MONEYKitトップ > from MONEYKit > 投信レポート > モーニングスター投資信託レポート 高成長を続ける新興国市場の魅力
新興国へ分散投資
ファンドの特徴

- 当ファンドは、エマージング・カントリーのソブリン債券および準ソブリン債券に投資することで高水準かつ安定的なインカムゲインの確保とキャピタルゲインの獲得を目指しています。
- 運用に当たってはファミリーファンド方式を採用し、マザーファンドの運用指図に関する権限は、ウェリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー社に委託しています。
- ベンチマークはJPモルガンEMBIグローバル・ダイバーシファイド(円換算)※とし、外貨建て資産については原則として為替ヘッジを行っていません。
- ※JPモルガン社の債券インデックスです。エマージング・カントリーの国債を中心とした債券の総合収益を指数化したものです。
- 当ファンドの収益分配金は毎決算時(毎月5日)に収益分配方針に基づいて決定されており、2003年10月の決算から毎月50円が安定的に支払われています。
ファンドアナリストからのコメント

モーニングスター 調査分析部 部長 花村 泰廣(はなむら やすひろ)
早稲田大学理工学部卒、大和證券を経て、1999年モーニングスター株式会社入社。
投資信託及び株式の定性分析・評価を担当。
第17決算期(2005年2月7日)末現在、当ファンドの設定(2003年8月8日)来のリターンは8.6%となりました。米中の金利上昇懸念が強まった2004年4月〜6月にパフォーマンスが悪化する局面もありましたが、信用リスクの後退に伴い新興国の格上げが相次いだほか過剰流動性を背景に新興国に投資資金が流入したことなどがプラスに働きました。
一方、設定来リターンをベンチマークと比較すると0.7%下回っています。僅かにベンチマークに及びませんでしたが運用コストを考慮すると実質的な運用成果はベンチマークを上回っています。
2005年2月7日現在のポートフォリオを見るとポートフォリオのデュレーション注1)は5.5年に調整しているほか、平均最終利回り注2)は5.90%となっています。国別配分では27カ国に分散投資を行っており(ベンチマークは31カ国)、なかでもロシアに14.6%、ブラジルに11.1%、トルコに9.6%などファンダメンタルズの改善が続く国への配分を厚くしてあります。また、格付け別では、A格に8.9%、BBB格に31.4%、BB格に41.4%、投資を行っています。B格以下の債券比重(18.3%)をベンチマーク(B格以下21.9%)に対しアンダーウェイトすることでデフォルトリスクを回避する一方、A格のウェイト(8.9%)をベンチマーク(A格13.7%)に対しアンダーウェイト注3)させBBB格を増加させることで運用投資効率の向上を狙っています。
- 注1) デュレーション: 債券に投資された資金の平均回収期間。金利変化に対する債券価格の感応度。
- 注2) 最終利回り: 償還日まで保有した場合の利回りのこと。
- 注3) アンダーウェイト: 資産配分をする際にある投資対象への配分比率をベンチマークの配分比率より少なくすること。
当ファンドは、為替や金利リスクはあるものの中長期で新興国の高金利を享受できる商品となっています。また、新興国の信用リスクの面からはグローバルに分散されたポートフォリオとなっていることから、新興国各国の地政学的リスクの影響を抑えることができると考えられます。その他、先進国債券との相関も低いため、当ファンドと組み合わせることで、ポートフォリオの分散効果も期待できるでしょう。
運用会社からのコメント
1. エマージング債券市場の見通し
エマージング債市場は、過去に大きな経済危機を経験しましたが、中長期的な投資視点でみれば、相対的に好パフォーマンスを維持していると考えられます。
エマージング・カントリーの格付けは経済発展に伴う信用力の向上(財政・経常収支の改善)などでここ数年上昇傾向にあります。(下図:JPモルガンEMBIグローバル・ダイバーシファイドを構成するエマージング・カントリーの格付け別構成比)
格付け別構成比
2005年1月末現在
上記格付けはMoody'sとS&Pの外貨建て長期債務格付けのうち高い方を採用しています。
(出所)JPモルガン
またロシア危機以降は個別国で起きた危機が市場全体に波及しない傾向がみられます。
当ファンド設定来のエマージング債市場を振り返りますと、世界的な景気回復傾向と先進国の金利が比較的低水準であったことを背景に、エマージング・カントリーのファンダメンタルズ改善と投資家の利回り選好からエマージング債市場は上昇しました。この結果、米国債との利回り格差(スプレッド)は大きく縮小し、歴史的な低水準にあります。(下図:JPモルガンEMBIグローバル・ダイバーシファイド組入上位5カ国の利回り推移)
ベンチマーク組入上位5カ国の10年国債利回りの推移
2003年8月7日〜2005年1月末
上記はあくまでも過去の実績であり、将来の成果をお約束するものではありません。
- ※先進国は各国の自国通貨建て10年国債利回りを使用。エマージング・カントリーに関しては、いずれも米ドル建国債の利回りを使用。ただし、ロシア、トルコは2030年、ベネズエラは2027年、マレーシアは2011年に償還となる銘柄を使用して作成しております。
(出所)Bloomberg
しかし先進国とエマージング・カントリーの実質GDP成長率をみますと、先進国と比べて成長余力の大きいエマージング・カントリーは、相対的に高い成長力を維持していることから、今後もさらなる信用力の改善が期待されます。したがって、中長期では相対的に魅力ある投資対象と考えています。
先進国およびエマージング・カントリーの実質GDP成長率の推移
- ※先進国は米国、日本、ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダなど29カ国。
エマージング・カントリーはメキシコ、ブラジル、アルゼンチン、インド、中国、サウジアラビア、南アフリカ、ナイジェリア、ポーランド、ロシア、チェコなど150カ国。
(出所)IMF世界経済見通し(2004年9月)
各資産インデックスの推移(円ベース)
(1993年末=100) 2005年1月末現在
各資産インデックスの推移(円ベース)
(1993年末=100) 2005年1月末現在
上記はあくまでも過去の実績であり、将来の成果をお約束するものではありません。
- ※グラフは、国際投信投資顧問が対顧客電信為替相場により円換算し、1993年末を100として指数化したものであり、以下の各指数を用いています。
エマージング債券:「JPモルガンEMBIグローバル・ ダイバーシファイド」、先進国国債:「シティグループ世界国債インデックス(日本を含む)」、米国ハイイールド債券:「シティグループ米国ハイイールド債インデックス」
(上記の2指数はシティグループ・グローバル・マーケッツ・インクが開発したものです。) 、世界株式:「S&P Global 1200」
(出所)Bloombergのデータを基に、国際投信投資顧問作成
2. 特徴や優位なポイント
当ファンドの運用は、1928年創業で世界最古の運用機関のひとつであり、投資信託のサブ・アドバイザーとして豊富な実績を誇るウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーに委託しています。ウエリントン社では徹底した社内リサーチ能力を活用し、グローバルな視点から、エマージング債券の運用専任チームがポートフォリオ管理を行っています。
3. 分配方針や分配金の源泉
当ファンドの収益分配金は、投資しているソブリン債券および準ソブリン債券から得られる毎期の利子・配当収入を中心に、当期の値上がり益や過去からの繰越分配可能原資等を一部活用しています。
毎期の収益分配金の額は、基準価額水準や市況動向等を勘案して決定しています。

