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外貨投資の賢いはじめかた
講師:長尾数馬氏
株式会社ラピュータ ファイナンシャル アドバイザーズ 代表取締役
なぜ外貨保有か(3)日本の国力

この長いチャートは、1865年からの英ポンドの歴史です。黄色いチャートはボンド、ドル、もう一方がポンド・円の為替レートです。100年以上前ですが、イギリスはナンバーワンの経済大国。その頃の通貨は1ポンド=7ドルでした。いま対ドルは1.7〜1.8米ドルぐらいで、4分の1下落したわけです。一方の対円ですが、昔は1ポンド1000円近かったこともあります。1980年代初めでも1ポンドは400円ぐらいでしたが、現在は200円ぐらいです。
イギリスも日本と同じように、少子化と経済の行き詰まりで方向転換をしなくてはいけない時期がありました。その時イギリスは外に出ました。アメリカもカナダもオーストラリアもそう。植民地政策です。これが第一次世界大戦、第二次世界大戦につながり、日本は失敗したわけですが、イギリスは成功しました。通貨が4分の1〜5分の1になるところを、外貨で稼いでプラスマイナスゼロにした、そういう歴史があります。
これを現在の日本にそのまま当てはめられませんが、国力の低下が通貨の下落を引き起こすという歴史をみれば、1ドル=110円が4分の1の440円になることもないとは言い切れません。1971年まで、1ドルは360円でした。いまの中国と同じように、1971年に1ドル=308円まで円が切り上がり、1973年から変動相場制になったわけです。そして1985年のプラザ合意の時、1ドル=240円から一気に円高になりました。でしたら30年前の1ドル=360円に円が逆戻りする、そういういうことだってありえないわけではありません。

