MONEYKitトップ > from MONEYKit > セミナーレポート > 2006年のBRICs投資 2006年の中国経済・株式市場について
巨大な消費市場と莫大なインフラ投資

次に中国投資の魅力を少しお話しします。ひとつは人口が多いゆえに、マーケットが大きいということが大きな魅力です。たとえば中国の場合、携帯電話サービスが始まったのが1995、96年ぐらいですが、2005年11月の時点で携帯電話の加入者数は3億8,800万人。ちなみに日本国内の加入者数は今約7,500万人でして、日本のマーケットの4倍、規模はもちろん世界最大です。それでも普及率はまだ3割で、農村部ではほとんど普及していないという状況です。携帯電話向けのサービス、あるいは通信会社にとって非常に大きな成長のチャンスがあり、投資する意味もあるわけです。
同じく自動車ですけれども、2005年の中国の自動車販売台数は571万台で、世界3番目の規模になっています。自動車の普及というのはこの5、6年ぐらいで大きく伸びたのですが、今では大都市付近ではかなり車が買えるような状況になりつつあり、ここにも大きなマーケットがあります。
昔から「中国は世界の工場」といわれていますが、最近よくいわれるのは中国は「世界の消費市場」だと。これは資源消費のことも含みます。中国が買えば、石油、石炭といった資源の値段がどんどん上がり、その一方で、中国で作っているモノの値段が下がる。こういった状況がかなり続くのではないかと思います。ですから私は貿易黒字というのはおそらく減らない、むしろ5年後、10年後に今の3倍ぐらいになるのは難しくないと思います。
もうひとつの大きな柱は、莫大なインフラへの投資です。中国に行かれた方はご存知の通り、いま高速道路がものすごく増えています。中国でいう県レベル、日本でいえばもっと下の行政レベルになるのですが、ほとんどの都市部においては高速道路でつながっていて、2005年の段階で建設距離はすでに3万キロを超えているといった状況です。
それだけではなくて、発電施設ですとか水の施設なども非常に大きな投資ではありますが、特に大きく掲げられているのは、鉄道関連です。この5年間で鉄道を新たに17,000キロ整備する予定があるんですね。2010年の段階で鉄道は9万キロ、今でもアメリカに次ぐ2番目ぐらいになんですけれども、これを整備していくということです。さらに路線全体の約45%を電気化したり、高速化したり、その結果として日本円に換算すると約18兆円近くかかるビッグプロジェクトを行います。
あるいは全国の送電網です。電力消費が大きく伸びているわけですが、発電所は整備されても送電網はまだ貧弱です。送電網の補修というのが大きな問題に挙げられていて、それも向こう5年間で日本円にすると約17兆円近く投資されます。また2008年の北京オリンピックの経済効果ということがよくいわれますが、金額としては約3兆7千億円ぐらいです。イベントとしては重要ですけれど、経済効果そのものは一般のインフラ整備に比べると小さい規模だと思います。
そして中国株式のマーケットは図のような感じでして、香港市場に大量に投資されていて、国内のマーケットは現時点では非常に小さいという状況です。香港にはハンセン、H株、レッドチップといった市場があるわけですが、ハンセン指数に関しては過去最高値が18,000ポイントだったわけです。今はだいたい16,000ポイント近くまで上がっていて、このまま上がれば過去最高値を再び更新します。H株指数、レッドチップに関しましても、香港返還前の5、6年前にかなり高くなったことがありましたが、ここで重要なのは指数の構成銘柄がまったく変わっていることです。ですから過去の歴史というのはあまり参考にならないと思います。
中国の株式市場
- (注1)図中の時価総額は発行済み株式数ベース。為替は1香港ドル=15.108円、1人民元=14.543円で換算(05年12月末現在)
- (注2)GEM市場はGrowth Enterprise Marketの略で香港交易所(証券取引所)がメインボードと併設した成長企業を対象とした株式市場
- (出所)香港交易所データ等を基に三井住友アセットマネジメント作成
「三井住友・ニューチャイナ・ファンド」のご紹介
2006年の中国経済・株式市場について
- 非常に高いGDP成長を続ける中国
- 高成長を維持しながら格差是正に取り組む
- 巨大な消費市場と莫大なインフラ投資
- 2006年から2007年に掛けて、景気は再加速状況へ

