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セミナーレポート
ソニーバンク投資信託セミナー:2005年3月23日 中国株投資の魅力

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

第1部・前半『中国株投資事始め』和泉昭子氏

「ブーム」から本格的な流れへ

皆さん、和泉と申します。どうぞよろしくお願いいたします。中国市場の現状については、後半で司馬さんに詳しくおうかがいしますので、前半は私の中国体験や中国株投資に対する考えかたを交えながら、「事始め」ということで簡単にお話させていだきたいと思います。

日本における「中国投資ブーム」は、中国の改革開放路線が進んだ80年代中頃の第1次、製造業をはじめとする多くの日本企業が進出した90年代前半の第2次と過去に2回ありました。そして2000年からは、現在の第3次のブームが起こっています。
過去の投資ブームでは、日中のビジネス習慣の違いや情報開示の不足、国の政策が変わればすべてが変わってしまうトップダウン的な社会構造に対する不安などが、企業進出や投資家にとって少なからぬリスクとなりました。しかしながら今回の場合は、ブームといっては違うかもしれない、もう少し本格的な流れが近づいているのではないかというのが私の実感です。さらにネットトレードの利用者の増加を背景に、企業と同時に個人の投資熱も高まっているというのが今の状況だと思っています。

大きな魅力は人口13億の潜在力

中国の魅力といいますのは、なんといっても13億人という人口です。さらに構成比を細かく見てみますと、20歳から24歳の若い層が約8000万人と、日本の約600万人と比較して圧倒的な数になります。この分厚く若い労働力が、これからの中国の発展を支えていくという期待が、中国に注目が集まっている大きな要因です。

いくつかデータをご紹介しますと、今年1月、CIA長官の諮問機関であるアメリカ国家情報会議(NIC)は、中国の国民総生産は2010年にドイツを抜き、2020年に日本を抜き、2045年にはアメリカを抜くと世界情勢を予測しています。「BRICs」という言葉は、もう皆さんお馴染みかと思いますが、2001年にゴールドマン・サックスは、ブラジル、ロシア、インド、中国といった国々が、今から30〜40年をかけて世界経済の牽引役となるという予測を発表しました。
また昨年、国際協力銀行が発表した「海外直接投資アンケート」によりますと、他の国に比べて中国を中期的な投資対象国として有望視すると日本の企業経営者たちが回答しています。このようにこれからの国際経済の主役は、いま私たちが当たり前と思っている先進国から、アジアの国々、特に中国やインドに移っていくのでは?と皆さんの熱い視線が集まっているのではないかと思います。

20年先、30年先の資産をつくるパートナー

私どものようなファイナンシャル・プランナーは、ボーナス時期になりますとマネー誌や新聞から「今度のボーナスは何に投資すればいいか」といったアンケートを依頼されます。実は私は、比較的早い時期から「中国」と書いていました。そうしますと決まって先方は「和泉さんも意外と・・・・・」といった少し微妙な反応をされるのです。これはなぜだろうと考えてみますと、書店に並ぶ中国株関係の本のタイトルにあるような、派手なイメージがまだ多くのかたの中にあるのだと思います。よくは分からないけれど、一攫千金が狙えるらしい。そんなイメージです。でも、私はそのようには中国株投資をとらえていません。

私は近年、特に今30代、40代のかたから、ご自分の公的年金が心配で、これから老後資金を貯めていきたいといったお話をよくうかがいます。そういった20年、30年という物事の見方で世の中を展望し、どこが一番大きく伸びるのだろうと考えますと、自分たちの老後資産をつくるパートナーとして中国やインドといった国々は決して悪くないと私は思っています。
いろいろな投資セミナーで「地球儀を想像してください」と、よく私は申し上げています。宇宙飛行士の毛利さんになったような気持ちで、地球の外側からどこがこれから伸びていくのかを探してみる。そういうことをしていただいて、自分の老後資金の利回りを少しでも上げながら、ポートフォリオを全体として育てていくという考えかたがこれからは大事ではないかと思っています。

混沌と歪み、だからこそある大きな可能性

つい最近、私は北京に行ってきたのですが、そこで二つ、思ったことがあります。行くたびに高層ビルが立ち並び、高速道路がどんどん整備されていて驚くといった話は、皆さんもよく聞いていると思います。そのことではなく、中国の本格的な近代化を私が一番感じたのは、「文明礼儀運動」というものです。文明はグローバル、礼儀はマナー。つまり2008年の北京オリンピックに備えて、中国を訪れる外国人に見られて恥ずかしくないグローバルなマナーを、子供たちに教えていくのだそうです。高層ビルや道路のようなハードの成長・成熟から、ようやく内面、知的財産権やマナーといったソフトの面でも成長しようと中国は変わりつつある。これが一つめです。

とはいえ、文明礼儀運動の中身を見てみますと、「電車に乗るときはホームに並んで待ちましょう」とか、「道にゴミを捨てるのは止めましょう」といったことなんです。私たちから見れば、「まだそんなこと?」ということを、今やっている。これが二つめ。実はこれは中国に投資していく上で、すごく大切なポイントです。
ハードもソフトも「まだそんなこと」という場面と、近代的なビルの建設ラッシュが続いている都市とが混在している、非常に難しい段階に今の中国はあります。しかし、歪みがあるからこそ、もしかしたら資産が大きく増えるかもしれないチャンスがあるわけです。そこに博打やブームではなく、資産形成のパートナーとしての中国をどうやって私たちがとらえていけるか。そのひとつの選択肢として、投資信託はどうなのか。あるいは投資のタイミングとして、いま中国に投資することはどうなのか。そういったことを、これから司馬さんとじっくりとお話していきたいと思います。

 

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