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外貨投資の賢いはじめかた
講師:長尾数馬氏
株式会社ラピュータ ファイナンシャル アドバイザーズ 代表取締役
なぜ外貨保有か(5)日本の現状からみた将来
ここまでの話をまとめてみましょう。日本の将来はどうなるかです。
- 1. 国の財政破綻は通貨の暴落に繋がる。
- 日本が財政破綻しても、皆さんが食べていけないということはないかもしれません。たとえばアルゼンチンは財政破綻しましたが国はあります。ただし通貨は大暴落。ちなみに1998年のロシア危機の時にルーブルは4分の1、物価は8倍になりました。それが短期で終わればいいですが、長期になれば大変なことになります。1400兆円ある個人金融資産が外国に一気に流れるでしょう。日本人というのはひとたび事が起きれば、我も我もです。1%が外貨に流れただけで14兆円、これは日本の経常黒字と同じ額です。通貨の暴落、そういったこともないわけではありません。
- 2. 経済の悪化は海外から資金の流入を止める。
- これは読んで字の通りです。経済の悪い国に対しては誰も投資しません。
- 3. 国力の低下は通貨の下落につながる。
- 先ほどイギリスの例をあげましたが、1800年代後半から1900年代初めにイギリスに次ぐ世界第二の経済大国はどこだったと思いますか。実はアルゼンチンです。100年後、アルゼンチンはどうなったしょうか。さらにいえば、昔は100年かかったことも、いまはIT時代ですから10年、15年かもしれません。
- 4. 有事の場合に自給自足ができない。
- 特に最近はテロが心配です。イギリスのテロがあり、ポンドは瞬間的ですが売られました。2001年9月11日のニューヨークのテロの後は、ドルは暴落しましたね。日本にとっていまの状況は、当時よりも心配です。そういうリスクに対して、ある程度備えておかなくてはいけないということです。以上のような状況の中で、本当に円だけで資産を保有していてもよいのかということです。

