お客さまの口座開設によってこの活動が支えられています
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(以下、WWFジャパン)は、スマトラ島の自然を保護するために「インドネシア・スマトラ島の森林保全プロジェクト」を行っています。ソニー銀行は、WWFジャパンの活動に賛同し、2012年より支援を行っています。こちらのページでは、本プロジェクトの活動レポートをお届けします。
2012年9月より、ソニー銀行に口座を開設されると、ソニー銀行が1口座につき10円を、WWFジャパンが行っている「インドネシア・スマトラ島の森林保全プロジェクト」に寄付しています。お客さまはソニー銀行に口座を開設されるだけで、スマトラ島の森林保全プロジェクトをご支援いただけることになります。
お客さまに直接寄付をいただくものではございません。ソニー銀行が寄付金を負担いたします。お客さまの円普通預金口座から支払うものではありません。
スマトラ島は、世界遺産に登録された国立公園など、自然豊かな森林を有しています。しかし、1985年から2012年にかけて1,350万ヘクタールの森林が消滅しました。これはスマトラ島の森林が半減したことを意味します。日本は、インドネシアからコピー用紙や印刷用紙の原料を輸入しており、その影響がないとは言い切れません。
さらに、森林が激減したことによって、スマトラ島の大自然をすみかとしていた多種多様な生物が絶滅の危機に瀕しています。また、野生動物たちは食物を求めて農地を荒らすようになり、人間との衝突が深刻な問題となっています。
森林や野生動物の保護だけでなく、この土地の人々が安心して暮らせる仕組みを作っていくことが求められているのです。
スマトラ島の森林が激減した理由の一つに、森林の違法伐採が挙げられます。違法に伐採された森を回復させるため、プロジェクトでは、現地で種や苗を調達して植林を行っています。
アグロフォレストリーとして果樹や野菜をあわせて植えることで、地域住民の食べ物や収入源となることを目指しています。アグロフォレストリーとは、すでに生えている天然の木などはそのままに、複数種の作物や在来植物を組み合わせて植えることで、生物多様性の回復と有用作物の収穫の両立を目指す手法です。
また、植えただけでは成長の早い草などに日光を奪われ、枯死してしまうことがあるため、植林後は下草刈りなどのメンテナンスを行っています。
森林減少のもうひとつの大きな要因は、アブラヤシや天然ゴムなどを生産するための農地開発です。この状況を改善するため、既存の農地における生産性や収益性を高めることを目的とした小規模農家向けのトレーニングや、農業組合などの組織設立、森林破壊を伴わない農地であることを証明するためのトレーサビリティの確保などの活動を行っています。活動地であるリアウ州クアンタン・シンギンギ県では、アブラヤシ小規模農家グループが、持続可能なパーム油の生産・利用を目指す国際的な認証制度であるRSPO認証(持続可能なパーム油のための円卓会議が発行する認証)を取得し、その後も加盟農家を増やすなど、活動が広がりを見せています。
スマトラ島固有のスマトラサイやスマトラトラは絶滅危惧種に指定されています。本プロジェクトでは、森林内の各所にカメラトラップを仕掛け、スマトラに生息する希少な動物たちの生息地を把握し、絶滅危惧動物の保護と密猟者の取り締まりを強化しています。
持続可能な社会を実現していくためには、将来のコミュニティを担う子供たちの環境意識を高めていくことも重要です。そこで中学生向けのESD(Education for Sustainable Development = 持続可能な発展のための教育)の教科書を作成し、教員の研修や試験的な使用を始めています。日々の生活や文化活動において自然の恵みを活かした暮らしをしている人も多いため、自然資源を持続可能なやり方で利用していく意識を高めていくことが大切です。
スマトラ島森林保全プロジェクト(ソニーグループ株式会社のページへリンクします)