MONEYKitトップ > from MONEYKit > スペシャルインタビュー > モバイルバンキングスタート記念インタビュー モバイルバンキングの未来 〜NTTドコモ編〜
モバイルバンキングには「安心・安全」と「楽しさ」が必要

NTTドコモ、あるいはiモードにとって、モバイルバンキングはどのような位置づけなのでしょう。
ユーザーさんから人気を集めるコンテンツというのは、端末の機能やサービスの進化と共に変わってきました。スタート当初は先ほどのモバイルバンキングをはじめ、ニュース・天気予報といった“便利系”の情報サービス。次に液晶画面が高画質化するとゲームが流行し、さらに機能の進化と共に着メロ、音楽ダウンロードといったように移っています。その中で便利系のコンテンツというのは人気がずっと引き継がれていて、iモードのベーシックな機能として定着したものになっています。
他のコンテンツに増して、セキュリティ面での強化が必要だと思いますが、その点については。
モバイルバンキングに限らず、我々のサービスでいえることは、安心・安全面に非常に力を入れているということです。ケータイにSSL(*)という送信情報の盗聴や改ざんを防止する暗号化技術を早くから導入し、ケータイの利用者のかたから、コンテンツを提供されている側までのセキュリティを高めました。
こういった取り組みが“ドコモ”ブランドに対する信頼感や、よい意味での“カタい会社”というお客さまのイメージに繋がっているのでしょうし、金融関係をはじめ多くのコンテンツ・プロバイダに早くからご支持をいただけた理由なのかなと思います。
- (*)SSLとは…
インターネット上で情報を暗号化して送受信する方法のひとつ。Secure Socket Layerの略。
モバイルバンキングの今後について、どうお考えですか。
金融機関がまず重要視するのはオーソドックスな機能ですので、サービスや使い勝手については最初からそれほど変わっていません。ただ、iモードが登場したころと比較すればケータイは飛躍的に進化しています。新しい機能をもっと取り入れていただいた方がよろしいかなと思います。たとえば一部の金融機関ではiアプリを使われていますが、インターフェイスにはもっと工夫の余地があると思います。
私がよくいうのは、「たとえばATMのインターフェイスと合わせたら、お客さんは使いやすいのではないか」といったことです。通帳や明細の見せ方も、もっとわかりやすいやり方法があるかもしれません。ただし、セキュリティに十分に気を配る必要のある分野ですから、システムを構築するのに時間かかるというのはあるでしょう。
モバイルバンキングは金融の世界と新しいユーザー、たとえば若年層をつなぐ架け橋にもなると思いますが。
それは機能というよりも、彼らがどこにお金を使うかといったことを見すえることが重要だと思います。いま考えられるのは音楽配信系ですね。たとえばソニーバンクさんならチケットが買えるとか、ファンクラブの会費の振り込み先がソニーバンクだけとか、そういったメリットをふくめて若者にとってのモチベーションを考える必要があると思います。
ケータイというのは、どんなに便利な機能でもすぐにはお客さまに重視されないということもあり、ステップ・バイ・ステップでサービスを高める必要があります。私たちにとっては「おサイフケータイ」がその代表例でしょう。その一方で奇をてらうというか、重要度でいえばさほどでないけれど、一風変わったアイデアがユーザーさんとのコミュニケーションになるということもあります。そこが面白いところですね。
最後に、ソニーバンクに期待することがあれば、お願いします。
御社の特徴は外貨預金ですから、そこをどう生かしたサービスを充実させていくかということをお客さまも期待されていると思います。たとえば、情報提供に関心が高いと思いますので、メールはもちろん、ケータイならではの「音声」を使うことも考えられるのではないでしょうか。たとえば、今年の夏以降、新しい通信技術「HSDPA」(*)によって通信速度も飛躍的に向上するので、高容量のデータの配信も容易になります。そういった技術もぜひ活用してください。
- (*)HSDPAとは…
NTTドコモなどが採用している第三世代携帯電話方式「W-CDMA」を高速化した規格。3.5Gとも呼ばれる。High Speed Downlink Packet Accessの略。
これからの個人の消費活動では、ネットやケータイがさらに役割を高めていくと思います。セキュリティ面をはじめ、我々ドコモ自身も機能をより使いやすく進化させながら、よりよいサービスを提供したいと思っています。
山口 善輝(やまぐち よしてる)
<正式役職名>
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
プロダクト&サービス本部 コンテンツ&カスタマ部
コンテンツ担当部長
<略歴>
1961年7月 大阪生まれ
1987年3月 関西大学工学部大学院を修了後、
1987年4月 株式会社リクルートに入社。
入社以来、I&N事業部(リセール事業)に従事し、SEを担当後、新規事業開発等を担当。その後、マーケティングビジネス事業部でマーケティング関係の営業を行う。
1999年4月 リクルートを退職。
1999年5月 株式会社NTTドコモに転職。
NTTドコモに入社後、iモードビジネス部を経て、現職であるコンテンツ&カスタマ部にて、iモードおよびドコモのモバイルコンテンツの開拓及びシステム支援を担当。

「iモード」「mova/ムーバ」「FOMA/フォーマ」「おサイフケータイ」「DCMX」「おまかせロック」「電話帳お預かりサービス」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
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