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チャート・テクニカル

チャートの見かたの基本となるローソク足の見かたと、主要なテクニカル分析についてご紹介します。

ローソク足

ローソク足はチャートの表示でよく利用されます。ローソク足には、“日足”“週足”“月足”などがあり、日足は1日の値動きを、週足は1週間の値動きを1本のローソク足で表します。
日足の場合、1日の始値と終値を結んだものがローソクとなり、始値より終値が高かった場合『陽線』、始値より終値が安かった場合『陰線』で表します。

またローソクから伸びた線を『ヒゲ』と呼び、上に伸びたヒゲはその日の高値、下に伸びたヒゲはその日の安値を表しています(高値と終値が同じ値などの場合、ヒゲはありません)。週足の場合、1本のローソクが1週間の始値と終値、ヒゲが1週間の高値、安値を表します。

始値と終値の差が大きいほどローソクが長くなり、相場の変動の勢いが強かったことを表します。
相場が高値圏にあるときに長いヒゲが現れると相場が安値に向かうこと、安値圏での長いヒゲは相場が上昇に向かうことを暗示していると考えられています。

移動平均線

移動平均線は、相場のトレンドを知るのに利用できます。
移動平均線は以下の図のように描かれます。ローソク足が日足の場合、移動平均線は過去何日間かの終値の平均を線で結んだものです。たとえば『5日線』は、それぞれの日について過去5日間の終値の平均に点を置き、それらの点を線で結んだものです。

移動平均線から読み取れるポイントは主に以下の2点です。

■トレンド
移動平均線の傾き方で上昇トレンド、下降トレンド、横ばいといった傾向が確認できます。
移動平均線は一定期間の『平均』を繋いだ線なので、一時的な急落、急騰などの影響が排除され、より大きな相場の流れをつかむことができます。
■乖離
現在のレートが移動平均線から大きく乖離していないかを確認できます。
移動平均線から大きく離れた後は、移動平均線に近づこうとする動きが起きやすいと考えられます。

移動平均線は、期間の短いもの、長いものを複数表示して分析するのが普通です。

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一目均衡表

一目均衡表は、ローソク足に、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンという5つの線を組み合わせ、これらの交わり具合や線で囲んだ部分を雲に見立て、売買のタイミングをはかる分析方法です。

先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分が「雲」で、この雲より実勢レートが上にある場合、相場が上昇トレンドにあることを示します。逆にレートが雲より下にある場合、下落トレンドと考えられます。

たとえば雲の上からレートが下がって雲の中に入り、そのまま下がれば下落トレンドになりますが、雲に入るとなかなか抜け出せないことも多いとされています。簡単に抜けだした場合は、新しいトレンドに変わろうとする勢いが強いと考えられます。

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また、一目均衡表で表示される転換線は、過去9日間の高値と安値の平均、基準線は過去26日間の高値と安値の平均です。短期間のトレンドを表す転換線が、基準線を上回る状態を「ゴールデンクロス」といい、買いのサインと考えられています。逆に転換線が基準線を下回ることを「デッドクロス」といい、売りのサインと考えられます。

MACD

移動平均線や一目均衡表は相場のトレンドを確認する指標で「トレンド系」といいます。
一方、MACDやストキャスティクスは「オシレーター系」の指標です。

「MACD」は、短期の移動平均線と長期の移動平均線の乖離度合いを示す指標で、「シグナル」と併せて表示されます。

MACDがシグナルを下から上に抜けることをゴールデンクロスといい、上昇トレンドに転換した(買いのサイン)とみなされます。逆に上から下に抜けるのはデッドクロスで、下降トレンドに転換した(売りのサイン)とみなされます。

また、0より下(安値圏)でゴールデンクロスしたときにはより強い買いのサイン、0より上(高値圏)でデッドクロスしたときは、より強い売りのサインだと考えられています。
ただし横ばいの相場の時などに「だまし」が発生しやすい傾向があります。

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ストキャスティクス

「ストキャスティクス」は、現在のレートを過去の一定期間の値動きと比較して、買われ過ぎ、売られ過ぎなど、行き過ぎた相場を示す指標です。

ストキャスティクスは、「%K」「%D」という2本の線を組み合わせで構成されます。
%Kとは、直近の終値が一定期間の価格の変動の中でどの位置にあるかを示し、%Dはその数値の一定期間の移動平均を表します。
いずれも0〜100%の範囲で表され、100%に近いほど多く買われていることを意味します。
特に70〜80%を超えると買われ過ぎ(売りのサイン)、逆に20〜30%を下回ると、売られ過ぎ(買いのサイン)と考えられます。

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ただし、ストキャスティクスは、トレンドが明確に形成されているような場合には「だまし」が発生しやすい傾向があります。
そこでストキャスティクスは移動平均線やMACDなどと組み合わせて、相場の方向性を確認しながら活用することが重要です。