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外貨預金
はじめての外貨預金 - 円高・円安って何だろう?
通貨を交換するときの比率を為替レートといいます。為替レートは世界中の政治、経済、さまざまなイベントに影響されながら、毎日毎刻絶えず変動しています。為替レートは上がったり下がったりすることがありますが、為替は2通貨間での強弱を示すので、綱引きのように一方が上がれば一方が下がります。米ドル・円の場合、米ドルの価値が上がる時には円の価値は下がり、その状態を「ドル高・円安」といいます。
たとえば、為替レートが1米ドル110円から120円に動いた場合、さっきまで1米ドルは110円払えば買えたのに、今では120円払わないと買えない。つまり米ドルの価値が高くなって、円の価値が安くなったということです。単に「円安」ともいいます。
逆に、為替レートが1米ドル110円から100円に動いた場合、さっきまで1米ドルは110円を支払わないと買えませんでしたが、今では100円払えば買える。つまりドルの価値が安くなって、円の価値が高くなったということです。「ドル安・円高」もしくは、単に「円高」ともいいます。
為替レートの動きと外貨預金 「為替差益」と「為替差損」
たとえば、1米ドルを110円で買い、米ドル外貨預金で運用後に円に戻す時1米ドル=120円に(ドル高・円安)なっているとすると、110円で買った米ドルが今では120円で売れますので、10円の利益が生じます。これを「為替差益」といいます。
また逆に、1米ドルを110円で買い、米ドル外貨預金で運用後に円に戻す時1米ドル=100円に(ドル安・円高)なっているとすると、110円で買った米ドルが今では100円でしか売れませんので、10円の損失が生じます。これを「為替差損」といいます。
為替差損が発生すると外貨預金を円に戻したときに、当初預け入れた円貨額を下回り円ベースで見た場合は元本割れとなる場合もあります。
外貨預金は金利に目を奪われがちですが、為替の動向に注意する必要があります。
為替コストとは?
為替コストは、外貨を銀行と売買する時にかかる費用のこと。為替手数料ともいいます。通常、銀行ではお客さまが外貨をご売却される時の為替レートをTTB、お客さまが外貨をご購入される時の為替レートをTTSと呼んでいます。また、TTBとTTSを銀行が提示する基礎となるレートをTTMと呼んでいます。このTTBとTTM、またTTSとTTMの差を為替コストといいます。為替コストは銀行によって差があります。1米ドルに対して数円とか数十銭といった一見わずかな額も、実際の額にしてみるとかなり差がでます。金利や為替動向だけでなく、為替コストもトータルリターンに直結する部分ですので、ぜひ各金融機関の為替コストをチェックしてください。
外国為替市場とは?
外国為替市場には株式市場のように取引所があるのではありません。外国為替市場とは電話や電子取引などを使って取引が行われることの集合体を指します。円卓を囲み、マイクで話している人達の映像を見ることがあるかもしれませんが、取引所ではなく、銀行間取引を仲介している外国為替仲介業者(為替ブローカー)の取引風景です。
外国為替市場は24時間世界中をぐるりとまわり、途切れることがありません。一日はニュージーランドのウェリントン市場から始まり、シドニー、東京、香港/シンガポール、中東、欧州大陸、ロンドン、ニューヨーク市場へと続きます。東京が夜中であっても、海外市場では為替レートは刻々と動いています。
ソニー銀行の為替レートとは?
ソニー銀行は為替市場の動向を見ながら、独自にソニー銀行の為替レート(TTM)を算出し、為替コストを加味したソニー銀行の為替レート(TTB)、ソニー銀行の為替レート(TTS)をお客さまにご提示しています。
また、ソニー銀行ではお客さまのお取り引きにおける利便性を高めるため、一般的に為替市場が休みといわれる時間帯(土日など)でもソニー銀行の為替レートを提示しています。ただし、ソニー銀行が参考とする為替相場の変動が少ない、もしくは変動がないため、ソニー銀行の為替レートの変動がない場合があります。