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第2部講演:2007年の為替相場見通し 講師:山下 政比呂 氏(やました・まさひろ)株式会社フィスコ リサーチマネージャー
ドル・円25年サイクルと太陽黒点の11年周期
現在、テクニカル的には三角持ち合いの状況です。
1990年の160円と1995年の80円で三角形の底辺を形成中であり、いずれ底辺幅と同じ80円幅の大相場が期待できます。
実は、118円72銭で一度三角持ち合いを下に抜けており、テクニカル分析では、ここから40〜50円のドル安円高に進む可能性も否定はできません。
しかし、日本のGDPが500兆円、アメリカが11兆ドルですから、マクロ的にみると40〜50円の為替相場は日米の国内総生産(GDP)が均衡してしまう相場です。さすがに、それは想定し辛いため、私は上抜けると予想しています。
上値抵抗線は現在135円にありますから、来年は難しいかもしれませんが、いずれ上抜いて210円位まで上昇すると思います。
三角持ち合いの頂点が2014年ですが、教科書的には1990年からの24年間のうちの4分の3までに決着がつく、つまり2010年までに方向性が決まるということになります。
現在のドル・円相場は1995年の79円を頭にして、120円、101円を両肩にした逆ヘッド&ショルダーズ(逆三尊)です。このチャートからもネックラインを抜ければ200円位まで上昇すると思われます。
ドル・円 25年サイクル
- 25年サイクル
- 1ドル=1円時代 26年間 1871(ドル・円相場誕生)〜1896年
- 1ドル=2円時代 26年間 1897年〜1922年
- 金解禁(1930年)⇒無為替(1948年) 26年間
- ブレトン・ウッズ体制 360円時代 23年間 1949年〜1971年
- ドル安・円高時代 25年間 1971年(ニクソン・ショック)〜1995年
- ドル高・円安時代?25年間 1995年〜2020年
- 分水嶺:1995年
- 少子・高齢化社会:労働力減少、貯蓄率低下、資本流出、経営赤字
- 世界史上最大規模の国家債務 ⇒ インフレ & 増税
- 製造業経済(輸出主導) ⇒ サービス経済(輸入依存)
- 日米成長率の逆転
ドル・円相場には25年周期のサイクルがあります。
1995年まではドル安・円高の時代であり、今後はドル高円安になるのではないかと思っています。ドルが長期下落トレンドにありますが、178円をつけて、120円、79円をつけた。それから安値更新していないために三角保ち合いになっています。ドルの安値が10年以上更新されていないため、トレンドが変わってきたというのが、私の相場観です。
太陽黒点の11年周期

太陽黒点の11年周期は、50年のコンドラチェフ・サイクル、10年のジュグラー・サイクルと一致しています。黒点の極大期と1年〜3年前後して、ドル・円はピークアウトしており、現在は2010年の極大期に向けて上がっているといえます。極小期にはボトムアウトで、1976年、1986年、1996年とそれぞれドル円が底を打って反転しました。
極大期近辺では、1990年に日経平均は38,000円まで上昇、2000年にはITバブルが起き、2010年も恐らく、ニューヨーク・ダウが上昇していくことが予想されますので、ドル・円も上がっていくのではないかと思います。
ちなみに、日経平均が38,000円台をつけたときには、機関投資家に資金余力ができ、ドルへの投資が増えたために、160円まで円安が進みました。日本の株価が上昇するからといって、円高になるとは限らず、ドル高となることもあるのです。
第2部講演:2007年の為替相場見通し
- ドル・円相場の長期トレンドとドル高8年サイクル
- 政策金利とドル円相場
- ドル・円25年サイクルと太陽黒点の11年周期
- ドル・円相場の現在位置
- 2007年のドル高・円安要因
- 中間選挙と大統領選
- ドル・円高値8年サイクルとウォール街出身の財務長官
- 用語解説
- 主要各国通貨の行方と注目ポイント

