MONEYKitトップ > from MONEYKit > スペシャルインタビュー > メディアに訊く 日経WOMAN編集長 野村氏編
「そこそこ」のやりがいを求めるOLたち
お話していただいた「貯蓄や運用と自己投資のバランスの大切さ」が、特集では大きなテーマになっています。たとえば「ガマンして節約するのでなく、生活を楽しみながら人生を膨らませていけるのが『マネー美人』」といったメッセージがありますね。実際、読者のお金に対する価値観はどのようなものでしょうか。
『日経WOMAN』の読者は真面目な方が多いですので、お金に関するアンケートをするとだいたい年収分ぐらいの貯金はあるという平均値が出ます。お金に関しても仕事と同様にコツコツ型の人が多いと思いますね。投資信託なり外貨商品なり、その時々に世間で話題になっている商品の記事の支持率がぽんと上がるかというと、そうではありません。
いま投資をされている読者というのはだいたい2、3割です。ただ、投資に関心がないわけではなくて、これからやりたいと思っている方を加えると全体の6、7割になるという結果が出ています。
今回の特集では、そうはいっても株式市場が動きはじめていますし、ネットトレーディングも人気なので、その部分を少し詳しく紹介しました。
リアルな読者像ということでは、お二方の読者の家計簿が紹介されていて、とても興味深く拝見しました。ひとりは「年収300万円読者」で、もうひとりは年収2000万円の「ミリオネーゼ読者」です。『日経WOMAN』の読者というと、バリバリ働くキャリア志向という先入観があったのですが、そういった方ばかりでもないのですか。
今、読者のなかでは、年収300万円でそこそこやりがいのある仕事をして、お休みはしっかり取るといった「そこそこOLさん」がもっとも支持を得ています。物心ついた時から不況で、「仕事で頑張れば、その分ボーナスでがんと見返りがある」といった充実感もなく、昔のように会社が将来を保証してくれるわけでもない。だったら家庭を大事にして、自分なりのペースで無理せず仕事をしていった方がいいんじゃないかなと考える女性が増えたのだと思います。
ちょっと厳しい言い方をすると、あまりリスクを負わないようにする生き方なんですね。やる気がないわけではないけれど、「でも、頑張っても資格が取れるか分からないし」とか「でも、かけた時間やお金だけ見返りがあるか分からないし」とか。「でも」って言い訳が多いんです(笑)。しかしこういった傾向も、これから景気がよくなれば変わっていくかもしれません。
それは時代背景だけでなく、彼女たちの先輩世代の生き方を見ての結果といったこともあるのでしょうか。
そういう部分もあるでしょう。上の世代を見て「大変そう」とか「私はあんなには頑張れない」と思うのだと思います。私も「野村さんって、若い頃からずっとそのペースで仕事してきたんですか?」ってよく聞かれますので、「そうよ」と答えると「私には無理! とても真似できません」って言われて、ガーン(笑)。彼女たちの価値観からすると、幸せそうに見えないのかな。私自身は今とてもハッピーなんですけれど。
そんな世代に迎合するつもりはないのですが、あまり価値観を押しつけたり、私たちはこうしてきたんだからと言ったりしないようにしています。やはり今の20代後半から30代前半の女性たちがリアルに感じている悩みや、自分の人生をもっと充実させたいという思いに応えるような雑誌を作っていきたいですね。
- お金は目標を実現させるために使うもの
- 「そこそこ」のやりがいを求めるOLたち
- 恋愛も健康も、すべて仕事と繋がっている
- 女性にとって仕事は自己実現から自立の基盤へ
- 目の前の仕事に打ち込まなくては道は開けない

