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スペシャルインタビュー
ファイナンシャルプランナー・深野康彦さんにきく「格差の時代」を勝ち抜く資産運用

深く静かに進行するインフレに備えよ

それでは、2007年は資産運用という観点からどういった年になるか、深野さんの予想をお聞かせください。

2006年には、「今年は資産運用のターニングポイント」だとずっとお話していたのですが、いま密かに進行しているインフレが、2007年には目に見える形で現われてくるのではないかと思います。現在は企業のインフレ戦略が巧みなので、実質的な「値上げ」に気づきにくいんですよ。数年後に「あの時ああしておけばよかった」と思わないよう、今からインフレに負けない運用をはじめてほしいと思います。

薄型テレビの値下げ競争が華々しく報じられていますが、その裏で100円ショップの品揃えが微妙に悪くなっていたり、スーパーの納豆の容器があれって思うほど小さくなっていたりするじゃないですか。私がいつも買っているティッシュの箱の中身も、400枚から320枚に減っていました(笑)。生活必需品の値段は上がっているんです。ただデフレに慣れた消費者の目が厳しいので、簡単に価格に転嫁できず、安かろう悪かろうにもできずに、企業は体力勝負をじりじりと続けているわけですね。悪者にされるのを覚悟でどこかが値段を上げれば、他社も続くでしょう。つまり2006年にガソリンや灯油で起こった価格の急騰が、消費者物価全体に広がるかもしれないということです。

モノの値段が下がるデフレ時代には住宅ローンなどのマイナスの資産を増やすことはよくないといわれていました。しかし、インフレ時代には資産運用の考え方が180度転換するということ、そして物価の上昇に負けない資産運用が大切になってくるということを頭にいれておいてほしいと思います。

株式相場に関してはどのようにお考えですか。

私は2007年は強気ですよ。日経平均株価の目標は20,834円以上(笑)。細かく刻んだのはちゃんと理由がありまして、ITバブルの時の最高値が20,833円だったのです。今年はそれを抜くという意味を象徴的にこめて、1円高く申し上げています。時期としては、年末ぐらいなのではないでしょうか。

それと2007年には、「想定外のこと」が起こると思います。ポジティブな意味でもネガティブな意味でも、キーワードになるのは「M&A」、それと「外資」なのではないでしょうか。2006年にも、名前の通った大企業のM&A劇がいろいろとあり、小さなM&AやTOBなら新聞に載らない日がないほどでした。成功失敗さまざまなケースがありましたが、重要なのは私たちが「もう驚かなくなった」ということです。日本人のM&Aアレルギーがなくなったところで、ある日突然、ザ・ジャパンといわれる企業が外国企業に買収されるといったこともあるかもしれませんね。またそれに備えて今から高株価政策をとり、守りを固める企業も出てくるでしょう。

 

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