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セミナーレポート
2006年のBRICs投資 2006年の中国経済・株式市場について

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

2006年の中国経済・株式市場について

三井住友アセットマネジメント株式会社
アジア・中国グループ シニアファンドマネージャー 司馬毅氏

非常に高いGDP成長を続ける中国

私から、2006年以降の中国の経済情勢と株式市場の見通しについてお話させていただきます。ちょうど今日の昼ごろ、2005年の中国のGDPが9.9%であったという数字が発表されました。過去9年間、中国はGDPの上方修正を行いまして、その結果として2003年以来2年連続で2ケタの高い伸びが記録されています。今回も約10%と、先進国だけでなく他の新興国と比べましても非常に高い成長率だったといえるわけでして、経済自体が高速回転しているという状態です。当然のことながら、高速回転の中では問題も起きていて、それらについても指摘していきたいと思います。
このグラフでご覧いただくとおわかりになると思いますが、中国にも景気サイクルがあります。2001年ぐらいから若干上向き始めた感じで8.3%になって、それから上がってきています。この数年の引き締め政策にかかわらず、景気サイクルはより高い数字になったわけです。

中国の小売売上高と実質GDP成長率
図 中国の小売売上高と実質GDP成長率

  • (注)05年の実質GDPの05年12月時点の予測、05年の小売売上高は1-11月累計額の前年同期比増減率
  • (出所)CEICデータより三井住友アセットマネジメント作成

その景気の高速回転を支えている要因ですが、ひとつは国内の消費の好調です。小売の売上高は2ケタの伸びがここ数年間続いていて、これが全体の経済を押し上げているということです。

中国の貿易の伸びと貿易収支
図 中国の貿易の伸びと貿易収支
(出所)CEICデータより三井住友アセットマネジメント作成

また2005年に関しては、大きなサプライズもありました。いわゆる外需、特に輸出が非常に好調だったということで、2005年、中国の貿易収支が初めて1,000億ドルを突破しまして、これは2004年の約3倍近くになります。輸出はだいたい28%ぐらい伸びているのに対して、輸入は伸びが若干鈍化しました。その結果として、かなり大幅に成長率に寄与したということになります。

2005年7月以降に通貨の切り上げがありましたが、その後に発表された数字でも非常に強い輸出を続けています。2005年の2%近い切り上げというのは、当時は相当輸出産業を懸念した小幅なものだったわけですけれど、政策当局は9.9%というGDP成長率が出たということで、もうすこし大幅な切り上げも吸収できるといった感触を得ていると私は思います。今年おそらく来年にかけて、通貨の持続的な上昇が見られるのではないかと思います。

今回発表された数字に基づいて計算すると、2005年度の中国の名目GDPは、米ドルに換算すると、2.26兆ドル。日本円に換算すると260兆円ぐらいの経済規模で、これは日本の半分弱です。世界で4番目の規模になります。ただし全体の経済規模も大きくなっていて、実際に人口も13億近くありますけれど、一人当たりGDPで計算してみると、2004年の段階で約1,500ドルになります。GDPというのは所得とほぼ同じ概念でありますから、円に換算すると年間所得が日本円で16、17万円ぐらいというのが全国平均のレベルです。月に換算すると13,000円から14,000円ぐらい。しかしご承知のように中国は非常に所得格差が大きい国で、たとえば上海市で見た場合には2004年は7,400ドル、これは日本でいうと1980年ぐらいの水準です。一方で全国平均ではまだかなり低いことには大きく変わりはなく、まだまだ伸びる余地はあると思います。

 

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