事業内容

このページは株式会社金森合金から提供された情報を記載しています。

概要

加賀藩主・前田利長に技術を認められ、御鋳物師七人衆として高岡鋳物の礎を築いた、金森弥右衛門から約400年。

以来、金森の職人は時代や人々の求めに応じて、装飾性のある調度品や武具・梵鐘・霊峰白山頂上方位盤、鍋釜などの日用品、産業を支える機械部品までさまざまに形を変えながら、強度のある素材を鋳造し続けてきました。高度な精錬によって、フォーナイン(純度99.99%)の素材配合を実現し、日本が誇る「H-IIAロケット」の部品素材も供給しています。
そして今、金森合金は、江戸時代から継承する自社精錬技術を活用し、地球上で限られた鉱物を循環するものづくりを推進。新聞印刷時の刷版や廃番となった製品や廃材などを再利用するシステムを構築し「技術革新」と「つくる責任」をもって、SDGsへの貢献を積極的に目指します。

株式会社金森合金

銅とアルミの機能性をデザインによって磨き上げた「KAMAHACHI」

オリジナルブランド「KAMAHACHI」は江戸時代に禁裏鋳物師として、鋳物商を創業した際の屋号「釜八」に由来。鍋釜などの生活に密着した鋳物を手がけていた当時の、人の手に触れる日用品だからこそのきめ細かさをブランドのDNAに、という願いがその名に込められています。

第1号の製品は、銅の持つ抗菌効果とその美しい質感を生かした、ブランドのアイコンとも言うべき「針のない剣山」。生け花が盛んな金沢で育った次代当主・高下裕子が、手軽に安全に、そして美しく、花のある毎日を楽しむことを願い考案。石川県農業試験場との共同研究によって完成しました。
「KAMAHACHI」は銅とアルミの特性を知り尽くした金森合金の技術力に、機能性とデザイン性のクリエイティブをプラスして、食・住空間に彩りを添える製品をラインアップ。古来の砂型鋳造という、少ロットでも製造可能な技術が、多彩で繊細なディテールに磨きをかけています。

オンラインショップ

ライフスタイル製品がもたらしたユーザーとの接点が新たな展開を生む

ライフスタイル製品を提案する自社ブランド「KAMAHACHI」の誕生は、金森合金の事業形態の変化をもたらしました。

あらたな挑戦をサポートするプラットフォーム「CAMPFIRE」が主催したプロジェクトでの優勝をきっかけに「子供たちの夢をつなげるCircular Design Project」をスタート。多品種少量生産でひとつから金属素材の形を生むことができる工程で、子供たちの夢、想い、アイデアをカタチにするプロジェクトです。彼らの目線で社会課題について考え、解決策を導く取り組みを石川県・星稜高校の生徒たちと進め、2021年12月には日々の学習スペースにふさわしいタブレット端末スタンドの共同開発を実現。

生活に寄り添う製品を接点に、金森合金という会社とそれを使うユーザーとの間にコミュニケーションの種を蒔き、成長を育んでいます。石川県・金沢21世紀美術館などで開催してきた鋳物を使用したワークショップが好評で、商品を手に取って見ることのできるショールーム、「針のない剣山」を使用したワークショップや鋳物工場見学などを体験するオープンファクトリーが始まります。

多様な取り組みをきっかけに、金沢市が主催する工芸や宇宙分野でのイベント、教育機関での授業に参画し、砂型鋳造の面白さを伝える機会が増えています。今後も、鋳物を通したさまざまな体験の機会を一般のかたがたと共有し、「金属の美しさ」「資源の循環」というものづくりのアイデアと可能性を提案していきたいと考えています。

〈Factory〉〈Labo〉〈Brand〉の3本柱が時代のニーズに答える企業価値を育てる

2022年10月より自社サイトに「KAMAHACHI Store」をオープン。自社製造の強みを生かし、在庫を抱えないビジネススタイルが可能になりました。オンラインショップは、インターネット上のショールームとしても効果を発揮し、海外のセレクトショップとの取り引きのきっかけにもなっています。これまで金森合金が培ってきた産業用機械部品の供給や金属素材のリサイクル、職人技術の保全と教育を担う〈Factory〉部門。新技術やカテゴリーにチャレンジしたり、鋳物による個人やスモールビジネスの支援を手がける〈Labo〉部門。そして、金属の機能美を100年後も役立つライフスタイル製品として発信する「KAMAHACHI」をベースとした〈Brand〉部門。この3本柱がそれぞれ成長を遂げ、相互作用を発揮することで、常に新しい「企業価値」を高め、発信していきたいと考えています。

伝統的砂型鋳造、約1,200℃で精錬する銅合金溶解のイメージ動画

(動画提供:株式会社金森合金)

資金使途

調達資金は、株式会社金森合金の事業全般にかかる活動に使用します。

事業計画

事業計画売上高

15,000,000円
会計期間全体(3ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は、株式会社金森合金の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の15,000,000円を上限とします。