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為替・金利レポート
フィスコ為替市場レポート:2006年5月 2006年7月までの見通し

香港ドル・円相場の現状分析と今後の見通し
「人民元相場の切り上げ後に香港ドル・円が小幅上昇の可能性」

期間予想レンジ:13円50銭〜14円50銭

<2006年5月までの動き>

2月初旬まではドル・円相場の反発に連れて香港ドル・円は15円台前半に上昇したが、3月には日銀が量的金融緩和政策を終了、ゼロ金利政策の早期解除が視野に入ったことでドル・円相場が円高・ドル安に振れる展開となり、香港ドル・円相場の上昇も15円台前半で頭打ちとなった。4月のG7会合後に人民元相場の大幅切り上げの思惑や日銀が6月中にゼロ金利政策を解除するとの見方が浮上したことで、1ドル=109円台まで円高・ドル安が進み、香港ドル・円も5月中旬にかけて14円台前半に下げる展開となった。5月15日には人民元相場が1ドル=8元の大台を突破したが、ドル安・円高基調が維持されており、香港ドル・円相場の反発も限定的となっている。

<ファンダメンタルズからみた為替相場>

対ドルの人民元相場が中長期的に何度か切り上げられる見通しは不変だが、1香港ドル=1人民元に到達するにはある程度の時間が必要となりそうだ。ただ、将来的には上海金融市場の規制緩和、金融取引の制度改革が進み、同市場がアジア最大の金融センターに発展する可能性があるだけに、最終的には人民元高・香港ドル安となる事が予想される。

現時点では人民元相場の切り上げが円高・ドル安を促すとの見方が支配的となっており、香港ドル・円レートが14円を下回る可能性もある。中国が人民元相場の変動幅拡大を認めない限り、円高・ドル安局面では香港ドル・円相場も円高に振れる可能性が高い。

法人税や所得税の増加によって2005年度の香港の税収総額は前年比+14%となったこともあり、2月に発表された2006年度予算では所得税の減税措置が盛り込まれた。減税は個人消費の下支え要因となりそうだ。香港の経済情勢を見る限り、香港ドル売りにつながる要因は特に見当たらない。人民元相場の変動幅がある程度拡大されるまではドル・円の相場動向が香港ドル・円の値動きに直結することが予想される。

2006年7月までの主な予定

6月7日5月末時点の外貨準備高
19日5月の失業率
22日消費者物価指数
27日06年1-3月期の経常収支
7月7日6月末時点の外貨準備高
15-17日G8サミット(サンクトペテルブルク)
21日6月の消費者物価指数
26-28日ASEAN外相会議

【香港ドル・円相場】

■短期

中期上昇トレンドの調整局面を形成中であり、半値戻しである14円付近の攻防に注目か。

■中期

中期上昇トレンドの調整局面を形成中であり、14.00円、13.50円付近までの下落の可能性。

外国為替チャート

 

  • ※なお、以上のレポートのなかでは、米ドルをドル、英ポンドをポンドと表記しています。

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