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RiskGradeとは
リターンを期待するだけではなく、リスクについても理解を深める。
「お金」をめぐる環境はこの数年で大きく様変わりしました。
金融ビッグバンに代表される規制緩和やIT技術の進歩などによって、個人はさまざまな金融商品を利用しやすくなりました。たとえば、インターネットやモバイル機器の登場によって情報収集や比較検討が容易になりましたし、外貨預金や投資信託などを通じてグローバルな金融市場にアクセスすることも可能な時代となりました。
しかしながら、個人も主体的にお金と関わっていけるような環境が整い、多くの選択肢や投資機会を得られるようになったからといって、小さなリスクで大きなリターンが得られるような商品が現れたわけではありません。今も昔も、リスクは「リターンを生み出す源泉」であり、リスクを受け入れるという代償によってリターンは得られるのです。
投資判断を下す際、そして、投資を始めた日から満期日あるいは解約日までずっとリスクと付き合っていかなければなりません。リターンを期待するだけでなく、リスクについても理解を深めること。どのようなリスクが、どの程度あるかを把握し、また、どこまでそれを許容し得るかについて考えることが必要不可欠なのです。
RiskGradeとは
多かれ少なかれ、金融商品には何らかのリスクが存在します。では、その大小はどのようにして表現されるのでしょうか。
RiskGradeは、リスク管理手法の一つである「VaR(バリュー・アット・リスク)」のコンセプトに基づいて、個人のかたでも理解しやすいようにアレンジしたものです。機関投資家のリスク管理のノウハウを利用することにより、個人のお客さまにも金融資産のリスクをより明確に把握していただくことを目指して開発されました。
RiskGradeの基本的な考えかた
RiskGradeでは、株式や金利、通貨、市況商品など、対象となる資産や金融商品における価格の変動性(ボラティリティ)に着目し、過去データからの推定値によってリスクの大きさを数値化しています。
RiskGradeの大きな特徴は、異なる資産や金融商品のリスクを同一の尺度で比較できるようにした点です。RiskGradeでは、各種の資産や金融商品のボラティリティを「共通の基準」と比較することによって指数化し、同一の尺度による比較を可能にしました。過去データからボラティリティを算出し、今後1年間に最大でどの程度変動する可能性があるかを測定していることから、ボラティリティが高いほどRiskGradeも高くなります。逆に、RiskGradeがゼロの場合、実質的にその資産にはボラティリティがないことを意味します。現金などがこれに該当します。
- ※「共通の基準」には、1995年から1999年までの平時における、国際的な株式市場(時価総額で加重平均したインターナショナルバスケット)の年次収益率のボラティリティを使用しています。この値は、標準偏差20%で、RiskGrade100にほぼ一致します。
RiskGradeの利用方法
資産クラスごとのRiskGradeを通じて、リスクの大きさをイメージしてみる。
RiskGradeは、0から1000(あるいはそれ以上)の数値で表示されます。RiskGradeは対象となる資産や金融商品(資産クラス)の種類にかかわらず、同じ尺度でリスクの大小を比較できます。まずはどのような金融商品がどのくらいのRiskGradeとなるのかを見てみましょう。
資産クラスごとの平均的なRiskGradeで示すと、上図のようなイメージになります。現金や債券は比較的リスクが低く、株式はRiskGrade100から1000まで大きな幅を持っていることが分かります。

- ※上図はあくまで目安です。
- ※実際のRiskGradeは日々更新されます。最新のRiskGradeは、「RiskGrade一覧」でご確認ください。
- ※「RiskGrade一覧」では、ソニーバンクでお取り引きいただける商品のみデータを提供しております。
資産運用に対するスタンスから、リスクの大きさをイメージしてみる。
次に、資産運用に対するスタンスという観点から、RiskGradeを考えてみましょう。

運用スタンスから見た平均的なRiskGradeを示すと、おおむね上図のようなイメージになります。の資産クラスごとのRiskGradeとあわせて考えてみると、RiskGrade100は株式にも投資をするなど比較的積極的な運用を考えている人、反対にRiskGrade25は保守的で、元本が目減りする可能性は最小限に抑えたいと考えているような人といえます。
このように、RiskGradeは、自分自身がリスクをどこまで受け入れられるかを考えるバロメーターとしても利用できます。実際の金融商品のRiskGradeとも照らし合わせながら、ご自身のスタンスを確認してみましょう。
- ※上図はあくまで目安です。
持っている金融商品同士でリスクを比較してみる。
RiskGradeの大きな特徴は、異なる金融商品であってもリスクを比較できるという点があります。また、下記の例のように、異なる資産に投資している投資信託の場合でも、リスクの大小を比較することができます。
| 日本株式に投資するAファンド | RiskGrade160 |
|---|---|
| 海外債券に投資するBファンド | RiskGrade40 |
- ※AファンドはBファンドの4倍のリスクがある。
利用上の留意点
RiskGrade の更新について
ソニーバンクで用いているRiskGradeは、以下の条件で更新されています。
| 表示データ | 基準日現在のRiskGradeを表示します。 |
|---|---|
| データの更新タイミング | 原則として、土・日・祝日を除いた毎営業日に更新されます。ただし、サービスサイトには基準日から2営業日後に反映されます。 |
| 基準通貨 | 日本円 |
- ※RiskGradeの算出には、過去150日分以上の価格やレートのデータが必要です。算出に必要な期間に満たない商品のRiskGradeは表示されませんのでご了承ください。
預金に関するRiskGradeの考えかた
現在、ソニーバンクで利用している預金のRiskGradeには、通貨別のRiskGradeと定期預金のRiskGradeの2種類があります。
通貨別のRiskGradeは、外国為替の直物為替レート(スポット)のRiskGradeを利用しています。各通貨の普通預金は通貨別のRiskGradeを表示しており、定期預金のRiskGradeのように預金の預け入れ期間や適用金利は考慮されていません。通貨別のRiskGradeは、ログイン前後の「RiskGrade一覧」でご覧いただけます。
一方、定期預金のRiskGradeは、各通貨の定期預金の預け入れ期間を考慮した上で満期日までの残存期間に応じたRiskGradeを表示します。こちらは「MONEYKit-ACTIVE」にログイン後、「Position Gear」で実際にお持ちになっている定期預金のRiskGradeをご覧いただけます。
- ※特約付外貨定期預金は外貨定期預金のRiskGradeを準用しています。
為替(通貨)に関するRiskGradeの考えかた
現在、ソニーバンクで利用しているRiskGradeは、基準通貨を日本円としたRiskGradeを利用しています。たとえば、海外の債券に投資するファンドを考えた場合、日本の投資家は海外の投資家とは異なるリスクを抱えます。つまり、どちらの国の投資家にも債券に投資するリスクがありますが、日本の投資家にとってはさらに米ドルやユーロで取り引きされる債券に投資するため、為替リスクが加わります。したがって、日本の投資家から見た海外債券に投資するファンドのRiskGradeは、海外の投資家から見た同じファンドのRiskGradeよりも一般に高くなります。
特殊なケースに関するRiskGradeの考えかた
「RiskGradeの基本的な考えかた」にあるとおり、市場が平常時であることを前提として計算されており、ブラックマンデー※のように特殊なケースは除外されています。
- ※ブラックマンデー(暗黒の月曜日)
1987年10月19日に起きたニューヨーク株式市場の大暴落のこと。これをきっかけに、翌日の世界の主要株式市場も連鎖的に大幅な下落を記録した。
リスクメトリックス グループについて
RiskGradeは、米国のリスクメトリックス グループによって考案されました。
リスクメトリックス グループは、1998年9月にJPモルガン(現、JPモルガンチェース)のリスクマネージメント部門が独立して設立されました。ニューヨーク、ロンドン、東京、シンガポールに拠点をもち、金融資産ポートフォリオのリスク算定に関する研究・ソフト開発および販売・教育・コンサルテーションを主要業務としています。
同グループのサービスは、金融機関を中心に世界中で600社以上に導入されており、特に同社が開発した「VaR(バリュー・アット・リスク)」は、リスク管理手法として事実上グローバル・スタンダードとなっています。
| リスクメトリックスグループ (英語サイト) | http://www.riskmetrics.com/ |
|---|---|
| Welcome to RiskGrades (英語サイト) | http://www.riskgrades.com/retail/index.cgi |
ご利用時のご注意
RiskGradeは、入手可能な過去の一定期間の実績に基づき算出されたものです。信頼できると判断した資料およびデータに基づいて作成されておりますが、情報の正確性、完全性、信頼性および将来の市場環境の変動や運用成果等を保証するものではありません。当社及びリスクメトリックス グループは本情報のご利用によりお客さまの被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。また、お客さまの投資判断の参考となる情報の提供であり、投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
RiskGradeは、リスクメトリックス グループの登録商標です。
RiskGradeはリスクメトリックス グループが公表しているリスク指標で、その知的財産権はリスクメトリックス グループに帰属します。