MONEYKitトップ > from MONEYKit > 投信レポート > モーニングスター投資信託レポート 高成長を続ける新興国市場の魅力
新興国市場の魅力について
拡大を続ける新興市場の中でも、人口や経済規模が大きく高い成長性を秘めた「BRICs」(※1)と呼ばれるブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国に国際社会の注目が集まっています。今回は、BRICsを中心とした新興市場の現状と見通し、新興市場を中心に投資する株式ファンドおよび債券ファンドを紹介します。
- (※1)BRICs
ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の英語頭文字をつなげた造語。ゴールドマン・サックス証券が2003年10月に発表した報告書「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」のなかで初めて使用して以降、広く使われるようになりました。広大な国土、原油や鉄鉱石などの豊富な天然資源、労働力の源泉となる膨大な人口が共通点です
高い成長が見込まれるBRICs、GDPは2040年前後にG7を上回る規模へ
まず図(1)でIMF(International Monetary Fund: 国際通貨基金)による予想経済成長率を見ると、ブラジルが前年比3.5%、ロシアとインドが6.7%前後、中国が7.5%と、2005年も日米欧の先進国より高い成長が見込まれています。また、経済成長を押し上げる「労働人口の増加」と「生産性の向上(資本蓄積+技術革新)」などを基にした長期予想でも、高い成長が見込まれており、各シンクタンクの予想を平均すると概ね以下のようになります。
- BRICs: 現在世界人口の約42%を占めるBRICsは、生産性の向上によって2040年前後にGDP規模でG7(米、日、独、英、仏、伊、加)を上回る
- 中国: BRICsの中でトップを走る中国は、教育・インフラ整備で一人当たりの生産性の向上を図り、2010年代半ばに日本、2040年前後に米国を抜いて世界一へ踊り出る
- インド: BRICsの中で唯一、2050年まで人口増が見込めるインドは、2030年代前半に日本を抜いて、世界第3位の経済大国へ
- ブラジルとロシア: 2050年頃には日本と肩を並べるレベルにまで拡大
労働人口の減少が予想される日本(予想経済成長率は年平均1%前後)とは対象的に、中長期的には中国を中心としたBRICsが世界経済における重要な核となることは間違いないと言えそうです。
図(1)実質GDP成長率
出所:IMF(World Economic Outlook)
直近3年間のパフォーマンスは良好
主要株式指標(※2)について過去3年間のリスクとリターンの関係を見ると、先進国の中でも年率5.7%と比較的良好なリターンをあげた日本に対し、ブラジル24.2%、インド25.6%、ロシア30.4%、香港H株35.1%と、30%前後の高いリターンをあげています。
また、新興国の株式市場への資金流出入動向に関しても、2002年の11億ドルの純流入に対し、2003年は318億ドル、2004年は358億ドルの純流入と急増したほか、IIF(Institute of International Finance: 国際金融協会)によると2005年も約340億ドルの純流入が見込まれています。
- (※2)主要株式指標
- ブラジル(ボベスパ): サンパウロ証券取引所上場の最も流動性の高い銘柄で構成される出来高加重トータルリターン指数。
- ロシア(RTS): ロシア取引システム(RTS)上場銘柄で構成される時価総額加重平均指数。米ドル建てで算出。
- インド(ムンバイSENSEX30種): 流動性、取引規模、浮動株調整済み取引規模、業種を代表する企業であるか否かなどに基づき選定。時価総額加重平均指数で算出。
- 香港(H株): 香港証券取引所上場の中国本土企業株で構成される時価総額加重平均指数。重厚長大産業が多い。
- 中国(MSCI): Morgan Stanley Capital International Inc. が開発。外国人投資家が参加できる中国株式市場での投資機会を反映した指数。
図(2)リスクとリターンの関係(過去3年間、05/1末現在)
この情報は、モーニングスター社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
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