事業内容
このページは李白酒造有限会社から提供された情報を記載しています。
概要

国内外に食中酒としての日本酒の魅力を発信し、酒文化の普及に尽力
1882(明治15)年、水と緑に彩られた島根県松江市の城下町に創業した李白酒造有限会社。出雲神話に出てくる酒づくりの伝統を継承した同社の日本酒は、中国の唐時代の代表的な詩人であり、酒好きとして知られる「李白」にちなみ、松江市出身の内閣総理大臣、若槻礼次郎によって命名されました。1950年に法人組織に改組し、1993年に商号を李白酒造有限会社と変更。現在、日本酒、味醂、焼酎などの製造販売を行い、島根県を代表する蔵元として事業を展開しています。
2010年、現代表取締役社長の田中裕一郎氏が5代目蔵元に就任。出雲神話に出てくる酒づくりの伝統を継承しながらも、旧来の酒造メーカーの慣習にとらわれない先進的な取り組みを行い、『李白』ブランドの各種日本酒を国内外で販売しています。他の酒造メーカーに先駆けて1980年代より始まった海外輸出は、香港、アメリカ、韓国、シンガポール、ブラジル、カナダ、ドイツ、スイスほか15の国と地域へと展開。現在、同社の生産量の約40%が海外の取引先に輸出されています。同社がつくり出す、旨味があってキレの良い日本酒は、バランスの良い食中酒として海外でも高く評価されています。
(動画提供:李白酒造有限会社)
伝統を継承しつつ、新時代の技術を融合した酒づくりに取り組む
「酒文化を普及し正しく後世に継承する」を経営理念とする同社のこだわりは、すべての商品において酒造好適米を使用していることです。農産物検査法に基づく検査により合格と格付けされた国産の玄米のみを購入し、生産者や流通経路を把握できない玄米は一切使用せず、妥協なき酒づくりに取り組んでいるのが特徴です。また、技術を伝承するために職人個人の経験と勘に頼ることなく、会社としてデータや技術を保有することで日本酒づくりを後世に継承できるよう努めています。
食中酒として食事をおいしくさせる酒、酒質を目指してすべてのグレードの商品をつくっている同社では、酒文化の普及にあたり料理とのペアリングを考え、日本最大の料理レシピサービス「COOKPAD」に、酒粕を用いた数多くのレシピを紹介しているほか、自社ホームページ内に「蔵元レシピ」として料理のレシピを掲載。
「酒は主役ではなく、名脇役のような存在でよい。人と人のコミュニケーションを円滑にするような酒づくりを目指しています。」という蔵元の田中氏の想いのもと、新時代の技術と伝統的な技術を融合させることで、和食に限らず、さまざまな料理にマッチする日本酒づくりに力を入れています。
そんな同社の商品は、高精白の酒米を原料に上品な味わいと吟香が特徴の『李白大吟醸・純米大吟醸』をはじめ、柔らかな吟香と旨味が特徴の『李白 純米吟醸 WANDERING POET』、コクとキレがあり落ち着いた酒質が特徴の『李白 特別純米 辛口 やまたのおろち』など、最高品位の酒から日々の酒までバラエティに富んだラインアップとなっています。


新商品『李白パウチ』で、あらたな市場の開拓に挑戦
李白酒造では、日本酒の新規市場開拓に向け、新しい風を吹かせたいとの想いから、今年3月にこれまでにないコンセプトの商品を発売。それが、従来のガラス瓶ではなくパウチを容器とした小容量の『李白パウチ』です。今回は第一弾として、主力商品である特別純米酒、特別純米酒の辛口『やまたのおろち』、海外でも人気の高い『純米吟醸 WANDERING POET』の3種類を、180mlと300mlの2種類のパウチで販売します。一般的なガラス瓶であれば屋内での飲用がメインになりますが、『李白パウチ』は小容量であることに加え、割れにくいパウチ容器を用いたことで持ち運びしやすいため、これまでは日本酒の飲用シーンがあまり想定されていなかったキャンプ、ピクニックなどの行楽シーンをはじめ、飲む人のアイデア次第で、さまざまなシチュエーションでの飲用が可能となります。まさに、生活に彩りを与え、人と人とのコミュニケーションツールとして活用できる日本酒なのです。
また、ガラス瓶ではなくパウチを利用することにより環境面への負荷低減も期待されています。従来の日本酒のガラス瓶は、その多くがリユースされるのではなく、ガラス粉にしてから再形成されるリサイクルが大半です。しかも、輸送時に広い面積を必要とするため、自ずとCO2排出量も多くなります。一方、パウチ容器は積み重ねることで、狭い面積での大量輸送が可能というメリットがあり、CO2排出量の削減に貢献できます。
さらに、パウチ容器は熱伝導率がガラス瓶より高く、短時間の加熱殺菌や急冷も可能であるほか、内部の酸素を抜くことができるうえにガラス瓶よりも日光を遮断できるため良好な保存状態をキープできるなど、品質面においてもメリットがあります。
なお、『李白パウチ』の注ぎ口は同サイズのパウチよりも太くなっていますが、これは直飲みするのではなく、グラスやお猪口に移し替えて飲んでもらうことを想定しています。同商品の発売に合わせて、スタイリッシュで割れにくい行楽向きのステンレス製のお猪口もつくられる予定であり、そこには、味だけではなく香りも楽しんでもらいたいという、つくり手の想いが込められています。


未来の新蔵設立を目標に、果敢に挑戦し続ける
李白酒造の蔵は創業時から変わらぬ場所にあり、現在は住宅地区に指定されているため、増築ができない状況にあります。海外輸出分を含め、日本酒の生産量を増やすには現在の敷地内にあらたな設備を要する新蔵を設立しなければなりませんが、それにあたっては多額の費用が必要となります。今回、新発売される『李白パウチ』や多岐にわたる販路拡大への挑戦は、李白酒造の未来に向けた第一歩でもあります。すべては同社の経営理念である「酒文化を普及し正しく後世に継承する」を実現するための礎となる取り組みなのです。


資金使途
調達資金は、李白酒造有限会社の事業全般にかかる活動に使用します。
事業計画
事業計画売上高
130,000,000円
会計期間全体(6ヶ月)における合計です。
売上対象
本事業の売上は、李白酒造有限会社の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の130,000,000円を上限とします。