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情報の命は新鮮度、それは不変です
ポッドキャスティングを始められて、どのようなご感想をお持ちですか。
ニューヨークレポートについては、伝える内容を「どれだけ分りやすくまとめるか」という自分の意識は、テキストを書く時と同じです。これに加えて、やはり耳で聞くものですから、「言葉でどれだけイメージをさせられるか」を考えながら書いています。現在、イメージし易い形として3段階で説明するスタイルをとっています。まず、最初の部分では経済指標や経済イベントの結果を伝える。そして、次の部分でこれら結果に対する外為市場の反応はどうであったかを伝え、最後に、反応した為替相場の価格水準はどうなったかを伝えるといった形です。
ポッドキャスティングの魅力は、「人の声で聞いていると、市場の生きた動きが伝わる」といわれることもあり、言葉を通じた臨場感だと考えています。レポートを聞かれるかたの知りたいことは、為替レートが最終的に上がったか、下がったかだけでなく、その理由や要因だということを忘れず、「経済指標は強かった、ドルは安くなった」だけでなく、それら結果に対して出来る限り肉付けをして、日本マーケットに引き継がれていく流れをとらえたレポートにしたいと思っています。
ポッドキャスティング用のレポートを書かれるようになって、改めて話し言葉と書き言葉の違いなどを感じることはありますか。
ポッドキャスティングでは、話の展開がうまく流れていくということを重視しています。しかし、テキストの場合は、内容さながら、どれだけ見出しで惹きつけられるかなどが重要になります。そのため、見出しを考えるのに数分かける時もありますね。
同じ情報も書きかたで印象はずいぶんと変わってくるんです。たとえばドル・円が上昇した時に、「115円から117円へ」と書くのと、「2円上昇した」と書くのと、「3%上昇した」と書くのでは、聞き手の受け取り易さが全然違ってきます。このため、堅調に推移した時は何円から何円と書くのが妥当でしょうし、最高値をつけた時はその水準を書いて伝えるといった点などに気をつけています。
ポットキャスティングの未来については、どのようにお考えでしょう。

現在の環境では、考えられるベストなものを提供していると思っていますが、システム面でもっと進化すれば、まだまだ発展性はあると思います。たとえば動画とか、簡単なチャートなどを情報に加えてあげることが出来れば、もっと利用価値のある情報になります。ただ、ビジュアルに凝り過ぎたり、キャスターを起用したりすると、余計な時間がかかってしまうでしょう。情報というのは新鮮度が命です。動画を組み入れることで新鮮度が失われるのであれば、それは“必要ない”という判断をすべきだと思います。現在のデジタル技術の進化するスピードは凄く、最低限の手間で映像を加工したり、チャートを作成して配信するということがいずれ短時間で出来るようになるでしょう。その時、きっとポストキャスティングの需要はかなり高まると予想しています。
また、日本に帰ってきて私が驚いたことは、携帯電話の機能の進化です。ケータイに関しては、まるで“浦島太郎”でした。電車に乗るとほどんどの人がケータイをいじっており、クレジットカードになったり、電車の切符になったりもしていました。このケータイとポッドキャスティングが今後、うまく融合すれば、かなり大きな需要が生まれるかもしれませんね。
- 勝負はマーケットが開く前の情報戦
- 市場参加者の多さがダイナミックな動きを生む
- 情報価値を高める、「説明」と「分りやすさ」
- 情報の命は新鮮度、それは不変です
- プロは目に見える数字の裏を見ている

