事業内容
このページはGrandFarm株式会社から提供された情報を記載しています。
概要
静岡市に本社を構え、県内5ヶ所と広島県に支部を有し、スマート農業や太陽光型植物工場での野菜の栽培など先進的な取り組みで注目される農業生産法人「株式会社 鈴生(すずなり)」。そのグループ会社として2020年7月に設立されたのが、GrandFarm株式会社です。同社は、障がいを持つかたがたに対して農業に特化した就労機会を提供する就労継続支援B型事業所「すずなりカレッジ磐田校」を運営しています。また、事業所の運営と並行して、農作物の生産・販売・加工品の製造販売やエシカル商品の開発・販売なども実施。「人とやさいの育ち」を経営理念に、「農福連携」による地域の農業および福祉の活性化を目指して活動を行っています。
「農福連携」への想いをひとつに事業をスタート
同社の代表取締役社長を務める杉山明美氏は、航空会社の客室乗務員をはじめ農業とは縁のないキャリアを歩んでいましたが、故郷の静岡県に生活拠点を移してニートや引きこもりのかたがたの支援員として活動していた際、同県の委託事業「ニート等へのジョブトレーニング事業」に参加。同事業には農作業のカリキュラムも組み込まれており、受講生たちが日々の農作業で前向きな姿勢に変化していく姿を目の当たりにしたことで「農福連携」の可能性を実感。その後、「農福連携」の実現という同じ想いを持つ株式会社鈴生の代表取締役社長である鈴木氏との出会いをきっかけに、GrandFarm株式会社の設立に至りました。
農業に特化した独自のカリキュラムで利用者の自立と就業を支援
静岡県磐田市にある同社の就労継続支援B型事業所「すずなりカレッジ磐田校」は、農業に特化した福祉事業所として「農福連携」を推進。水耕栽培と露地栽培の両方を体験しながら働く力を養うプログラムを展開しています。週3日以下の通所のかたを対象とする「基礎コース」、週4日以上通所できるかたを対象に体力や自己管理、作業スキルの向上を目指す「実践コース」、週5日フルタイムで通所できるかたを対象に一般就労を目指して就職活動の準備を行う「就労準備コース」の3コースを用意しています。
「基礎コース」から順番にステップアップしていくのが目的ですが、利用者の体力や状態によっては、ひとつコースを戻して心と体を整えてから、再度ステップアップすることも可能であり、利用者に寄り添った運営を行っています。また、「就労準備コース」の利用者は農業の現場で「実践コース」の利用者に作業を教えるリーダー的な役割も担うのだとか。また、農業に特化しながらも座学の時間も設けるなど「学びを大切にしたい。」という想いから、事業所名は「カレッジ」と命名しました。
福祉の枠を超え、「食・人・地域社会」にイノベーションを創出する事業を展開
同社では「すずなりカレッジ磐田校」の運営以外に、廃棄野菜からエシカル商品の企画・販売を行うなど、食品ロスなどの社会課題解決にも取り組んでいます。現在、エシカル商品として販売されているのが、通常は大量に廃棄されるブロッコリーの茎を原材料にした「ブロッコリーの茎を使ったスープ」。原材料となるブロッコリーの茎は、グループ会社の畑で回収したもの。ブロッコリーの茎、タマネギ、ブイヨン、オリーブオイル、ローリエ以外に添加物を一切使用していないレトルト商品を製造しました。この商品は「すずなりカレッジ磐田校」内と、株式会社鈴生の農場直送野菜直売所に併設されたカフェ&レストラン「すずなりキッチン」にて、1個500円(税込/150g)で販売されています。生産数は年間1,000個程度と小ロットですが、農業の6次産業化を意識した取り組みとなっています。
また、農業の課題のひとつである脱プラスチックに向けた先進的な取り組みも行っており、ブロッコリーの茎の芯の周りにある皮を乾燥させてパウダー状にしたものにパルプを混ぜてつくったバイオ・プラスチックによる育苗ポットの試作品開発を、大学との共同研究で取り組んでいます。
同社には、福祉の枠に留まらず就労に困難を抱えるかたへの支援を拡大し、地域とともに支え合う「ソーシャルファーム」の実現という大きな目標があります。プレイング・マネージャー的な存在である杉山氏のリーダーシップのもと、現在も着々とその準備が進められています。
資金使途
調達資金は、GrandFarm株式会社の事業全般にかかる活動に使用します。
事業計画
事業計画売上高
7,000,000円
会計期間全体(3ヶ月)における合計です。
売上対象
本事業の売上は、GrandFarm株式会社の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の7,000,000円を上限とします。