フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と情報技術(Technology)を組み合わせた造語で、最新の情報技術を駆使した「新たな金融サービス」のことを指します。スマートフォンのアプリを通じた金融サービスを中心に急成長しており、その利便性の高さから、私たちの生活を一変させるイノベーションとして注目されています。
決済・送金手段の効率化、セキュリティの充実、人手不足の解消などのほか、米国ではフィンテックの決済技術等が既存業態と結びついて、民間タクシーや民泊等の新興ビジネスが生まれています。
フィンテックは、スマートフォンのアプリを通じた金融サービスを中心に急成長しており、その便利性の高さから、「私たちの生活を一変させるイノベーション」として注目されています。
動画でわかるFinTech
日興アセットマネジメント作成
フィンテック関連企業の株価パフォーマンスは、技術革新や各国の政策的な後押しなどを背景に、世界株式を上回る推移となっています。今後もフィンテック関連企業の高い成長期待を背景として、中長期的な株価パフォーマンスは堅調に推移すると期待されます。
起点を100として指数化
フィンテック関連企業 | 世界株式 | |
---|---|---|
2011年12月末 | 100 | 100 |
2013年12月末 | 258 | 197 |
2015年12月末 | 345 | 232 |
2017年12月末 | 455 | 294 |
2019年12月末 | 557 | 328 |
起点を100として指数化
1株当たり利益(米ドルベース) | |
---|---|
2011年 | 100 |
2012年 | 107 |
2013年 | 119 |
2014年 | 142 |
2015年 | 121 |
2016年 | 147 |
2017年 | 183 |
2018年 | 220 |
2019年 | 186 |
2020年(予想) | 257 |
2021年(予想) | 298 |
2020年以降は2019年12月末時点のコンセンサス予想
ミレニアル世代とは主に1980年~2000年頃に生まれたデジタル世代のことで、すでに米国生産年齢人口の約4割、世界では約5割を占めています。幼い頃からインターネットとデジタル機器に接しているこの世代が今後生み出してゆく革新的なサービスや企業が、次々と誕生すると予測されています。
ミレニアル世代の主な特徴
SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービス
世界の成人の約50%(約25億人)が銀行口座を保有していないと言われている中でも携帯電話(モバイル通信)の普及は進んでおり、金融インフラの整備が遅れている中国やインドでは、スマートフォンなどを活用した決済や送金が先進諸国よりも浸透しています。こうした状況はアフリカなどの地域にもみられ、人口が増加する新興国でもフィンテックの事業拡大が期待されます。
四捨五入により合計が100%とならない場合があります。
Euromonitor Internationalのデータをもとに作成
各国政府はフィンテックを活用して金融サービスの向上を図るべく、規制緩和や推進に向けた取り組みを加速しています。たとえば日本では、2017年5月に銀行法等の一部を改正し、利用者保護を確保しつつ、金融機関とフィンテック企業とのオープン・イノベーション(連携・協働による革新)を進めていくための制度的枠組みを整備。また、銀行に対し、オープンAPI(*)に対応できる体制整備の努力義務を課しました。
オープンAPI・・・銀行口座の情報を外部のアプリと連携するために、金融機関が用意するインターフェースを公開すること。
API(Application Programming Interface)
このような背景や今後の展望を受け、好調なパフォーマンスを見せているのが、フィンテック企業に投資している「グローバル・フィンテック株式ファンド」です。ソニー銀行の販売ランキングやNISA販売ランキングでも人気のファンドとなっています。
基準価額 | 世界株式 | |
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2016年12月16日 | 10,000 | 10,000 |
2017年12月末 | 14,351 | 11,817 |
2018年12月末 | 13,071 | 10,395 |
2019年12月末 | 17,905 | 13,259 |
2020年4月末 | 17,536 | 11,175 |