MONEYKitトップ > from MONEYKit > 投信レポート > モーニングスター投資信託レポート 高成長を続ける新興国市場の魅力
新興国のフロントランナー、中国へ投資
ファンドの特徴

- 主として中国国内で事業展開している企業の中から、中長期的な運用視点に基づき、業種毎に競争力の強いエクセレント・カンパニーに集中投資します。
- 中国を代表する企業の新規公開にも着目し、選別投資することにより、より高い収益確保を狙います。
- 外貨建て資産については為替ヘッジを行いません。
- 景気のダウンサイドリスクやカントリーリスクに対しては、株式組入比率による調整に加え、株価指数先物などを利用して対応します。
- 運用にあたっては中国に精通した投資顧問会社から助言を受けます。
ファンドアナリストからのコメント

モーニングスター 調査分析部 部長 花村 泰廣(はなむら やすひろ)
早稲田大学理工学部卒、大和證券を経て、1999年モーニングスター株式会社入社。
投資信託及び株式の定性分析・評価を担当。
2005年1月末現在、過去3年間のトータルリターンは年率10.22%で、中国特化型の類似ファンドの平均を同1.56%上回るなど、類似ファンド内でも良好な成績をあげています。
その主な要因として、ファンドマネジャー司馬氏(運用経験約13年)を中心とした専門性の高い運用チームのほか、銘柄について助言を行うクレディ・アグリコルやバンク・オブ・チャイナなどの調査結果を基にした銘柄選択、とりわけエネルギー、素材、自動車関連が奏効したことがあげられます。また司馬氏は、投資先を直接訪問し、定性面も加味して銘柄を選択するなど、中国企業の分析に精通した強みを活かしてポートフォリオを構築しており、当ファンドの優位性の一つと考えられます。
1月末現在のポートフォリオを見ると、他の類似ファンドに比べ組入銘柄数が95と多いほか、中国市場のボラティリティを考慮して様々な業種に幅広く分散し(エネルギー20.8%、運輸19.4%、電機通信サービス8.5%、素材5.8%)、リスクの低減を図っています。また設定以降の推移を見ても、ボラティリティの高い銘柄を約4割組入れ、それらを比較的短い期間で売買する一方、中国市場の中でも比較的値動きの安定した銘柄(約4割)と小型株(約1割)を長期保有する運用スタイルは、一貫しています。
中国市場に関しては当面、中央政府の金融政策、米国の金利動向、外国人投資家の動向、商品市況の動向(中国株には資源・素材関連銘柄が多い)に左右されそうなことから、2003年のような一直線の上昇(日本の株式指標TOPIXは23.8%高だったのに対し、ハイテク関連銘柄の多い香港レッドチップは41.2%高、重厚長大産業の多い香港H株は152.2%高)は期待できないでしょう。その一方で、ここ1年の上昇と調整(経済の過熱と減速)局面では、銘柄間のパフォーマンス格差が顕著になっており、ファンドを運用する側にとっては、銘柄選択がパフォーマンスを大きく左右する要因になっています。司馬氏を中心とした専門性の高い運用チームと、中国市場に精通したアドバイザーとの連携によって良好なパフォーマンスをあげている当ファンドの実績から判断して、中長期的に高い成長が見込まれる中国市場の恩恵を享受したい投資家に向いたファンドの一つと言えるでしょう。
運用会社からのコメント
1. 中国株式市場
中国本土系企業の香港市場への上場は1993年の青島ビールが第1号で、今年で13年目になります。上海や深センなど中国本土の株式市場も90年代の初頭に設立されました。中国の証券市場の歴史は先進国と比べて浅いといえます。これまで、香港市場では93〜94年のH株ブームや97年のレッドチップブームのような株価の高騰局面と、それに続く反落局面というように、株価が乱高下した時期がありました。
しかし、近年は香港を中心に株式市場への資金流入が続く一方で、新規に上場する会社も大幅に増え、市場の厚みが増してきています。特にペトロチャイナやチャイナライフのような優良企業の上場が目立っています。2004年の香港の新規上場による資金調達額は過去最高の2800億香港ドル(約3.8兆円)に達し、米国に次ぐ規模となりました。そのうち、中国企業による資金調達は873億香港ドルで全体の32.2%を占めます。今後も中国企業の大量上場が見込まれ、中国の株式市場は、概して、拡大基調をたどると思われます。
現在、モルガンスタンレー・グローバルインデックス(MSCI)指数に占める中国株のウエイトはわずかに0.4%、日本市場の9.2%と比べ遥かに小さいのが現状です。しかし、経済規模とその成長性を考えた場合、将来的に中国株のウエイトは大きく上昇していくと考えています。
現在、中国の通貨である人民元は実質的な固定相場制を採用しており、資本取引も厳しく制限されています。しかし、かつて日本も経験したように人民元の変動相場制への移行と資本取引の自由化が大きな流れであり、向う数年間のうち実現の可能性がきわめて高いと考えます。
これらが実現すると、現在のように中国国内の市場と海外市場が分断された状況が改善されるようになるでしょう。また、外国人投資家にとって中国証券市場へのアクセスが一段と容易になり、市場の飛躍的な発展が期待されます。
2. 当ファンドの優位性
中国で事業展開をしている企業の株式に投資することにより、受益者に中国市場への長期投資の魅力を提供し、信託財産の中長期的な成長を目指した運用を行います。当ファンドは設定以来、この目標の実現を念頭に運用を行っており、これまでのところは概ね狙い通りの成果を上げることが出来たと考えております。投資家への利益還元として、設定以来の約3年間の累計で、1万口当たり合計3,200円の分配金を支払いました。
当ファンドの特徴のひとつとして、組入銘柄数が多いことがあげられます。多くの組入銘柄の中でも、中小型銘柄は超過収益を生み出す重要な要因として考えています。また、多くの銘柄に分散して投資することによりファンドのリスク低減にもつながります。
組入銘柄を増やすために、リサーチを徹底しています。具体的には、当社のアジア中国室の経験豊かで充実したアナリスト陣が大きな役割を果たしています。その結果、当ファンドはモーニングスターを始めとする運用評価機関から高いレーティングを得ています。
3. リスク低減のために
前述したように、銘柄分散の徹底によるリスクの抑制を図っています。その他では、景気の局面に応じて大型株と小型株の割合を調整すること、業種分散とともに市場の分散も図っています。たとえば、テクノロジーの一部では中国で事業を展開している台湾市場の上場企業を組み入れ、インターネット関連株では中国で事業を展開し米国市場に上場している企業を組入れています。
4. 運用・調査体制
当ファンドでボトムアップ アプローチによるリサーチを銘柄選択の基本としています。運用チームのファンド マネジャー兼アナリスト6名で、そのうち5名はそれぞれの担当セクターの投資候補銘柄について、現地企業への直接訪問などによる調査に加え、企業からの来訪、外部提携先からの情報等も活用し銘柄の調査・分析を行います。
当ファンドでは、運用チームによる企業訪問・マネジメントとのミーティングを調査の基本としており、特に、中小型銘柄では担当者の直接訪問なしには、ポートフォリオに組入れないこととしています。運用チームは直近1年間で10回程度の現地出張調査を実施、1回の出張でおおよそ10社前後を訪問し、企業の経営層等から直接情報を収集しています。こうした調査・分析では、業界内でのポジション(マーケット シェア)、競争環境(製品や業界の特性)、経営戦略(事業分野の絞り込みおよび経営資源の集中等、事業戦略の明確性)、財務内容(マージン動向、負債状況、資金調達能力)、資金運用効率(ROE)等に注目しています。
外部提携機関からの助言情報としては、主としてクレディ・アグリコル・アセットマネジメントの小型株銘柄情報、BOCIセキュリティーズの新規公開企業に関する情報を活用しています。
5. 今後の運用戦略
中長期的に高い経済成長が見込める中国で事業展開している企業の株式を主要投資対象とし、株式の組入れ比率を原則高位に維持した運用を行います。同時に、競争力のあるエクセレント カンパニーに厳選投資することで高い投資収益の獲得を狙います。
収益の源泉は主にボトムアップ アプローチによる銘柄選択によって追求します。ただし、中国の株式市場の大幅な下落を予想した場合などでは、株式の実質組入れ比率を70〜100%の範囲で調整することにより、ファンドの基準価額の下落を小幅にとどめることを意図した運用を行うことがあります。なお、為替ヘッジは原則として行いません。
- 新興国市場の魅力について(1)
- 新興国市場の魅力について(2)
- 新興国市場の魅力について(3)
- 第二の巨大市場、インドへ投資
- 新興国のフロントランナー、中国へ投資
- 新興国へ分散投資

