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第2部「ファンド・マネージャーに訊く!中国経済」司馬毅氏
聞き手:ソニー銀行 証券企画部GP GPリーダー 岡田哲行
業種に注目し、さらに優良企業を選別
- 私からは具体的に、弊社でも販売しております「三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド」の運用方針について具体的に伺いたいと思います。ファンドの特徴として以下のようなものが挙げられていますが、まずお聞きしたいのは、一つ目の「エクセレントカンパニー」というものの選別、企業調査はどういった形で行われているのですか。
ファンドの特徴
- (1) エクセレント・カンパニーに集中投資します。
- (2) 新規公開企業にも選択投資します。
- (3) 外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。
- (4) 株価先物などを活用しリスクを低減します。
- (5) 運用に当たっては中国市場に精通した投資顧問会社から助言を受けます。
- 司馬
- すべて独自で企業調査した上で、評価しているのが現状です。組織的には7名の社員がアジア・中国グループに所属しておりまして、年間290社のペースで企業訪問をし、あるいは企業のかたが、説明にいらっしゃる場合もあります。いまの中国は変化が非常に激しく、経営環境も大きく変わることがありますので、個別の企業の内容を詳しく見ないといけません。
中国経済や株式市場の状況を考慮して業種の配分を行っています。さらにその業種の中でも、どこが優良かを詳しく調査しています。
- 次に運用実績ですが、平成13年10月から設定されまして、年1回の決算で2200円と1000円、2期分のトータルで3200円を分配しています。ちなみに現在の基準価額は11,400円前後です。今後の分配方針については、どういうお考えでしょう。
- 司馬
- 面白い話がありまして、100万円のご契約いただいているお客さまの口座に22万円の分配金が入金されて驚かれ、「何のお金か分からない」というお問い合わせが弊社にあったそうです。基本的には配当原資がある限り、これからも厚みのある配当を目指していきます。ただしファンドの規模が現在500億円近くなりましたので、いまのポートフォリオを崩すといったファンド全体に影響が出ない限りは、ということです。
小型株銘柄を比較的多めに運用
- 2月28日現在のポートフォリオの状態を見ますと、組み入れ銘柄が92銘柄です。他のファンドと比較すると銘柄数が多いようにも見受けられますが、ポートフォリオの特徴をお教えいただけますか。
- 司馬
- このファンドはスタート時点から、従来の中国株ファンドとは運用スタンスが違います。他社ファンドよりも、銘柄数が30近く多いのです。ポートフォリオの中身として、7割近くは大きく変動させないコア的な銘柄です。これらは日本でいえばトヨタのような、流動性の高い大型銘柄です。
残りのうち20%強は、小型銘柄を中心に運用しています。我々が過去を検証した結果、小型銘柄には長い目で見れば大型株銘柄を圧倒的に上回るパフォーマンスを生む傾向があります。小型株銘柄を多く持てば手もかかるのですが、全体のポートフォリオの効率を上げるという観点から、他社よりも多めに銘柄を運用しています。
- それは小型銘柄を長期で持ち、大型銘柄を短期的に変えていくということではなく、全体を通してポートフォリオの入れ替えをしていくということでしょうか。
- 司馬
- そうですね。ですから小型銘柄は常に20数パーセントをもっていますが、その中でもずっと持っている銘柄もありますし、入れ替わっている銘柄もあります。
第1部・前半『中国株投資事始め』和泉昭子氏
第1部・後半『中国株投資の魅力』 対談:和泉昭子氏、司馬毅氏
第2部「ファンド・マネージャーに訊く!中国経済」司馬毅氏
- 業種に注目し、さらに優良企業を選別
- リスク度合いの低い、安定した運用実績を
- 「産業の川上」の強さを維持していく中国経済

