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外貨投資の賢いはじめかた
講師:長尾数馬氏
株式会社ラピュータ ファイナンシャル アドバイザーズ 代表取締役
いつ購入したらよいか
いよいよ次は、購入のタイミングの決め方です。今日は細かい数字は説明いたしませんので、大まかなイメージをもっていただきたいと思います。
第一に、「円高時期に購入する」こと。そんなことは誰でもいえると思われるでしょうが、先ほどチャートを見ましたね。これはある程度参考にできるでしょう。たとえばドル円相場は過去5年間、高値は101円台、安値は135円といった動きをしています。となるとこの範囲内での動きを見れば、いまが円高か円安かはだいだいのところ分かるはずです。
第二に、「定期的に購入する」ことです。投資の世界にはドルコスト平均法という、毎月もしくは一定期間に一定額の外貨を買い、買い付け額の平均コストを抑える方法がありますので、これと第一の「円高時期の購入」をミックスするとよいと私は思います。
たとえば、1ドル100〜110円台の比較的円高の時は、ひと月に預金目標額の12分の1、つまり1年かけて目標額を貯めるつもりでドルを買うことにします。また1ドルが120円以上の比較的円安の時は、ひと月に目標額の24分の1を買うことにします。これなら買いそびれるということがなく、円安のリスクもある程度抑えられます。
第三は「購買力平価を参考にする」ということ。詳しくはfrom MONEYKitの「為替マーケット講座」をご覧いただくことにして、今日はもっと簡単な方法をご紹介します。ビッグマック指数、スターバックス指数といったものを使う方法です。
これは世界共通で売られている、身近な商品の値段を比較することで、その国の通貨に対して円高か円安かを計る方法です。たとえばアメリカではビッグマックは2ドルです。円ドル相場が1ドル110円だと想定した場合、日本でビッグマックが220円であれば通貨の価値は同じということになりますね。もし180円であれば円高。そんなイメージです。
損益分岐点の単純計算式( 単利ベース、インフレ率などを考慮せず )
1万米ドルを110円で購入し、米ドル金利年率4%で2年間運用した場合
第四は「元本割れの採算点を知っておく」ことです。上の計算式は、1万ドルを110円で購入し、米ドル金利年率4%で2年間運用した場合を想定しています。この場合の採算点、つまり元本割れの水準は103円38銭です。どうやってこの数字を出したかといえば、利息分を為替レートで換算しているんです。
購入額、購入時や買いたいと思っている時の為替レート、金利はそのつど違いますが、皆さんも分かるはずです。この式にそれを当てはめて、ぜひご自身で計算してみてください。この計算式では為替コストが含まれていませんが、為替レートがいくらになったら元本割れするか、おおよその損益分岐点が分かります。

