MONEYKitトップ > from MONEYKit > ローン情報 > よく分かる住宅ローン講座:選択編 後悔しない!新時代のローン選び
Chapter 5:自分のリスクを踏まえてローンを選ぶ
リスクに対応しにくい世帯は安全性を優先
安心して買える物件価格の目安が分かり、購入する物件が決まったら、いよいよ住宅ローン選びです。どんなプランで借り入れ、返済していくかを考えてみましょう。
プランを考えるにあたって最も重要なのは、将来、返済額が増えても対応できるかという、自分のリスク許容度を知ることです。どの程度リスクが取れるかは家庭によって異なり、それによってプランも違ってきます。
代表的な3つのケースについて、具体的にお話ししましょう。
まずは、小さいお子さんがいて、ご主人だけが働いている専業主婦家庭のケースです。このような世帯では途中で返済額が増えたからといって、すぐに妻が働きに出て収入を得るというのも難しいでしょう。このようにリスクが取りにくいケースでは、全期間、金利が変わらないタイプの住宅ローンが適しています。
「子どもが手を離れたら妻も働く」という場合なら、11年目以降の返済額のアップなら対応できそう。それなら10年間、金利が固定される10年固定という選択肢もあります。その場合は11年目に金利がアップしても返済できるか、慎重に考えましょう。過去の水準から考えて、4%程度までの上昇は想定しておきたいところです。
全期間固定や10年固定は、不動産業者から提案されることの多い、1%前後の3年固定より適用金利が高く、当初の返済額が多くなりますが、長期間返済額が変わらない分、安全性が高まり、リスクが取れない家庭に合ったプランといえます。
柔軟性のあるプランなら状況の変化に合わせられる
今は共働きだけど子どもができたら退職したい、また、働き続けたくても職場や家庭環境が整わないだろうというケースでは、共働きの間は収入が多いものの、妻の退職後は夫一人の収入になり、リスクに対応するのが難しくなります。今だけでなく、将来のリスク許容度を考えることも重要です。そんな状況の変化に合わせるには、共働きの間にたくさん返し、一人の収入になった時に返済額を減らせるようなプランが理想的です。
このようなケースでは、ソニーバンクの金利ミックス(部分固定金利特約)が便利です。金利ミックスは1本の住宅ローンで二つ以上の金利タイプ(変動型と固定期間選択型など)や、二つ以上の固定金利期間(5年固定と10年固定など)を組み合わせられるものです。異なる金利タイプを組み合わせられる金融機関も増えてきましたが、ソニーバンクの金利ミックスなら、組み合わせの比率をいつでも変更できます。
たとえば妻が5年後に退職することを想定したプランでは、10年固定をメインにして返済額の安定を図りつつ、借入額の一部を金利の低い変動金利型にして低金利のメリットを享受します。
ソニーバンクの金利ミックスは元金均等返済と似た利息計算方法のため、一般的な元利均等返済より当初の返済額が多くなりますが、回を経るごとに減っていく仕組みですから、元利均等返済住宅ローンでは一般的な返済方法で、毎回の返済額が一定です。一定の返済額の中で利息とローン元金(借入元金)の割合が変化し、当初は利息部分が大きく、次第に元金部分の割合が高くなっていきます。共働き期間中に多く返済できるケースには最適です。
元利均等返済
住宅ローンでは一般的な返済方法で、毎回の返済額が一定です。一定の返済額の中で利息とローン元金(借入元金)の割合が変化し、当初は利息部分が大きく、次第に元金部分の割合が高くなっていきます。
妻の退職後はリスク許容度が低くなりますので、変動金利型の部分を10年固定に変更し、安全性を高めます。金利ミックスを活用し、途中で金利タイプを見直すことで、金利変動リスクの大きさを調整するわけです。
また共働き期間中に貯蓄しておき、妻の退職時に500万円を返済額軽減型で繰り上げ返済すれば、その後の返済額を抑えることができます。予定が変わって妻が働けそうな場合や、返済額を抑える必要がない場合は、繰り上げ返済をより大きく利息軽減できる期間短縮型にするのも一法です。共働き中に繰り上げ返済をせずにお金をとっておくのは、返済額軽減型か期間短縮型かを選択する余地を残すためです。
返済額軽減型と期間短縮型(繰り上げ返済)
繰り上げ返済にはローン返済期間を短くする、「期間短縮型」と、繰り上げ返済後の返済額を少なくできる「返済額軽減型」があります。同じ資金を返済した場合は「期間短縮型」のほうが利息を軽減する効果は高いのですが、月々の返済額は変わらないため、どちらの型にするかは、状況にあわせて選びます。
やっとローンを組んだら、今度は繰り上げ返済しなければいけないと思うと気が重い、といった声をよく聞きます。共働きの夫婦はこのプランのようにライフプランの節目で大きくローン残高を減らしておけば、後がぐっとラクになります。
夫婦がそれぞれローンを組む方法も
お子さんがいる、いないに関わらず、これからも共働きを続ける、できる、という世帯なら、ご夫婦二人の収入から返済することで、それぞれが住宅ローン控除を受けられます。
二人で返すには、どちらかがローンを借りて、もう一方が連帯債務者になる方法と、同じ銀行で夫と妻それぞれが1本ずつローンを組む方法があります。ソニーバンクではいずれの方法も可能ですが、金融機関によってできない場合がありますので、確認が必要です。
私のお勧めは、ご夫婦それぞれが住宅ローンを組むプランです。それぞれ別の金利タイプを利用できますし、1本は長く、もう1本は短くなど、返済期間も変えることができ、自由度が高まるからです。
借入額は収入比に応じて決め、借入額と頭金の負担に合わせて住宅の持ち分の割合を決める必要があります(右図参照)。
夫が2,000万円、妻が1,000万円を借り入れるケースについて考えたのが、下図のプランです。夫は借入額が多いので、金利変動リスクが小さめの10年固定にし、返済期間は共働きの高収入を生かして25年。妻は借入額も少ないので、金利の低いタイプで低金利のメリットを享受します。低金利ローンは短期のため金利変動リスクが高いので、返済期間を15年と短くすることで、リスクを軽減します。金利上昇による返済額のアップを抑えるためには、返済期間の半分程度、金利を固定すると安心。ただし、返済期間が15年と短ければローン残高の減りも早く、金利変動リスクの影響が抑えられるので、金利の低い5年固定でいいでしょう。
金利が上がりそうなら金利変動リスクの高いほうを繰り上げ返済するなど、メンテナンスも大切です。
住宅ローン控除
年末の住宅ローン残高に応じて、一定の額が10年間、納めた所得税が還付される制度。会社員の場合、初年度のみ確定申告が必要です。
連帯債務者
ローン契約は1本ですが、返済義務を二人で負う方法です。夫婦で借入額を按分し、それぞれが住宅ローン控除を受けられます。金融機関によっては連帯保証人の扱いとなり、その場合は借りた人(ローンの名義人)しか住宅ローン控除が受けられません。
同じ銀行で夫と妻それぞれが1本ずつローンを組む
夫名義、妻名義でそれぞれが住宅ローンを借り入れる方法です。返済金はそれぞれの預金口座から引き落としになります。審査を申し込む際に申し出ましょう。

返済期間はムリのない範囲で短く
返済期間についても、よく考えてみましょう。
Chapter3でも述べましたが、毎月の返済額を数千円多くすることで、返済期間を短くすることができ、利息負担も抑えられます。
また住宅ローンではボーナス併用返済もできます。ボーナスは業績などによって金額が変動するため、頼りすぎるのは危険ですが、ボーナスから無理のない範囲で返済することによって、返済期間を短くすることができます。
業者さんから勧められるプランは、ボーナス返済を利用して「より多く借りる」プランですが、私が提案するのは、すでに決まった借入額のうち一部をボーナス返済にすることで「返済期間を短くする」プランです。
下の図を見て下さい。「我が家は毎月11万〜12万円は返済できる」と思うなら、その金額をキープしつつ、ボーナスで数万円返すようにすると返済期間が35年から30年になります。それにより利息を約294万円も減らすことができるのです。
ボーナスから数万円無理なく返済するためのお金の捻出方法をお話ししましょう。ボーナスの一部を毎月の赤字補填のために確保している家計をよく見ますが、毎月の赤字を解消すればそのお金は必要なくなり、返済に回すことができます。これを機会にじっくり家計に向き合ってみてはいかがでしょうか。毎月の赤字はお金の使いすぎだけが原因ではなく、毎月の収入から貯蓄に回している額が大きすぎ、結果的に赤字を招いているケースが少なくありません(家計の実力以上の積立をしているということです)。「毎月必ずかかる支出+貯蓄額(積立額)」を毎月の手取り収入に収まるような予算にすることで、赤字を解消しましょう(Chapter4に購入後の家計を試算するシミュレーターを掲載しています)。

この記事はアサヒ・コム広告特集として2005年8月22日から10月31日に掲載したものを収録したものです。金利その他の数字、情報はすべて掲載当時のものです。
第1章 住宅ローンの最新事情をおさえよう
第2章 借入プランを立て、利用するローンを選ぼう
- Chapter 4:借入額と購入予算を決める
- Chapter 5:自分のリスクを踏まえてローンを選ぶ
- Chapter 6:利便性から住宅ローンを比べよう

