンレサップ湖上のいくつかの村落において、この水草の負の影響は顕著です。当社のカンボジアにおけるバイオエタノール事業とはすなわち、トンレサップの水上生活者にホテイアオイの回収を委託し、それを原料としたバイオエタノールを代替燃料として利用することで、彼らの生活向上を図るというものです。

ホテイアオイ
<JICA事業>
案件化調査業務完了報告書
<メディア掲載履歴>
センサーで古紙を効率回収 サンウエスパ(日経新聞)
水草をエタノールに サンウエスパ、カンボジアで実験(日経新聞)
古紙や水草から、新しいリサイクルを生み出す『サンウエスパ』(ソトコト)
<受賞歴>
はばたく中小企業300社 2019

理念

サンウエスパのロゴ

トウモロコシからつくられるバイオエタノールの環境的な意義が喧伝される一方で、ある地域では餓死者が絶えない。「MOTTAINAI」という日本語がもてはやされていながら、日本は世界最悪の食糧廃棄国のひとつでもある。容易なパズルゲームのようなこの難解なパラドックスは、まったく新しい商流を創造することで解決がみえるだろう。幾筋ものストリームはやがて奔流となって、日常からゴミという概念を洗い流す。そんな未来に至る、千のうちの一を担う。

事業内容

再生資源卸売業

「古紙回収を生業として半世紀。資源循環のパイオニア。」
サンウエスパでは、家庭や企業、地域団体から発生する新聞やダンボールなどのあらゆる有用な古紙を回収し、品目別に国内外の製紙メーカーのニーズに合わせて製紙原料として供給しています。収集運搬にはIoTとAIおよびライドシェアを用いた産業構造の創造的破壊を試みていますが、その業態の本質は天秤棒を担いで屑紙を集めていた江戸時代からなんら変わりません。すなわち、都市生活の産物である古紙を循環利用し、パルプ原料として供給することが、私たちの事業の根柢なのです。また私たちは、中古の衣料・靴・カバンなども国外輸出しております。これらの資源のすべては、自社で回収・圧縮梱包したもので、有害廃棄物を含まず、バーゼル条約に準拠したものです。
古紙 古紙回収車

エコファミリー

「いつでも簡単リサイクル。あなたの街のエコファミリー。」
エコファミリーとは、ご家庭でいらなくなった古紙や古着などを大切な資源として循環させるための無人回収施設です。地域のごみ減量に貢献し、世界規模でのリユースを実現するための入口としての役割を担っています。またエコファミリーでは、街に緑を増やしたり、カンボジアの学校にスポーツ用品を寄付するプロジェクトを行っております。利用者にも専用アプリを通じて利益を還元することで、この活動の参加者であることを、楽しみながら実感してもらえるでしょう。より積極的な参加を望む誰もが、FCオーナーとなることもできます。IoTによる高度な防犯・防火設備を有し、24 時間365 日、いつでも安心してご利用していただける地域のリサイクルハウス――それがあなたの街のエコファミリーです。
エコファミリー

バイオエタノール

「紙くずからエネルギーを。リサイクルのあらたな地平。」
サンウエスパでは、新しい時代のリサイクルとして、難再生古紙からバイオエタノールを抽出し、エネルギーとして再利用するという事業を行っております。紙の植物繊維に含まれる細胞壁(セルロース)に特別な酵素を用いて糖化し、さらに発酵、蒸留させることでバイオ由来のエタノールを回収しています。私たちがバイオエタノールの原料としているシュレッダーダスト(難再生古紙)は、本来無用であったものであり、都市部において安定して供給することができ、しかも従前の穀物由来のバイオエタノールとは異なり、食糧と競合しません。当社のバイオエタノール事業は、廃棄物・エネルギー・食糧などの環境問題を包括的に解決する可能性を秘めている、未来のための事業です。
シュレッダーダスト バイオエタノール抽出 研究風景

カンボジア事業

「未利用なもの・無価値なものを再定義する。ホテイアオイ総合商社。」
2020年夏頃に新設予定である新会社(UNWASPA)では、熱帯の厄介者ホテイアオイを3つの資源に変換します。ガソホール原料となる99.5%エタノール、飲料用アルコール原料としての95%エタノール、そして堆肥原料としてそれらの搾りカスであるところの残渣です。私たちのバイオエタノールはセルロースを原料とする次世代のそれで、害草だけでなく、剪定枝やカット野菜の屑など、あらゆる非可食性未利用植物を原料とし得る点で有意義ですが、収益化が極めて困難という点で穀物由来のそれに大きく劣っています。私たちはこれに(補助金ではなく)ビジネスモデルによる解決を与えます。例えばエタノールの付加価値は、飲料用とすることで、燃料用にしたときの100倍になります。それにカンボジアの特産品である胡椒やコブミカン、レモングラスなどのハーブやスパイスをボタニカルとして加え、高品質なクラフトジンを蒸留します。これらボタニカルの一部は自社農園で栽培し、エタノール残渣を堆肥として用います。さらに日本で不要となった中古農機具をサンウエスパ本社から輸入し、99.5%エタノールを燃料として農地を走らせます。こうして造られたジンは、プノンペンで運営するSAKE BARをアンテナショップとしてアウトプットし、さらにヴァーチャル店舗にもその他のスパイスと共に陳列します。ジンに用いたボタニカルは乾燥粉砕してバスソルトや調味料とします。私たちは「不要」にこそ「需要」を見出し、何も廃棄しない、高度に循環する「ホテイアオイ総合商社」を目指し、現地に産業と雇用を創出します。
カンボジア事業

紹介動画

動画
動画提供元:株式会社サンウエスパ

資金使途

調達資金はカンボジアの子会社(2020年夏頃 新設予定)への出資資金などを含む、株式会社サンウエスパの事業全般にかかる活動に使用します。
本事業を遂行するうえで資金が不足する部分については、株式会社サンウエスパの自己資金を充当します。

事業計画

事業計画売上高

883,000,000円
会計期間全体(12ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は株式会社サンウエスパの全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の883,000,000円を上限とします。

事業計画

2020年夏頃 カンボジア発の害草ベンチャーとして新会社「UNWASPA」を始動予定。

売上実績

売上実績

2019年で創業50年を迎えた株式会社サンウエスパは、再生資源卸売業として愚直に事業を成長させてきました。2019年3月期には売上は9億円を超えております。「SUNWASPA」の新しい半世紀を迎える2020年に、カンボジア発害草ベンチャーとして新会社「UNWASPA」を始動し、社会的課題解決とさらなる事業成長を目指します。なお、上記は、過去の実績であり、将来の売上を保証するものではありません。

事業メンバー募集

JOIN US!

私たちの構想するカンボジア事業を実現するためには、クリアしなければならない問題がまだまだたくさんあり、技術をはじめとした様々なジャンルにおける協力者や、本プロジェクトを一緒に前進させていくためのパートナーを必要としております。興味がありましたらどうぞ気軽にお問い合わせください。

<求める人材像>

第2世代バイオエタノール製造に知見を持つ研究者および研究機関、肥料・微生物・人工衛星・エネルギー収支・脱水膜・気候変動に知見を持つ研究者・研究機関および企業、生姜もしくは柑橘類の露地栽培に知見のある日本の農家、カンボジアに日本式稲作を伝授してくれる米農家、蒸留酒製造の専門家、海外開発の経験者、食品流通業の経験者、クラウドファンディングに知見のある個人および企業、とにかくUNWASPAで一緒に働きたい人、プノンペンのSAKE BARでバーテンダーをしたい人、美味しいカラスミのつくれる人、WEBショップの運営ができる人、サンウエスパ本社で働きたい人、その他本事業に興味のある団体および個人。

メンバー集合写真 会議室