事業内容
このページは株式会社アイルから提供された情報を記載しています。
概要
野菜のシート「ベジート(VEGHEET)」とは、茹でた野菜をペーストにし、シート状に乾燥させた新しい食材で、原料は野菜と寒天のみです。20年間の研究開発を重ね、野菜の栄養や美味しさを0.1ミリのシートに凝縮させることに成功しました。野菜をペーストにして加工するため、傷入りや形の不揃いなどの理由で市場に出回らない規格外野菜を原料として有効活用することができます。日本国内には規格外野菜が生産量の20~40%もあり、これらの野菜を株式会社アイルが買い取り、ベジートとして商品化することで、食品ロス問題の改善や農業者の事業所得の増加につながります。
ベジートは既に6月中旬より首都圏のイトーヨーカドー100店舗以上で販売が始まっており、株式会社アイルは今後の需要拡大を見込んでベジートの生産体制の増強を計画しております。
ベジートとして商品化している野菜は現在のところ、ニンジン、ダイコンの2種類ですが、今後はホウレンソウ、カボチャ、トマトといった野菜も商品化していく予定です。
特徴
1. 規格外野菜の有効活用
ベジートの原料となる野菜は傷入りやサイズ違い等の理由で農業者が出荷できなかった規格外野菜です。これまで廃棄せざるを得なかった野菜を株式会社アイルが買い取り、ベジートとして商品化することで、食品ロス問題の改善や農業者の事業所得の増加につながります。
2. 商品化まで20年。野菜の栄養素や美味しさを凝縮
ベジートは野菜本来の栄養素と風味を損なうことなく、シート状に加工することに成功した新しい食材です。開発初期の頃は、紙を食べているかのような食感でしたが、20年の歳月をかけて、食べ心地が良く、口どけもいい食感の改良に成功しました。ベジートを料理に加えることで、いつもの料理を彩り豊かに、食事を楽しみながら、野菜の摂取量を増やすことができます。
3. お子さま向け食品としての活用
ベジートの原料は野菜と寒天のみ。保存料や着色料を含まないため、安全な食品です。また水分を抜くことで野菜のうま味が増すので、野菜が苦手なお子さま向けの食品としても期待できます。
<受賞歴>
- ニッポン新産業創出大賞最優秀賞
- フード・アクション・ニッポンアワード 2017年度受賞 10産品
<主なメディア掲載>
- 2018年3月15日 テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」
- 2018年5月2日 テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」
- 2018年6月19日 テレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」
事業進捗状況と今後の予定
2018年3月より、イトーヨーカドーの複数店舗でベジートのテスト販売を開始。取り扱い店舗を徐々に拡大しつつ、5月中旬までの販売実績が好調であったことから、6月中旬より首都圏の100店舗以上で販売を開始します。今後さらなる需要増加を見込み、生産体制の強化を計画しております。現在は1ラインのみ、12時間体制による生産ですが、2018年8月からラインの増設準備を開始し、2018年12月からは2ライン体制での生産を目指します。
資金使途
ベジートの製造ラインの新設費用および事業の運営費用として使用する予定です。本事業を遂行するうえで資金が不足する部分については、株式会社アイルの自己資金を充当いたします。
事業計画
事業計画売上高
80,000万円
事業計画
2018年8月 | 生産ライン増設工事の発注 |
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2018年12月 | 生産ラインの増設完了、増産開始 |
2019年1月 | 販路拡大へ向けた営業活動 |
市場規模
ターゲットとなる主な市場は以下の通りです。
- (1)海苔市場(2,000億円)
- (2)健康食品市場(1兆5,600億円)
- (3)カット野菜市場(2,000億円)
- (4)海外日本食市場(2兆6,700億円)
- (5)ベジタリアン市場(欧米5,000万人、インド3.6億人)
色彩が豊かである点、食物繊維を多く含む点などの特徴を生かして、新商品を求める動きに対応します。ベジートは既存の海苔やライスペーパーにはない特色を持っており、海苔市場とは完全には競合せず、独自の市場を形成していくことが期待できます。東京都内の小売店から順次販売を開始し、国内外問わず事業を拡大していく予定です。将来的には一般家庭の食卓に並ぶ食材になることを目指します。
販売戦略
- 既に取引実績のある小売店での取扱店舗数を拡大
- 小売店の通販サイトにて販売
- 業務用としての卸先の開拓
- 素材として食品メーカーへの販路開拓
- 海外卸先の開拓