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第2部講演:2007年の為替相場見通し 講師:山下 政比呂 氏(やました・まさひろ)株式会社フィスコ リサーチマネージャー
政策金利とドル円相場
ドル高材料として挙げられるのは、高い金利です。
2004年6月から連邦準備理事会(FRB)は5.25%まで連続利上げしており、金利が上がることでドル・円も上がりました。ところが、金利が下がっても、ドル・円は上がっています。それは、米国の株や債券が買われているからです。金利が上げ止まっても、ドルは上がるのです。
5.25%からさらに上がるのであればドルも上がりますが、2007年に金利が下がった場合、過去のパターンからいえば1年間、2割はドル・円が上がります。
FRB連続利上げとドル・円相場
FRB連続利上げの射程 ⇒ 12/12/2006
- グリーンスパン前FRB議長(1/31) 14回目の利上げ+0.25% ⇒ 4.5%
- バブルの根絶:株式市場「根拠無き熱狂」&住宅市場
- インフレの根絶:原油価格上昇
- バーナンキFRB議長(3/28、5/10、6/29、8/8)17回目の利上げ+0.25% ⇒ 5.25%
- 経済成長率:潜在成長率(プラス3.2%)
- インフレ率:コアインフレ率2.50〜3.00%・賃金上昇率の加速
過去のFRB連続利上げとドル・円相場
- 1989年2月:126円 ⇒ 1990年4月 160.35円(+27%) 14ヶ月後
- 1995年2月:96円 ⇒ 1998年8月 147.65円(+53%) 42ヶ月後
- 2000年5月:107円 ⇒ 2002年1月 135.20円(+26%) 21ヶ月後
- 米国金利利上げ打ち止め ⇒ 株&債券の上昇 ⇒ ドル上昇
- 米国議会中間選挙年 ⇒ 反落
1980年前後、1990年前後、2000年前後と、10年おきにドルは高値をつけています。安値は1978年(170円50銭)、1988年(120円45銭)。次は少し早まって1995年(79円75銭)に安値をつけ、その10年後の2005年、101円67銭の安値をつけています。これは太陽の黒点に影響しているのではないかといわれています。太陽の黒点の極大期に株が上がり、ドルが高くなるわけです。 2000年はITバブルで、その10年前の1990年は日経平均が38,915円をつけました。現在、ニューヨーク・ダウが上昇基調ですが、2010年は株が上がっていく年でもあり、ドルが高くなるのではないか、という見方もあります。
総合しますと、トレンドラインを上抜いているということから、8年サイクルでドルがピークアウトするのではなく、このまま上がっていくのではないかと考えられます。
長期下落トレンドラインの位置は、2006年11月は116円65銭、2007年1月は113円52銭、12月は107円28銭。このラインを上回っている限り、ドルは上昇するものと思われます。

