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スペシャルインタビュー
ファイナンシャルプランナー・深野康彦さんにきく「格差の時代」を勝ち抜く資産運用

資産のバランスのとり方にも時期がある

今回のご著書では、はじめに資産運用の基本の基本として、株式・預貯金・不動産の財産3分法を改めて解説していますね。

資産運用では、金融商品それぞれ固有のメリットとデメリットを知り、相互的に補い合う組み合わせを構成するのが基本であって、「株式」と「預貯金」と「不動産」の大きく3つに分けて運用するというのは、昔からのこの世界の鉄則です。あまり変わり映えしないことを書いたりお話しするのは心苦しいのですが、目先を変えるためだけに大切なことをちゃんと伝えないのはよくないと思い、温故知新の意味も込めてあえて冒頭に書きました。

勉強熱心なかたが多いソニーバンクさんのお客さまのことを考えて、資産構成のバランスについて本とは少し違う観点からお話ししましょう。バランスをとることは大切ですが、分散は「時期」が大事です。どういうことかと言いますと、資産をふやしていく過程には、形成期と成熟期があると思うんですね。

分散の効果というのはリスク低減効果ですから、ある程度資産がまとまり、減らしたくないという思いがより強くなった時期には効果的です。ただ、これから資産を形成していくぞといった時期には、分散投資をやり過ぎると、資産が増えるスピードが自分が思っていたよりも遅くなる可能性があります。もちろんリスクのことは考えた上ですが、分散をしすぎない時期というのも時には必要だと思いますし、そういった教科書から少し外れた状況判断も、知恵のまたひとつかなと思います。

今回のご著書で、深野さんご自身が特にこだわったところはありますか。

貯蓄型商品、債券、株式等、投資信託、外貨建て商品、その他の商品と、すべての金融商品を同じ切り口で紹介するということですね。皆さんにもたとえば金利なら金利、税金なら税金、リスクならリスクと、個々のメリットを見るだけではなく、同じ軸で金融商品の全体が見渡せるようになって欲しいと思います。それと自分の評価を書いた部分では、いま現在の金融環境に照らした評価をしていることです。ですから来年度版が出せるならば、状況に応じて掲載項目が入れ替わっているかもしれませんし、評価も変わっているでしょう。

深野康彦氏

普段はある程度知識のあるかたにお話しする機会が多いので、つい専門用語を使ってしまうんですね。今回はなるべく平易な言葉遣いを心がけて、誰もが読めるものにしようと思いました。それと金融機関のかた、特に店頭の窓口やコールセンターで仕事をされている人にも読んでほしいとも思っています。やはり本当にお客さんと向き合っている人が、商品知識が一番あるべきだと思うんです。利用者の目が肥え、高い要望に応えられるように金融機関側ももっと勉強するという、相乗的なスキルアップが必要だと思います。

 

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