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外貨投資の賢いはじめかた
講師:長尾数馬氏
株式会社ラピュータ ファイナンシャル アドバイザーズ 代表取締役
まとめ 〜何を気をつけたらよいか〜
では最後に、本日のお話をふまえて外貨預金の注意点をご紹介します。
- わかりやすい外貨建て金融商品で運用する。
- 最低限の外国為替の基礎、各通貨の特徴、変動状況を知っておく
- 手数料、税金差し引き後の手取りが重要である。
- マネー雑誌、マスコミの相場予想の影響を受けすぎない。
1と2については、すでにお話をしましたね。3も読んで字の通りです。お話をしていないのは4ですが、マネー雑誌もいいことが書いてあるんです。ただ、出版が遅れますから情報が古くなります。商品の説明などはいいのですが、相場の予想などは参考程度にするのがよいでしょう。マスコミの論調も円安ならどこまでも円安、円高なら円高で極端になりがちです。ですから先ほどの損益分岐点の計算式で理解して、自分が買いたい時に買うといったようにした方がいいと思います。「もっと上がるかもしれない」と、マスコミに惑わされてアクションを起こさないというのはデメリットですね。
それと、短期間で高利回りを達成できたら、必ず一部の利益を確保することも大事です。外貨預金は長期投資といいますが、そればかりではありません。たとえば5年間で10%の利回りを目標としたとします。そこに偶然、1ヶ月で10円の円安があったとしたら、年率は120%です。それをそのままにしておく必要はありません。全部円に戻すことはないですが、何割かは利益を確定するといった柔軟さもあっていいと思います。
いろいろ日本の現状をお話して、皆さんの不安を煽ったかもしれません。しかしながら、世界のグローバル化が急速に進み、数年後さえ世界・日本がどうなっているか予想できない時代になったのは事実です。その中で、日本人も将来に向けて、資産の目減りを避けるべく、世界を視野に入れた資産運用をしていかなければいけなくなりました。
そのためには、自分自身のライフプラン、シナリオに基づいて、大事な資産の一部を円以外の資産に分散しておく必要があると、私は思っています。
これまでアメリカ人は、資産分散はしませんでした。米ドルが一番と思っていたからです。そんな彼らさえ、将来に不安をもって資産の一部をユーロに分散している、そんな話を聞いています。すべてにおいて、何が起こるか分からない。だからこそ、外貨預金という考えかたが必要であると私は思います。今日の話はこれで終わりにさせていただきたいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。

