事業内容

このページはヴイストン株式会社から提供された情報を記載しています。

概要

人とロボットが寄り添う社会の実現、人とロボットが共存する社会の実現に向けて、二足歩行ロボットやコミュニケーションロボット、研究開発用ロボットなどさまざまなロボットの開発、製造に取り組むのがヴイストン株式会社。機械としてのロボット、道具としてのロボットを超えて、人と一緒にいてくれる存在、体験や経験を共有できるロボットにこそ無限の可能性があるとの思いから、「こころ」を持ったロボット創りを目指します。

2020年1月にはシニア向けヒーリングデバイスとして、本物の赤ちゃんと同じようにさまざまな声で泣き笑いをすることで機嫌の状態を表す、赤ちゃん型ロボット「かまって『ひろちゃん』」をリリース。『ひろちゃん』を核として要介護者に働きかけるインタラクティブドールを通じたセラピー効果を追求し、要介護者と介護者を支援する「インタラクティブドールセラピー」の創出を図ります。

ヴイストン株式会社

シニア向けヒーリングデバイス 「かまって 『ひろちゃん』」

「かまって『ひろちゃん』」は、赤ちゃんを“あやす”ことによって癒やしの効果が得られる、新しいヒーリングコミュニケーションデバイスです。

『ひろちゃん』はぬいぐるみ素材でできており、内部には加速度センサとスピーカーが搭載されています。 ユーザーが「抱っこ」や「たかいたかい」などのお世話をすると、その揺れを検出し、『ひろちゃん』の機嫌が変化します。ユーザーが『ひろちゃん』に構うことで機嫌はよくなりますが、放っておくと(加速度センサの値に変化が現れないと)、『ひろちゃん』の機嫌は悪くなり、最終的には泣き出してしまいます。『ひろちゃん』の発する声は、実際の赤ちゃんの声を録音して製作されており、100種類以上のバリエーションを搭載しています。 発話の内容は、最も機嫌がよい「笑い声」から最も機嫌が悪い「泣き声」まで、シームレスに変化するようになっています。

『ひろちゃん』の開発段階における介護施設でのテストでは、施設スタッフに対して反応の薄いかたでも、『ひろちゃん』が泣き出すと自発的にあやし始めたり、『ひろちゃん』が笑い出すとつられて笑みを見せるといった場面も見られました。『ひろちゃん』の導入によりユーザーご本人の癒やしのみならず、施設スタッフのかたの労務軽減につながる効果も期待できます。

『ひろちゃん』紹介動画

動画提供元:ヴイストン株式会社

『ひろちゃん』のふれあい効果を介護施設で長期検証実験中

ヴイストン株式会社は2020年10月下旬より6ヶ月間の予定で、『ひろちゃん』とのふれあいが認知症高齢者(要介護者)とその介護者に及ぼす効果を検証する長期的な実験を、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、社会福祉法人隆生福祉会、独立行政法人科学技術振興機構とともに開始しました。

介護施設においては介護者と要介護者のふれあいが不可欠ですが、新型コロナウイルスが猛威をふるう中では感染防止のため、これまでとは異なる介護が求められています。要介護者、特に認知症高齢者は普段とは違う雰囲気に不安を感じており、介護者側の負担もまた増加しています。

このような状況において介護施設においてはコミュニケーションロボットによる癒やし効果が期待されており、ヴイストンは孤立しがちな高齢者施設の社会的なつながりの支援を目指します。

「インタラクティブドールセラピー」の創出へ

海外では、要介護者への癒やしとして赤ちゃんそっくりな人形を使った「ドールセラピー」が広く普及しています。『ひろちゃん』はこれをさらに発展させ、笑う、泣くなどの機嫌を表現し、要介護者へ働きかけ(インタラクション)を行う「インタラクティブドール」です。

高齢化の進む中、要介護者のQOL向上と介護者の負担軽減は喫緊の課題です。ヴイストンはインタラクティブドールを通じたセラピー効果を追求し、「インタラクティブドールセラピー」の分野を創出するとともに、ロボットのあらたな可能性追求、人とロボットが寄り添う社会を目指します。

資金使途

調達資金は、「かまって『ひろちゃん』」の実証実験用アルゴリズム開発や広報活動のほか、ヴイストン株式会社の事業全般にかかる活動に使用します。
本事業を遂行するうえで資金が不足する部分については、ヴイストン株式会社の自己資金を充当します。

事業計画

事業計画売上高

50,000,000円
会計期間全体(5ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は、ヴイストン株式会社の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の50,000,000円を上限とします。

今後の展開(予定)

  • ヴイストン株式会社のプレスリリースなどによる実証実験状況の紹介
  • 『ひろちゃん』を使った介護レクリエーションの方法を紹介するWebサイト(ひろちゃんコミュニティサイト)の開設、情報発信
  • 『ひろちゃん』の長期的な導入で得られるノウハウに基づく現場での運用マニュアルの作成や、『ひろちゃん』を効果的に利用するためのセミナーの開催などによる『ひろちゃん』運用専門家の育成

実績

ヴイストン株式会社は2000年に設立され、22期目を迎えています。事業や売上の規模を追い求めるのではなく、付加価値の高いものづくりを志向し、ロボット市場の創造に尽力してきました。これからもヴイストン株式会社ならではのユニークなものづくりで、人とロボットが共存する社会の実現を目指します。

公的受賞(一例)

  • 2000年 11月 ベンチャービジネスコンペ2000(主催:大阪市)にて産学連携推進賞を受賞
  • 2007年 8月 経済産業省「第2回ものづくり日本大賞 優秀賞」受賞
  • 2008年 8月 ロボカップ世界大会5連覇達成に対し、大阪市長より特別表彰を受ける
CommU(コミュー)・Sota(ソータ)紹介動画

動画提供元:ヴイストン株式会社

Robovie-Z紹介動画

動画提供元:ヴイストン株式会社