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ファンドマネージャーインタビュー
ファンドマネージャー・インタビュー(PCAインド株式オープン) DR Rao氏・Kannan氏 Prudential Asset Management (Hong Kong) Limited

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

年間100社の訪問で対象企業を見極める

――
具体的な投資プロセスを教えてください。
Kannan
まず、アイディアの生成を行います。社内リサーチにより定量的なスクリーニングを行い、潜在的なアルファ(超過収益)獲得の機会を捕らえます。次にファンダメンタル分析です。競合他社分析、経営者の実績、透明性、コーポレートガバナンスなど“投資対象企業は優良企業か?”という点は、もちろんのこと、先ほど申し上げたように“投資対象は割安か?”という点を重要視しています。
Kannan
――
当ファンドは、インドではなく香港で運用されていますね。
Kannan
そうです。私KannanとRaoともうひとりAshishが当ファンドの運用を担当しています。我々3名は、インド生まれのインド育ちですから、国内の問題、国内投資家の行動、取引に影響する文化的背景に精通しています。また、インドの運用拠点としては、ICICI Bank(インドの最大手の民間銀行)と1998年に合弁会社としてPrudential ICICIを設立しています。現在、運用資産は40億米ドルあり、主にインド国内の投資家の資金を運用しています。私とAshishはインドのPrudential ICICIから香港に移り、インド株式の運用を継続しています。ですから、ICICIとのリレーションは強く、ムンバイで実際に調査した現地の情報に常にアクセスできることも当社の強みになっています。

Prudential ICICI

  • インドでは、1998年にインド最大の民間銀行ICICI銀行(Industrial Credit and Investment Corporation of India)と合弁で運用会社を設立
  • ICICI銀行は、1955年にインド政府、世界銀行、および産業界の代表により設立。インドの民間銀行では最大。支店数450
  • ICICI銀行との合弁運用会社は、インド民間最大運用資産額を誇る
  • ファンドラインアップは、マネーファンド、債券ファンドから、バランスファンド、株式ファンド、株式セクターファンド等多岐に渡る
――
対象企業が優れているかどうかという点では、企業調査が重要になってきますね。年間何社ぐらいの会社を訪問しているのですか。
Kannan
だいたい100社程度です。インドの大きな企業は、IRのために香港に来ますのでそれらを含めるともっと多いのではないかと思います。企業訪問は、可能な限り、トップマネジメントと会うようにしています。PCAグループのアジアにおけるプレゼンスの高さにより、トップ企業の最上層のマネジメントとのコンタクトが可能になります。定性的な判断を加えるためにもトップマネジメントと会うことは重要だと考えています。
  • ※IR: Investors Relations 広く投資家に対し、企業活動全般の理解を深めてもらうことを目的とした活動のこと。
――
では、銘柄選択の次のステップは、どのようになるのですか。
Kannan
最後の2つのステップはポートフォリオ構築とリスク管理です。推奨銘柄から国別、業種別のスペシャリストがそれぞれ異なる観点から組み入れ候補銘柄を判断して、客観性を高めます。しかし、それらを全て組み入れてポートフォリオを構築するわけではありません。社内のリスク管理システムを使って業種の偏りやベータ値などリスクを調整し、最終的なポートフォリオの構築を行います。
  • ※ベータ(β)値:市場の変動に対する株価の感応度。個別証券(あるいはポートフォリオ)の収益が証券市場全体の動きに対してどの程度敏感に反応して変動するかを示す数値。ある銘柄のβ値=1.5とは市場全体が10%上昇するとその銘柄は15%上昇、逆に市場全体が10%下落するとその銘柄は15%下落することを意味する。β=1は市場全体と連動している。
――
ファンドには、何銘柄組入れるのですか。また、投資対象は何銘柄ですか。
Kannan
投資対象銘柄は150銘柄程度と考えており、現在のファンドへの組入れ銘柄数は、36銘柄となっています。
――
現在のポートフォリオについて、業種に対する投資戦略はいかがですか。
Kannan
まず、オーバーウェイトにしている業種は、自動車・銀行・セメント・通信です。一方、アンダーウェイトにしている業種は、素材・非耐久消費財・医薬品・エネルギー・その他金融です。

設定来の基準価額推理

運用実績
1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年3年設定来
ファンド7.25%13.08%7.68%--15.96%
円/インドルピー*2.39%3.21%6.20%--4.47%
業種別組入れ状況
1.エネルギー14.2%
2.素材14.2%
3.情報技術13.7%
4.一般消費財・サービス13.3%
5.資本財・サービス12.8%
6.生活必需品8.7%
7.金融7.4%
8.公益事業5.6%
9.電気通信サービス3.9%
10.現金・その他6.3%
――
バリュー投資ですと大型株中心に投資されるのですか。
Kannan
PCAのファンドは大型株中心の組入れのため、中小型株を多く組入れているファンドに対してパフォーマンスが劣後しているのではないかと言われますが、現在10%程度は中小型株を組入れています。投資プロセスで“割安”の観点が入りますのでどうしても大型株の比重が大きくなることはあります。しかしながら、中小型株の中でもバリュエーションをみて“割安”と判断した場合は、積極的に組入れていきます。強調してお伝えしたいのは、グロース相場になって一時的にパフォーマンスが劣後したとしてもあくまでもバリュー投資を続けます。投資スタイルを変更する考えはなく、運用哲学は守ります。

 

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