事業内容

このページは株式会社海楽荘から提供された情報を記載しています。

概要

株式会社海楽荘

株式会社海楽荘は、岩手県大船渡市で、温泉宿泊施設「大船渡温泉」を運営しております。2011年の東日本大震災により多くの宿泊施設が津波の被害を受けたなか、代表取締役である志田豊繁氏の「復興のシンボルとして地域の若者が働ける場所をつくりたい、避難所や仮設住宅に住む人たちにお風呂で温まってもらいたい、ボランティアや建設作業員のかたも宿泊できる場所を提供したい。」といった地域経済の復興・発展への想いをもとに、多くの方々の支援もあり、2014年7月に「大船渡温泉」は開業しました。
開業以降、ボランティアや観光客をはじめとした多くの方々に利用されているのに加え、日帰り入浴や軽トラ市などを通じて、地元の方々の交流・憩いの場としても愛される施設となっています。
また宿泊施設としても、新鮮な海の幸を使った名物料理や太平洋を一望できる絶景の露天風呂などで、利用客のかたからも高い評価を得ております。
今後、大船渡の周辺地域で開催される各種イベントなどによる観光客増加を見据え、サービス向上を通じたさらなる成長、地域経済への貢献を目指しています。

「大船渡温泉」開業までの歩み

株式会社海楽荘

株式会社海楽荘の代表取締役である志田氏は、大船渡を代表する観光地である碁石海岸で民宿「海楽荘」を営んでおり、東日本大震災の以前から日帰り入浴施設の建設を検討しておりました。しかし、2011年の東日本大震災により多くの宿泊施設が津波の被害を受けた状況を目の当たりにし、このままでは復興が遅れてしまうとの危機感から「復興のシンボルとして地域の若者が働ける場所をつくりたい、ボランティアや建設作業員のかたも宿泊できる場所を提供したい、避難所や仮設住宅に住む人たちにお風呂で温まってもらいたい。」という想いに至り、宿泊施設「大船渡温泉」の建設を決断しました。
開業にあたっては、従業員への教育や資金繰りなどへの不安や葛藤もありましたが、観光客の取り込みや地域経済への貢献に期待する地元の後押しや多くの方々の協力もあり、何より、「地元である大船渡のために自分を信じてやるしかない」という志田氏の強い想いに支えられ、2014年7月に開業へと至りました。

復興のシンボルとしての役割

三陸・大船渡の復興、発展への貢献

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「大船渡温泉」の開業にあたっては、地元の大船渡から従業員を多く採用しました。しかし、漁業が中心の地域において観光・サービス業の未経験者が多く、スキルの定着や一体感の醸成に苦労するなか、代表の志田氏が率先して働くことで、現在は従業員が一体となって業務の運営がなされるようになりました。また、農産物・海産物の生産者など地域の事業者との連携・交流を進め、地域全体での活性化に取り組んでいます。

地元客の交流・憩いの場

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日帰り入浴では地元客の利用も多く、憩いの場として愛されており、宴会場は地域の懇親会や同窓会などのイベントでも活用されています。また、毎月1回、地元の生産者に無償で駐車場を開放して農産物の販売場所を提供する“軽トラ市”を開催し、地元生産者と消費者の交流の場を設けておりました(現在は休止)。現在は週末を中心にロビーにあるスペースを活用して地元生産者の出店を行っています。

ボランティア、建設作業員の方々が宿泊できる場所

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東日本大震災の津波により多くの宿泊施設が被害を受け、復興支援のためのボランティアや建設作業員の方々が宿泊できる場所は数少ない状況でした。宿泊収容人数が200名以上の「大船渡温泉」はボランティアバスなどといった団体客でも宿泊でき、また、天然温泉で作業の疲れを癒やすことのできる施設として、これまでも多くの方々に利用されてきました。

大船渡温泉の魅力

リアス式海岸が育んだ絶景

リアス式海岸が育んだ絶景

リアス式海岸特有の地形大船渡湾から太平洋を見渡す、極上の開放感。オーシャンビューの客室からの眺めは圧巻です。

岩手三陸の海の幸

岩手三陸の海の幸

世界三大漁場といわれる三陸沖の海は「奇跡の海」や「太平洋銀行」と呼ばれるほど豊かな海として知られています。漁師のオーナーが厳選したアワビ・ホタテ・ワカメなどの岩手三陸の海の幸を堪能できます。

太平洋を一望できる天然温泉

太平洋を一望できる天然温泉

露天風呂から太平洋を一望。夜は漁火の幻想的な風景、朝は水平線から昇る日の出が絶景です。

施設概要

大船渡温泉 公式サイト
大船渡温泉 Facebook

所在地 岩手県大船渡市大船渡町字丸森29番1
連絡先 TEL:0192-26-1717 (受付時間 9:00~19:00)
E-mail:contact@oofunato-onsen.com
開業 2014年7月31日
客室数 客室数 69室、収容人数 215 人
お風呂 [種類] 温泉 大浴場 露天風呂 天然温泉
[泉質] ナトリウム・カルシウム塩化物泉
[効能] 打ち身 関節痛 疲労回復

受賞歴

  • 2017年12月
    トリップアドバイザー 2017年Certificate of Excellence(エクセレンス認証)受賞
  • 2018年5月
    じゃらんアワード2017 東北ブロック じゃらん OF THE YEAR 泊まってよかった宿大賞(夕食)51~100室部門 1位
  • 2018年11月
    温泉総選挙2018 上半期ランキング 絶景部門 第5位
  • 2019年1月
    Booking.com Guest Review Awards 2018(クチコミアワード2018)受賞

今後観光客増加が期待されるイベントなど

三陸防災復興プロジェクト2019(6~8月)

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復興に力強く取り組んでいる地域の姿を発信し、東日本大震災津波の風化を防ぐとともに、国内外からの復興への支援に対する感謝を示し、さらには、被災県として東日本大震災津波の記憶と教訓を伝え、国内外の防災力向上にも貢献すること、また、三陸地域の多様な魅力の国内外への発信と交流の活発化により、新しい三陸の創造につなげることなどを目的として、三陸地域全体を舞台とする総合的な防災復興行事「三陸防災復興プロジェクト2019」が開催されます。(6月1日~8月7日)
開催期間中は、大船渡市も含め周辺の各地域でのイベント開催が予定されており、多くの方々の来訪が期待されます。
三陸防災復興プロジェクト2019

2019年ラグビーW杯(9~10月)

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岩手県釜石市にある釜石鵜住居復興スタジアムにて、9月25日と10月13日に試合の開催が予定されており、また、岩手県宮古市も公認キャンプ地となっているなど、海外からの観戦者も多く訪れることが期待されます。

三陸沿岸道路・三陸鉄道の全線開通

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東日本大震災の復興道路として国が整備を進める三陸沿岸道路は、2020年度までに仙台港北IC-八戸JCT間の359キロを開通させるとしており、完成後は関東地方などからの自動車によるアクセスが大幅に改善されます。また、盛駅(岩手県大船渡市)と久慈駅(岩手県久慈市)を結ぶ三陸鉄道リアス線が2019年3月23日に開業予定であり、これらの交通手段が整備されてくる今後は、観光客のさらなる流入が期待されます。

資金使途

「大船渡温泉」は、東日本大震災後、地域の復興を後押しするために、観光客のみならず、地域住民、ボランティアや建設関係の方々にも広く利用いただくことを考え、設立されました。そのため、アメニティ・家具、システム関係は、必要最低限の簡素なものから開業しております。その後、絶景の温泉宿、地元産品の食の宿としてブランディングを進め、おかげさまで多くの皆さまに認知されるようになってきました。
今後、サービス内容のワンランク向上を行い、競争力のある魅力的なサービスを展開することで、持続的・継続的に地域の産業を力づけていきたいと考えており、今回の調達資金は大船渡温泉の事業運営費用としてお客さま満足度向上や運営効率化の各施策などに使用する予定です。本事業を遂行するうえで資金が不足する部分については、株式会社海楽荘の自己資金を充当いたします。

施策例

現時点で想定している内容であり、運営状況やお客さまのニーズに合わせて適宜対応していきます。

  • アメニティ・家具・調度品の充実化
    客室に備え付けのアメニティグッズや備品類を充実させ、おもてなしの品質を向上させることでお客さま満足度の向上を図ります。
  • 運営管理システムの改善
    客室管理・運営にかかるシステムを施設の運営スタイルに合ったものへ最適化を進めることで、効率化を図ります。
  • 近郊観光ガイドサービスの提供
    近隣地域の観光地を案内するガイドブックなどを新たに作成・提供することでお客さまの利便性向上、近郊地域も巻き込んでの活性化を図ります。

事業進捗状況と今後の予定

「大船渡温泉」は2014年7月の開業から4年以上が経過し、これまでも多くのお客さまにご利用いただき、2018年4月期には約4.3億円の売上、客室稼働率は平均70%以上を維持しております。今後も各種イベントや交通網改善による集客増加を見据えて、適宜、宿泊サービスの向上施策を実施していくことなどにより、利用客の増加を目指します。

売上実績

年間実績
決算期 売上(百万円) 客室稼働率
2015/430869.5%
2016/445178.9%
2017/442471.3%
2018/443873.1%
(参考)上半期実績
2017/1023576.0%
2018/1025378.5%

上記は、過去の実績であり、将来の売上を保証するものではありません。
2017年10月および2018年10月の上半期の数値は正式な決算の数値ではありません。

事業計画

事業計画売上高

34億8,800万円
会計期間全体(7年1ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は株式会社海楽荘の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の34億8,800万円を上限とします。