株式会社海楽荘は、岩手県大船渡市で、温泉宿泊施設「大船渡温泉」を運営しております。東日本大震災により多くの宿泊施設が津波の被害を受けたなか、地元の漁師でもある代表取締役・志田豊繁氏の地域経済の復興・発展への想いをもとに、2014年7月に開業し、地元の方々の憩いの場として、また、復興支援で来られるボランティアや建設作業員のかたが長期滞在できる宿泊施設として、地域の若者が働ける職場として、復興のシンボルとなっています。
また、新鮮な海の幸を使った名物料理や太平洋を一望できる絶景の露天風呂などで、観光客のかたからも高い評価を得ており、今後、大船渡の周辺地域で開催される各種イベントや交通網の整備などによる観光客の増加を見据え、サービス向上を通じたさらなる成長、地域経済への貢献を目指しています。

大船渡温泉 公式サイト

事業計画売上高

34億8,800万円

岩手県・三陸海岸にあり、太平洋を一望できる「大船渡温泉」は、日帰り入浴施設を兼ねた温泉宿泊施設。漁師で民宿オーナーでもある社長が地元への恩返しとして開業した。漁師町で観光業が発展しなかった大船渡の魅力を伝え、地元の人達と観光客との交流が生まれることで復興・地域経済発展への推進力となることを目指している。舵を取るのは、経歴も気質も異なる兄弟。兄で代表取締役社長の志田豊繁氏、弟で専務取締役支配人の志田繕隆氏に事業への想いをうかがった。

株式会社海楽荘の代表である志田豊繁氏は、東日本大震災により、経営するワカメの養殖場などで壊滅的な被害を受けましたが、地域の復興・発展への想いをもとに立ち上がり、「大船渡温泉」を開業されました。開業以降、ボランティアや観光客をはじめとした多くの方々に利用されているのに加え、日帰り入浴や地域生産者への出店場所の提供などを通じて、地元の方々の交流・憩いの場としても愛される施設となっています。
東日本大震災からは約8年目を迎えようとしていますが、津波の被害が大きかった三陸沿岸地域では未だ復興完了に向けての道のりは険しく、地域経済の活性化に向けては、観光振興や交流人口獲得なども非常に重要となっていきます。
大船渡の周辺地域で開催される各種イベントなどによる観光客増加を見据え、サービス向上を通じたさらなる成長、地域経済への貢献を目指す「大船渡温泉」がこれからも復興のシンボルとして地域の観光産業のなかで大きな役割を果たし、成長していくことを期待しております。