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ロシア・東欧への投資で安定収益を狙う
次にロシア・東欧地域の株式市場についてお話しして参ります。いまロシアの株式の時価総額が約62兆円、日本の株式市場がTOPIXでだいたい520兆円弱ですので、その8分の1から9分の1ぐらいの規模になります。ポーランド、ハンガリー、チェコの東欧諸国を含めても、だいたい80兆円弱といったところの時価総額になります。
この地域は、株式指数の推移のチャートで見ていただくとお分かりになりますように、先進国と比べますとやはり大きな成長があります。
市場を代表する株式指数の推移
2005年12月末現在
出所:World Federation of Exchanges、各取引所、Bloomberg
チャートの中のMSCIワールドは全世界の主要株式から構成されている株式指数を表したものです。つまり1995年からの10年間投資をしましたら、ロシアは先進諸国全体のおおよそ14倍、ハンガリーは10倍程度、リターンが得られたということです。冒頭申しましたような成長性が高く、これから先進国の水準に向かって育っていくという局面であることが株式市場からもうかがえます。
今ロシアは非常に成長性が高い、東欧地域もある程度成長性も高くて安定した社会基盤をもっている。ではなぜ合わせてもつのか。成長性が高いのであればロシアだけに投資をしてもいいじゃないかということでありますが、それはバランスということになります。ロシアの株式市場はまだ成長が始まったばかりで未成熟な部分も多々あります。たとえば今年、IPOといわれる株式の新規公開が増えると予想されていますが、ロシアでは2004年10月まで、新規の公募案件は実は5件足らずしかありませんでした。それが2004年10月以降、10件立て続けに起きてきました。
それから今年の大きな話題は、国営石油最大手ロスネフチが上場するといった話もありまして、この一社だけで1兆数千億円という時価総額がロシアの株式市場に投入されるといわれております。このようにロシアの株式市場は、まだ浅い歴史の中、非常に大きな天然資源系の企業、サービス産業あるいは銀行といったところがキラ星のように散りばめられていますので、期待感と共に、慎重さも必要ということです。このためロシアを単体で持つよりは、どちらかというと安定的に海外投資を呼び込んでいるポーランド、ハンガリー、チェコの企業を合わせてもった方が、全体的なリスク及びリターンの点からも好ましいと思います。
- はじめに
- BRIC's中でも比較的良好な格付け
- 豊富な天然資源がもつ安定した収益力
- 着々と進むインフラ整備と内需拡大
- EU経済圏の恩恵を受ける東欧諸国
- ロシア・東欧への投資で安定収益を狙う

