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短期的には小型株を中心に調整局面も
ただ、少しインド株への過熱感があることは、リスク要因としてお話しておこうと思います。短期的には、もし企業収益が予測水準を大きく下回った場合には株式が売却されるという、調整リスクは考えておいた方がよろしいかと思います。
これまでの株式指数の上昇の背景をご説明しながら、今後の展開をあわせて説明いたします。
- (1)継続する高い経済成長 各国のGDP成長率推移(2005年は予測値)

出所:IMFデータを基にPCAアセット作成
まず、GDPの成長率は2005年も6.7%を記録し、今後も7〜8%の成長を継続するだろうと予測されています。インフラ整備という経済条件が整えば10%の成長も夢ではないとインドの首相や外務大臣も話しております。中国はそれ以上に、9〜10%の成長が今後も継続すると予測されています。
インドは中国ほどの高い成長は現時点では期待できないものの、2020年、2030年といったもう少し長いタームでみるとインドが中国の成長率を追い抜くという予測データが発表されています。先進国に関しては、アメリカの成長率が約3.5%、日本が約2%といった見通しですので、やはりBRIC's各国は先進国に比べて速いスピードで成長していき、経済の規模が大きくなると見られており、その期待感から株式市場に資金が流入しているといえます。
2点目の統計は、外国人機関投資家(FII:フォーリン・インスティテューショナル・インベスター)のインド株式市場への準流入額の推移を示しています。
- (2)急増する外国人機関投資家のインド株式への投資
外国人機関投資家の株式投資額の推移
(1997年3月〜2005年11月末まで、月次ネットベース) 
出所:Bloombergデータを基にPCAアセット作成
インド株式はライセンスを受けた外国人投資家しか直接投資できないため、海外の個人投資家はアメリカに上場しているインド企業の個別銘柄に投資する場合を除いて、投資信託を通じてインド株式へ投資を行うのが一般的です。
このFIIの統計値によると、2003年以降にFIIの投資額が急増しており、2005年は約4,718億ルピー(約1兆2千億円)のFIIの買い越しがあり、2004年から見ても約25%増加しています。
ただし、このFIIの動向が株式市場を左右する局面が出ています。たとえば、2004年5月の政権交代時には、前政権の自由化政策が継続性への不安から、FIIが大きく売り越しになり、株価指数が月間で17%ほど大きく下落しました。その後、政権交代後もインドの成長がバランスをとりながら継続していくことを海外投資家が確認したため、再び市場は上昇に転じました。2005年の10月には、相場の過熱感からいったん売り込まれ、月間で約10%調整しました。しかし、調整後は、インド経済の現状を再評価する動きが高まり、FIIの買い越しが膨らみ、11月には12%の上昇になりました。
また、大型株と小型株の対比では、小型株市場の方が少しバブルになっているとの指摘も聞かれます。
- (3)大型株式以上に上昇した中小型株式
インド株価指数とインド中小型株価指数の運用実績比較
(2001年末〜2005年末まで、2001年末=100) 
出所:Bloombergデータを基にPCAアセット作成
小型株市場は流動性に劣るマーケットで、銘柄数も限られていますが、2001年からの5年間で約5倍に上昇しています。その間の大型株指数(Nifty指数)の上昇率は約2.5倍ですので、小型株はかなりの勢いで上昇したことになります。
小型株は価格の変動幅が大きいのが特徴ですが、今後たとえば市場が調整した場合には、今までの上昇の反動で下落リスクも高くなることが考えられます。そのため、インド株の投資にあたっては、中小型株に偏重することなく、大型株中心にポートフォリオを組むことでバランスよくインドの成長を享受しようとの動きがみられます。
- はじめに
- 外資系運用会社最大のアジアのネットワーク
- 2003年以降インドの株価指数が3倍に
- 実態を伴った株価上昇が現在も持続
- 短期的には小型株を中心に調整局面も
- ITのみならず多様な業種に高い成長性
- PCAインド株式について
- 中長期の成長ストーリーを見据えた投資を

