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外貨投資の賢いはじめかた
講師:長尾数馬氏
株式会社ラピュータ ファイナンシャル アドバイザーズ 代表取締役
どのように購入したらよいか
ここからは外貨をどのように購入したらいいかをお話しします。一番は、「目的を決める」。外貨預金をする理由を決めてください。たとえば資産保全。ここまで日本の現状を見てきましたが、逆に円だけで自分の資産を持っていたらリスクがある。だから外貨を持つというのが資産保全のひとつの考えかたです。そのほかに留学、ロングステイなどの目的もあると思います。実は私はカナダにロングステイしたいと思っているんです。いま47歳ですが、10年後のアーリーリタイアを目標にカナダドルを買っています。
二番目は、「運用期間を決める」ことです。そして運用期間はできるだけ中長期にする。お子さんが留学するとか、私のようなロングステイの計画を将来描いているとか、目的に応じて5年、10年と運用期間を決めてください。
三番目に、「購入額を決める」。当たり前ですが、意外にこれを曖昧にしているかたがいます。100万円なら100万円、50万円なら50万円、その目標に向かって購入してください。ただ、目標額を一回で購入するのはだめです。円安の時に購入してしまったというリスクもありますので、数回に分ける。これが非常に大事です。
四番目は「どの外貨建て金融商品を購入するかを決める」こと。特に初心者の皆さんは分かりやすい商品がいい。外貨預金や外貨建てMMFですね。複雑な商品というのは仕組みが分かりません。ちなみに私はプロですが、デリバティブ商品は決して購入しません。分からないことがあるからです。その点、外貨預金は、為替レート、金利、手数料。基本的にはこの仕組みを知っていればいいわけで、単純です。

五番目は「最低限の為替変動要因を知っておく」ということです。上の表を見てください。これは左の項にある経済の要因について、矢印が上がっていれば円高、下がっていれば円安の傾向があるということです(金利と株式の項は今日のお話では関係ありません)。すべてこの通りになるということではありませんが、参考になると思います。単純なところで言えば、GDPが伸びれば円高、貿易黒字が縮小すれば円高。ではこれから日本はどうなるかといえば、GDPにいい数字が期待できませんし、対中市場の輸出が激減して貿易黒字が大幅に縮小したというニュースがありましたね。そういった大きな流れで為替変動を把握して、ご自分なりにシミュレーションしていただくとよろしいのではないかと思います。

