from MONEYKit

ホーム > from MONEYKit > ファンドマネージャーインタビュー > SM・Hong氏 PCAアセット(韓国)ファンド・マネージャー 韓国経済の現況と株式市場の展望について

ファンドマネージャーインタビュー
SM・Hong氏 PCAアセット(韓国)ファンド・マネージャー 韓国経済の現況と株式市場の展望について

  • ※「PCA韓国株式オープン」および同ファンドの委託会社「PCAアセット・マネジメント」は、2012年2月14日(火)付で「イーストスプリング韓国株式オープン」および「イーストスプリング・インベストメンツ」にファンド名、社名がそれぞれ変更となりました。また、「PCAアセット(韓国)」は「イーストスプリング・アセット・マネジメント・コリア・カンパニー・リミテッド」に社名が変更となりました。

SM・Hong氏

高い技術力を駆使し、グローバルに活躍するリーディングカンパニーを次々と輩出する韓国。自国企業の世界的な活躍を目指してFTA(自由貿易協定)の締結を積極的に推進し、EUや米国と署名を交わすなど、世界経済の中での存在感は日々高まっています。2018年には冬季オリンピックの開催も内定しており、今後も更なる飛躍の予感が感じられます。今回は韓国経済の現況や今後の見通しについて、2011年11月28日(月)よりソニー銀行にて取り扱いを始めた「PCA韓国株式オープン」の運用を実質的に担当しているPCAアセット(韓国)の韓国株式運用チーム ファンド・マネージャーのSM・Hong氏にお話をうかがいました(記事内容は2011年12月2日(金)時点のものです)。

SM・Hong 氏 PCAアセット(韓国) ファンド・マネージャー

韓国の証券会社、運用会社等を経て、2007年PCAアセット(韓国)入社。
「PCA韓国株式オープン」の実質的な運用を担当。
調査・運用に10年超の経験を有する。

――
韓国経済が好調ですが、その要因はどのような点にあるのでしょうか?

近年の韓国経済の成長を支えてきた最大の要因は「輸出」の成長です。1970年代以降、韓国の輸出額は年率平均19%と高い成長を見せ、韓国経済の成長を牽引してきました。

韓国の輸出額と世界市場シェアの推移 グラフ画像

これは過去10年間で中国をはじめとした新興国向け輸出が大きく拡大したことが寄与しており、現在では新興国向けの輸出割合は先進国向けを大きく上回っています。今後は近年著しい経済成長を遂げた中国だけではなく、ASEAN諸国やアフリカ諸国などの他の新興国も目覚ましい経済成長を遂げていくとみられ、そうした新興国向けの輸出が韓国経済の成長を支えていく原動力となることが期待されています。

韓国からの主要国向け輸出額推移 グラフ画像

現在の輸出の伸びを支えているのは、近年グローバルに活躍している韓国の企業です。かつての韓国はアジア通貨危機の影響で経済的な打撃を経験し、業界再編や財閥改革などの痛みを伴う大規模な構造改革を余儀なくされました。しかしその後の積極的なグローバル市場への事業展開と、政府による自由貿易協定(FTA)の推進などの政策面でのサポートによって、現在では半導体メモリー(DRAM)や自動車、テレビや携帯電話などの様々な分野で大幅な世界シェアを獲得することに成功しました。今後もこれまでに築きあげた強固な世界での事業基盤を活かし、韓国企業の輸出競争力は更に強化されていくでしょう。

――
韓国株式市場はどのような市場なのでしょうか。

韓国取引所の時価総額は、約70兆円とアジア第4位(除く日本、2011年9月末現在)の規模となっており、世界的にも存在感が高まってきています。また、韓国の株式市場は他の新興国である中国やブラジル、インドなどの市場と比較して業種が広く分散しており、多様な業種、企業への分散投資に適しています。

韓国総合株価指数の業種別構成比率(2011年11月末時点) グラフ画像

――
韓国株式市場の中長期的な見通しについてはどのようにお考えですか?

新興国の経済成長が中長期的に続くことに関しては、疑う余地はないと思います。先述の通り、近年特に新興国向けに高い世界シェアを持つようになった韓国の輸出企業は今後とも好調な業績が予想され、株式市場を中長期的にわたって牽引していくと考えています。

また現在の韓国の人口は2020年頃までの長期間にわたり、30歳から64歳までの世代人口が大幅に増加していく構成となっています。この人口構成の変化によって、現在は日本などの先進国と比較して少ない家計内の金融資産が、今後大きく蓄積されていくと予想されており、国内経済の更なる活性化と株式市場への資金流入につながると考えています。

我々はこの2つの主な要因を背景として、韓国株式市場は今後中長期的に堅調に推移していくと考えています。

――
韓国ウォンの見通しと、株式市場への影響についてはどのようにお考えですか?

為替については、直近では世界的なリスク回避局面の影響を受けてウォン安傾向にありましたが、現在の韓国経済の堅調なファンダメンタルズから、今後はウォン高に推移すると考えています。ウォン高による輸出企業への悪影響を懸念する声もありますが、実はウォンの対米ドルレートの上昇に対して、韓国株式市場(KOSPI)は概ね連動して上昇する傾向にあります。これは韓国企業の輸出先が先進国から新興国へとシフトしていること、また韓国企業はすでに、価格競争力ではなくブランド力で勝負しているステージにあることが背景にあると考えられます。

韓国総合株価指数(KOSPI)と 韓国ウォン(100ウォン単位)対米ドルレートの推移 グラフ画像

――
韓国は1997年に通貨危機を経験しましたが、現在は大丈夫なのでしょうか?また、韓国の財政状況に関してはどのようにお考えですか?

現在の韓国は通貨危機時の状況からは大きな変化を遂げています。当時の韓国は事実上のドルペッグ(固定相場)制で、外貨建て負債の返済能力が懸念されて通貨危機に至りましたが、現在は変動相場制へと移行し、外貨準備高は史上最大規模にまで積み上げる一方、対外債務に占める短期債務の比率は減少させており、かつての通貨危機のようなシステミックリスクを発生させる可能性は非常に低くなっていると考えています。

韓国の外貨準備高・対外債務などの推移 グラフ画像

また、韓国財政の状況に関しては、現在の収支は黒字で債務残高比率(対GDP比)も主要国と比較して低く、財政的には余裕がある状況と言えます。これによって、今後もしグローバル経済が不況に陥るような状況においても、政府の対応余力は十分にあると考えています。

2010年の主要国の政府債務残高(対GDP比率) グラフ画像

――
リスク要因として気にしておくべきことはどのような点ですか?

SM・Hong氏

現在の韓国経済のリスクとしては、住宅ローンなどの家計債務比率がやや高いことが挙げられます。しかしこの懸念に関しては、先述した通り今後は家計内金融資産の増加が見込まれることに加え、韓国政府が融資規制等を実施して家計債務のさらなる増加を抑える対応に努めていることから、今後は解消に向かっていくと考えています。

もう1つのリスクとして、韓国経済は輸出依存度が高いため、グローバル経済の好不況等の外部要因に影響を受けやすいという点が挙げられます。特に現在の世界経済は、欧州を中心とした先進国の債務問題等、様々なリスク要因が混在しているため、韓国の輸出企業においても短期的にはそのような外部要因に左右される場面もあるかと思います。しかし、韓国の主要な輸出企業は、世界での高いシェアを獲得することに成功したことにより利益体質が大幅に改善したため、今後たとえ世界的な景気悪化局面があったとしても、相対的な競争力を失うことはないと考えています。

――
最後に韓国株式への投資を検討されている方へメッセージをお願いします。

韓国株式市場は主要先進国や新興国と比較して、PER(株価収益率)などのバリュエーション面では割安な水準になっています。2011年度の第3四半期における世界的なリスク回避の流れから、韓国株式市場も他国と同様に大きく調整する局面を迎えましたが、その結果さらに魅力的な投資機会が提供されていると考えています。

主要各国の予想PER比較(2011年11月末時点) グラフ画像

現在進行中の新興国の経済成長や韓国企業の輸出競争力の向上、そして個人金融資産の増加などの国内外の環境を追い風に成長を続ける韓国への投資を、このような局面だからこそ検討してみてはいかがでしょうか。

(おわり)

市場支配力、強いブランド力、国際競争力を備えた韓国の「インダストリー・リーダー」企業(韓国の産業を牽引する企業)の株式を主要投資対象としてファンド・オブ・ファンズ形式で投資する。主要投資対象ファンドの運用はイーストスプリング・インベストメンツの韓国のグループ会社であるイーストスプリング・アセット・マネジメント・コリア・カンパニー・リミテッドが担当。原則として為替ヘッジは行わない。

  • 最新のレポートなど
  • 最新の運用実績
  • ※本コンテンツ中のいかなる内容も本コンテンツ作成時点のものであり、ソニー銀行が将来の運用成果を示唆あるいは保証したり、その正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ※また、PCAアセット・マネジメントが信頼できると判断したデータにより分析・コメントしておりますが、その正確性、完全性についても保証するものではありません。 ご投資される際は、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いします。

【ご注意】

  • ソニー銀行の投資信託のお取り引きは満20歳以上のお客さまにご利用いただけます。
  • 投資信託は運用会社が設定・運用している商品であり、預金ではありません。
  • 投資信託は預金保険の対象ではありません。
  • 銀行は証券会社とは異なり、投資者保護基金に加入していません。したがって、ソニー銀行でご購入いただいた投資信託は投資者保護基金の対象とはなりません。
  • ソニー銀行は投資信託の販売会社であり、投資信託の設定・運用は委託会社(外国籍投資信託の場合は管理会社)が行います。
  • 投資信託は元本保証および利回り保証のいずれもありません。
  • 投資信託は投資した証券等の価格の下落やそれらの証券等の発行者の信用状況の悪化、投資信託の表示通貨が外貨建てである場合に基準価額を円換算するとき、または投資した証券等の通貨が投資信託の表示通貨と異なるときにおける為替リスク等により、その基準価額が下落して購入金額を下回る場合があります。これらによる損失はお客さまご自身にご負担いただきます。
  • クローズド期間(解約禁止期間)のある投資信託については、原則として当該期間中の解約注文はお受けできません。
  • ご購入の際には、必ず「目論見書」をご覧ください。




ソニー銀行ロゴ


Copyright Sony Bank Inc. All rights reserved. Information on this site is for Japanese domestic market only.
PostPet™ © So-net Entertainment Corporation.

EN13031805