事業内容

このページは株式会社アップルファームから提供された情報を記載しています。

概要

株式会社アップルファーム

株式会社アップルファームは、「障がい者雇用の実現」を目標として、子どもから大人までの障害者支援事業を行う会社です。現在、「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」の運営を中心に宮城県内の6拠点で事業を展開し、障がい者のかたが働くための研修や場所・機会の創出に取り組んでおります。
「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」は、メインシェフを含めスタッフの7割を障がい者のかたたちで運営し、地元の規格外野菜などを手間暇かけて調理した約70種類の料理、スタッフの温かいおもてなしの評判が口コミやインターネットなどを通じて拡がり、「今最も予約の取れないレストランのひとつ」と言われており、福祉的支援と収益性を両立させるビジネスモデルとしても注目されています。
2011年の東日本大震災では津波の被害を免れ、被災したかたがたへの食事の提供などを通して、障がいがあっても人の役に立つことができるという自信や喜びを再認識するきっかけとなりました。しかし震災後は、被災地の障がい者にとってより厳しい雇用環境となっています。
今後は、現在のビジネスモデルを全国各地の事業者や自治体に普及させることで、より多くの就労機会の提供を行い、働くことの素晴らしさや生き甲斐を共に分かち合い、助け合うフラットな共働社会、および全障がい者の1%の雇用の実現を目指しています。

障がい者雇用における新たなビジネスモデルの実現

アップルファームは、「障がい者を納税者にする」、「障がい者の経済的自立をサポートする」、「やり甲斐と生き甲斐の創造」の3つを経営理念とし、その実現に向けて活動しております。代表取締役である渡部哲也氏は、事故により身内が重度の脳障がいに陥ったこともあり、障がいをもったかたでもやり甲斐を感じ社会に貢献することのできる職場作りを目指し、いくつかの飲食店での経験を経て、ビュッフェレストラン「六丁目農園」を2010年にオープンしました。
障がい者雇用と聞くと、単純作業による低賃金や補助金頼みなどのイメージもありますが、「六丁目農園」では、各々の能力に応じた役割を与え、お客さまに喜んでもらっていることを実感し、働くことへのモチベーションにつなげることで成長し、しっかりと働ける環境作りに取り組んでいます。また、飲食店として良質な料理・サービスを提供し、多くのお客さまに利用していただくことで売上を確保し、無駄なコストの抑制を図ることで、補助金だけに頼らない収益モデルを実現しています。

障がい者が生き生き働くレストラン「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」

障がい者の能力を最大限に活かす工夫

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「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」では、メインシェフを含めスタッフの7割を障がい者のかたたちで運営しており、盛付、配膳などそれぞれの担当で活躍しています。障がい者は、ひとつのことに熱中し窮めようとする職人気質が多いため、お客さまが自由に好きなだけ食べ帰りたいときに帰る、ビュッフェスタイルを採用することで、各々が自分たちのペースで仕事に集中し、生き生きと楽しんで働ける環境を作っています。

規格外野菜・空き家の有効利用

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使用する食材は地元のものを中心に季節などにこだわりつつも、形が悪い、サイズが小さいなどの理由で捨てられてしまう規格外の野菜を活用して、料理しています。また、店舗設備についても居抜き物件を活用するなど、障がい者雇用だけではなく、さまざまな資源を有効活用し無駄なコストを抑制することで、収益力の確保や社会課題への手助けを実現しています。

美味しく豊富な料理と温かいおもてなし

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食材・調理法・提供方法の一つひとつにこだわり、手間をおしまず、心を込めて作った美味しい料理は約70種類と品数も豊富で、小さなお子さまでも安心して食べることができます。店内の雰囲気や温かいおもてなしも好評で、主婦層を中心に口コミやインターネットなどを通じて評判が拡がり、「今最も予約の取れないレストランのひとつ」と言われております。

店舗案内

自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園 公式サイト
自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園 Facebook

所在地 宮城県仙台市若林区六丁目南97-3 東インター斎喜ビル
連絡先 TEL:022-287-7350
営業時間 11:15~15:30
定休日 なし(年末年始休業期間あり)
席数 74席(全席禁煙)

表彰・受賞歴

  • 日本経営士会 ソーシャルビジネス奨励賞
  • 七十七ビジネス振興財団 ニュービジネス助成金
  • 社会起業大学 審査委員特別賞

メディア掲載

  • 日本テレビ『news every.』(2012年9月26日放送)
  • NHK 震災復興番組
  • 『週刊女性 人間ドキュメント(2014年1月21日号)』(主婦と生活社)
  • 『月刊致知(2015年1月号)』(致知出版社)
  • 新聞掲載・地元局テレビ出演多数
  • 渡部哲也氏著書『ずっとここで働きたいと言われる会社』(大和出版)、他共書6冊
  • インターネットTV局カウテレビジョン トップリーダー対談
    「障がい者に生きがいを六丁目農園の店づくりの工夫」(1)(YouTube動画)

障害者支援事業の取り組み

1.飲食事業

自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園

障がいのあるかたを研修・雇用しながら、仙台市内で「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」と、野菜中心の惣菜を販売する「六丁目農園DELI」を運営しております。

2.保育園事業

六丁目農園ほいくえん

子どもも親も先生も、そして地域の障がいをもったかた、外国人、高齢者のかた、多様な人と人で作る地域全員参画型保育園「六丁目農園ほいくえん」を運営しております。

保育理念

子どもたちの可能性を引き出し「個の最大化」を目指します。

六丁目農園ほいくえん オリジナルプログラム
  • 遊育
    『子どもは「遊び」の中で育つ』をモットーにし、遊びを通して各分野の活動を行い、子どもたちの力を最大限伸ばしていくサポートをします。
  • ダイバーシティ教育
    企業、商業施設、福祉施設、地域住民の多くのかたがたとの交流やイベントの開催等、地域のかたがたと一緒に子どもたちの育ちを応援するサポートをします。

3.障害者福祉事業

放課後等デイサービス「あっぷるじゃんぷ石巻」

障がいのあるお子さまを放課後にお預かりするデイサービス「あっぷるじゃんぷ石巻」と、働きたい障がい者のかたと企業様のマッチングサポートを行っております。

就労特化型放課後等デイサービス「あっぷるじゃんぷ石巻」

小学生~高校生までの障がいのあるお子さまを放課後や長期休暇中などにお預かりし、生活能力の向上のためのお手伝いをさせていただきます。就労体験(飲食店、ホテル、水産加工場、お土産店、農場、など)を通して社会との接点を多く作り、働く喜び、人から必要とされる喜びを感じ、地域に必要とされる人財を育成します。

施設外就労サポート

施設外就労とは、アップルファームの社員(支援員)が数名の障がい者スタッフとユニットを組み、地域の企業の業務を受託することです。ホテル清掃、農業サポート、施設管理、草取り、工場ラインなど、人手の掛かる作業を訓練された障がい者スタッフとこなしており、昨今の人手不足、求人難への対応をしております。

4.コンサルティング事業

コンサルティング事業 イメージ

企業向けに、障がい者雇用のためのノウハウや課題解決などのサポートをするコンサルティング、ビュッフェレストランのフランチャイズ経営に関するサポートなどを行っております。

事例紹介(一部)
  • 十四階農園(和歌山県和歌山市)
    和歌山市役所の食堂をリノベーションして、障がい者就労施設としてビュッフェレストランの開業を支援。
  • 森林果樹公園アトリエ(静岡県掛川市)
    行政管理の観光農園内に、集客と障がい者雇用を目的としたビュッフェレストラン&菓子工房の開業を支援。
  • クロフネファーム(三重県伊勢市)
    既存レストラン施設を取り壊し、新築で障がい者就労施設としてのビュッフェレストランの開業を支援。

今後の事業展開

全障がい者の1%の雇用の実現

「六丁目農園」で培われた障がい者雇用・店舗経営に関するノウハウ・ビジネスモデルは、コンサルティング事業などを通じて、全国各地の事業者や自治体に普及されつつあります。現在、日本における障がい者総数はおよそ930万人、そのうち実雇用数は49万人となっております(*)。アップルファームでは、他の事業者と共に全障がい者の1%をアップルファーム方式で雇用したいと考えており、その実現に向け、今後はより多くのフランチャイズ経営サポートなどを進めていく計画です。

  • (*)出典:
    「平成30年版障害者白書」(内閣府)https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h30hakusho/zenbun/index-w.html
    「平成29年障害者雇用状況」(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000187661.html
障がい者雇用の普及を目指すノウハウの共有

研修・実習 実体験を通じた接し方の習得 適材適所分析 チェックシートを利用した適正の見極め 仕組化 マニュアルや成功事例の共有

  • ※ 特に障がい者の法定雇用率未達企業への職場作り、人材採用・教育、定着支援を行ってまいります。

資金使途

調達資金は「自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園」の店舗運営をはじめとした、株式会社アップルファームの事業全般にかかる活動に使用します。

施策例

現時点で想定している内容であり、運営状況やお客さまのニーズに合わせて適宜対応していきます。

  • コンサルティング事業の拡大
    「六丁目農園」の経営・運営ノウハウを活かし、障がい者雇用に関する事業の立ち上げから管理体制の構築までを幅広くサポートするため、マニュアル類の整備やコンサルティング業務にかかる人材の育成を行います。
  • デリバリーサービス事業の拡大
    「六丁目農園」で提供されている人気メニューや、オリジナルサラダなど、野菜を中心とした惣菜などを販売する「六丁目農園 DELI」(イオンスタイル仙台卸町に出店)について、障がい者雇用における新たな業態の創出、知見の獲得を目指してデリバリーサービスの拡充を計画しており、車両運搬具の導入などを行います。
  • 自社Webページの改善
    今後スタートするデリバリーサービスのための予約・注文フォームの設置やコンサルティング業務の事例紹介の追加などを行う予定です。

事業進捗状況と今後の予定

株式会社アップルファームは2010年に設立し、現在9期目を迎えました。飲食事業(「六丁目農園」の運営等)と障害者福祉事業を中心に、第8期(2018年7月期)では、約1億5,300万円の売上を計上しております。今後はコンサルティング事業や、全国各地の事業者や自治体へ向けたフランチャイズ店舗の導入拡大を進めてまいります。

売上実績

年間実績
決算期 売上(百万円)
2016/7137
2017/7123
2018/7153

上記は、過去の実績であり、将来の売上を保証するものではありません。

事業計画

事業計画売上高

6億5,400万円
会計期間全体(4年3ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は株式会社アップルファームの全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の6億5,400万円を上限とします。