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お知らせ

ハイチ地震被害に対するユニセフ募金口座(結果)に関するお知らせ

2010年4月5日
ソニー銀行株式会社

ソニー銀行では、ハイチで発生した地震被害に対するユニセフ募金口座を2010年1月26日(火)より3月30日(火)まで開設いたしました。
募金をいただいたみなさまへ日本ユニセフ協会よりメッセージが届きましたので、お知らせいたします。

ユニセフ・ハイチ地震緊急・復興支援募金へあたたかいご協力をいただき、ありがとうございました

日本ユニセフ協会よりご協力くださったみなさまへ

このたびは、ソニー銀行の募金口座を通じて、ユニセフ・ハイチ地震緊急・復興支援募金に950名のかたより合計3,492,700円のあたたかいご協力をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。
ユニセフはハイチでの支援活動を続けております。現地は、学校が再開され始めるなど落ち着きを取り戻しつつある一方、迫り来る雨季(ハリケーンの時期)に備えた活動が急ピッチで進められております。

子どもたちを守るユニセフの緊急支援活動

現地時間1月12日、ハイチを襲ったマグニチュード7.0の大地震。
ハイチは、震災以前から西半球でもっとも貧しい国と言われ、脆弱な生活基盤のなか、政情不安や自然災害に悩まされ続けていました。地震発生時は、昨年のハリケーン被害からようやく立ち直りかけていた時でもありました。
ユニセフは、世界150以上の国と地域で支援活動を実施しており、こうした緊急事態が発生した際には、真っ先に現地のユニセフ事務所が対応を開始します。今回も、地震直後から他の国連機関や政府、NGOと協力し、大規模な人道支援活動が展開されました。

緊急支援活動の様子

緊急時にユニセフが何よりも重点を置くのは「子どもたちの生存」です。なかでも安全な水の供給は最優先課題です。汚れた水や衛生環境の悪化は感染症や下痢の原因となり、生き延びた子どもたちを再び命の危険にさらしてしまいます。
ユニセフは現場で水と衛生の支援活動を主導し、300か所の配給拠点で毎日90万人に安全な飲料水を提供しています(震災から1か月後時点)。

緊急支援活動の様子

また、もともと栄養不良の割合が高く、子どもたちの栄養状況の悪化が懸念されました。ユニセフはパートナーとともに、重度・急性の栄養不良の外来治療のために、80か所以上の臨時保健所を開設しました。子どもたちの栄養補助食が家庭用の調理器具や水キットなどと一緒に届けられたり、危険な代替乳(汚れた水で溶かす・量が不十分等)ではなく母乳育児を進めるよう啓発活動が実施されたりしました。さらに、医療・保健拠点への医薬品、保健キット、助産師用キット等の提供、感染症予防のための子どもたちへの予防接種活動も進められました。
そして、混乱のなかで迅速に取り組まなければならないのが「子どもたちの保護」です。こうした非常時には、混乱に乗じて子どもたちが国外に不法に連れ出されたり、人身売買が起こったりする危険があります。ユニセフは空港などでの監視を強めると同時に、保護者とはぐれたり孤児になったりした子どもたちを登録して施設で保護する活動を進めました。

Build Back Better 以前よりもよりよく再建するために・・・

緊急支援活動の様子

深い心の傷を負った子どもたちを支えるためにも学校の再開は、大きな役割を果たします。今、ユニセフは、4月にはすべての子どもたちが学校に戻ることを目標に、学校の再開に取り組んでいます。
今回、首都ポルトーフランス西部の学校の90%、また南東部では35-40% の学校が被害を受け破壊されたと推定されています。実に5000校以上が全半壊した計算です。ユニセフは臨時の学校用テントを設置し、緊急用の学校セット「スクール・イン・ア・ボックス(箱の中の学校)」を送り込んでいます。

緊急支援活動の様子

ハイチでは、被災前から子どもたちの就学率は低い状況でした。避難民キャンプに設けられた仮設学校は、周辺に住む子どもたちにも門戸が開かれ、通ってくる子どもたちの中には今まで一度も学校に通ったことのない子どももいます。
学校は子どもたちの保護や心身のケアにも重要な役割を果たします。9歳のヨランダちゃんは、学校が再開された日、あの悲惨な出来事をしばし忘れてしまうくらいうれしかったそうです。学校から聞こえてくる子どもたちの明るい声は、復興に取り組む大人たちの励みにもなっています。

1日も早く子どもたちが日常を取り戻し、ふたたび未来に希望を抱けるように。
ユニセフは、緊急支援段階が終了した後も、前よりも良い状態に再建できるよう息の長い支援活動に取り組みます。子どもたちに寄り添いながら、生きる力を支え続けます。

以上