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実態を伴った株価上昇が現在も持続
そして1991年にラオ政権が導入した新経済政策がきっかけとなって、本格的な自由主義が始まりました。インドでは経済的な独立が起こったのは1991年以降のことで、中国の開放政策と同様、民営化の動きや外資への門戸開放が始まりました。その後、海外からの資金流入が相次ぎましたが、アジア通貨危機の影響を受けるなど、株式市場は膠着状態が続きました。
1998年から2000年にかけては、いわゆる2000年問題への対応で、コンピュータソフト書き換え等の特需がプラスに働きました。2000年春先までのITバブルまで上昇トレンドが継続し、株価指数が過去最高値を更新しました。ITバブルの崩壊後は、世界的な景気のスローダウンの影響を受け、株式市場は下落に転じました。その後、2003年以降に、インドの景気が回復し、また海外からの投資資金も急速に増加したため、株式市場は再び上昇に転じました。2003年からは株式市場のトレンドが大きく変化し、年間リターンが、2003年71%、2004年10%、2005年36%となり、3年間で約3倍に上昇しています。
| 西暦年 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 年次リターン | 68.84% | 36.28% | 36.95% | 13.40% | -23.15% | -1.04% | 20.05% | -18.08% |
| 西暦年 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | |
| 年次リターン | 67.42% | -14.65% | -16.18% | 3.25% | 71.90% | 10.68% | 36.34% |
1991年1月以降の年間平均リターンは約15%(現地通貨ベース)
出所:PCAアセット作成
最高値を更新するインド株式市場への過熱感を心配される方もいらっしゃると思いますので、いくつかのデータをご説明します。まずは、2003年以降のインド株の上昇を先進国の株式指数と比較します。
2000年の春先がちょうどITバブルの絶頂期でしたので、この直近の高値水準に先進国の株式市場はいまだに到達していないことをご確認いただけると思います。日経平均もちょうど2000年の春先に21,000円の水準でした。2003年以降、インド、中国の株価の動きが先進国とは明らかに異なってきたことを見ていただけると思います。これらは企業の業績回復、それから外国からの資金流入が大きく寄与したためです。
- 各国株価指数の推移(1998年1月〜2005年12月末まで、現地通貨ベース・98年1月=100)

出所:Bloomberg.インド株はNifty指数、中国株はH株指数、日本株はTOPIX、米国株はS&P500指数、英国株はFT100指数のデータより作成
株価水準が割安か割高かを計る指標として、株価収益率(PER)があります。これは、株価を一株あたり利益で割ったもので、その株価が利益の何倍ぐらい買われているかを見るものです。インドの株式市場のPERは、2005年末現在で約17倍の水準です。1年前が14〜15倍の水準でしたので、1年前に比べれば多少割高になっています。ただ、過去5年間のPERの平均値は約17倍となっており、現在の水準は過去5年の平均値と同水準となっています。ITバブル時はPERが30倍まで買われて、かなりの過熱感がありましたので、そのレベルと比較すると、多少割高感はありますがバブルの水準ではないと見ております。企業の収益が伸びて株価も上昇しているため、実態を伴った株価の上昇ということがいえるでしょう。
- PERの推移(1999年1月〜2005年12月末まで)

出所:NSE、BloombergよりPCAアセット作成
- はじめに
- 外資系運用会社最大のアジアのネットワーク
- 2003年以降インドの株価指数が3倍に
- 実態を伴った株価上昇が現在も持続
- 短期的には小型株を中心に調整局面も
- ITのみならず多様な業種に高い成長性
- PCAインド株式について
- 中長期の成長ストーリーを見据えた投資を

