事業内容
このページは株式会社神戸酒心館から提供された情報を記載しています。
概要
宝暦元年(1751年)に創業以来、神戸市において、手づくりにこだわりながら十三代にわたって銘酒『福寿』の名を守り続ける株式会社神戸酒心館。1995年に発生した阪神・淡路大震災によって蔵が倒壊するなど大きな被害を受けましたが、1997年に免震構造の蔵をはじめとする施設を新設し、現在の社名にて再スタート。現在は、酒類事業、飲食事業、観光事業などを展開しています。また、約20年前から海外輸出にも力を入れており、2008年からはノーベル賞の公式行事にて同社の『福寿 純米吟醸』が提供されています。なお、同社はサステナブル経営の名のもとに、独自の「グリーンイニシアチブ」を策定。「脱炭素社会」「循環経済社会」「自然共生社会」の実現に向けた先進的な取り組みが、国内外で高い評価を受けています。
地域の持続的な発展があってこそ永続的な事業活動も可能になる
古くから「灘の酒蔵」として地域とともに歩んできた同社では、地域循環経済への寄与という観点から、酒づくり以外にも敷地内の施設にてさまざまな取り組みを行っています。『蔵の料亭 さかばやし』で提供される料理には、神戸市近郊で採れた野菜や瀬戸内海で獲れた魚介類を使用するなど地産地消に取り組むことで、食育と生産者の顔が見える関係づくりを推進。また、蔵元ショップ『東明蔵』では酒類以外に、兵庫県の認証食品や酒器、食器、和雑貨なども販売することで来客者に地域資源や伝統文化を伝えることに貢献。かつての木造酒蔵をリノベーションした『酒心館ホール』では、コンサートをはじめ、展示会や講演会、落語の会など各種イベントが開かれており、それらの芸術文化支援に対してメセナ大賞が贈られました。
さらに、阪神・淡路大震災の教訓から、神戸市、日産自動車と「災害連携協定」を締結。大地震発生時には、マグニチュード8級の揺れにも耐えうる免震構造の蔵に地域住民を一時避難させたり、蔵の地下にある貯水槽に蓄えた7万2,000リットルもの水を飲料水として提供可能です。また、年2回、蔵開きなどのイベント時にはNPO法人の協力を得て、地域住民を招いて健康測定やお酒の飲み方を含めた食生活へのアドバイスなど、地域の人々の健康を守る取り組みも積極的に実施しています。
世界初のカーボンゼロ日本酒『福寿 純米酒 エコゼロ』を発売
2022年10月から発売されている世界初(※2022年10月 神戸酒心館調べ)のカーボンゼロ日本酒『福寿 純米酒 エコゼロ』は、同社の「脱炭素社会」実現に向けた取り組みのひとつです。醸造工程において使用する電気は再生可能エネルギーを使い、多くの蔵がボイラーの燃料に重油を使うなか、同社ではCO2排出ゼロの都市ガスを活用しているほか、原料となるお米の精米歩合も変更。同社の純米酒は精米歩合70%のお米を使用していましたが、この商品では精米歩合80%のお米を利用。それにより精米時に発生する二酸化炭素の排出量削減を実現しています。また、環境負荷低減を目的に「きょうかい乾燥酵母」と言われる特別な酵母を使用することで醸造日数を大幅に短縮することができたといいます。
「循環経済社会」の実現に向け生産力の向上と持続可能性の両立を目指す
近年の地球温暖化などの気象変動によって、日本酒の原料となる酒米「山田錦」の長期的な調達に危機感を覚えた同社では、良質な日本酒製造を持続可能なものとするため農業にも取り組んでいます。そのひとつが、神戸市、JA兵庫六甲、コニカミノルタなどと連携し、SDGs を軸とした循環型農業を推進するプロジェクトです。このプロジェクトでは、ドローンによる稲の画像解析と生育診断のほか、神戸市の下水道処理場から回収したリンを高品質なリン肥料として再生し、山田錦の栽培に利用しています。この再生リン配合肥料「こうべハーベスト」を用いたお米を原料にした商品が、2021年6月に発売された『環和 -KANNA-』です。
また、神戸市北区で食品残渣などを使ってバイオマス発電を行っている弓削牧場のプラントから生じる有機消化液を山田錦の栽培に利用するなど、同社では持続可能な酒づくりに向けたさまざまな取り組みを実施しています。
資金使途
調達資金は、株式会社神戸酒心館の事業全般にかかる活動に使用します。
事業計画
事業計画売上高
500,000,000円
会計期間全体(6ヶ月)における合計です。
売上対象
本事業の売上は、株式会社神戸酒心館の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の500,000,000円を上限とします。