ソニー銀行のサービスサイト「MONEYKit」

  • ログイン
  • 口座開設
サイト内検索

個人と資産運用のためのネットバンク「ソニー銀行」



from MONEYKit

MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > 市場を読む 為替マーケット講座 > 第1章 外国為替の基礎知識

為替・金利レポート
市場を読む 為替マーケット講座

第1章 外国為替の基礎知識

4. 円高、円安とは?

日本では外国為替相場の急激な変動が起こると、「円高」「円安」と報道されますが、これは世界の外国為替の共通認識なのでしょうか。結論を先に言えば「NO」です。「円高」「円安」という使い方は、円を中心として相場を語る日本人向けのものであり、日本、海外かを問わず、外国為替関係者の間では米ドルを中心として「米ドル高」「米ドル安」と使うのが一般的となっています。海外の経済紙上などでも、「Dollar (Yen)was higher」のように「米ドルが対円で高くなった」と米ドル中心に表現するのであり、「Yen(Dollar)was lower」のように「円が対米ドルで下落した」などと円を中心として表現することはほとんどありません。

また、もう一点、「円高」「円安」については注意しなければならないことがあります。円は米ドル以外の通貨に対しても取引されているのですが、対米ドルで円高(円安)であることがイコール、その他の通貨でも円高(円安)であると考えても良いのでしょうか。下記の図表は2年半前と現在の円相場の比較表となります。2002年1月時点と現在の円相場を比較すると、円は米ドルに対しては大きく上昇して「円高」になっていますが、その他の通貨に対しては下落している「円安」状況となっています。

皆さんもご存じのように、ここ数年間の外国為替市場では米国から巨額の資金が流失し、米ドルは独歩安となっていました。しかし、円も対米ドルでは大幅に上昇したものの、ユーロ、豪ドル、英ポンドのような他通貨に比べて対米ドルでの上昇度合いが少なかったために、結果的には下記の表のように通貨毎の「円高」「円安」同時進行状況を生み出しました。これは単純に「円安」か「円高」を論じるのではなく、主要通貨の中で中長期的な強さ(弱さ)を知っておくことがいかに重要かを示した典型的な例でもあります。

表

欧州では1999年1月からは11カ国(現在は12カ国)の統一通貨ユーロが創設され、複雑な状況が少しはなくなりましたが、かつては、ドイツはドイツマルク、フランスはフレンチフラン、イタリアはリラ、スペインはペセタなどと対米ドルで別々に取引されていました。また、隣国間の貿易上の必要性からもドイツマルク/フレンチフラン相場、ドイツマルク/リラ相場というように欧州通貨間の*1クロス取引も活発に行なわれており、為替相場の変動に対しては各国民も非常に敏感でした。アジアにおいては、現在は米ドルとの*2ペッグ制を採用している中国元も、いずれ変動相場制度に移行することが予想されます。日本の対米貿易額が抜きん出ている現状では、日本人にとっては米ドル/円相場が最も重要ではあることには変わりませんが、対中貿易状況や今後の中国元の自由化を考えると、対中国元相場が米ドル相場よりも重要視される時代が来るかもしれません。今一度「円高」「円安」とは何かを考え、円が世界の通貨の中のひとつの通貨に過ぎないということを認識すると、自ずと国際分散投資の重要性も見えてくると思います。

*1 クロス取引 ⇒ 対米ドル以外の他通貨間同士の取引
*2 ペッグ制 ⇒ 自国通貨と他の通貨との為替相場を一定に保つ制度(固定相場制)

 

ページの先頭へ


  • Message
    • ソニーバンクからのメッセージ 一覧へ
  • Products
    • 外資情報 一覧へ
    • ファンド紹介 一覧へ
    • ローン情報 一覧へ
  • Tips
    • 資産運用Tips 一覧へ
  • Report
    • 為替・金利レポート 一覧へ
    • セミナーレポート 一覧へ
    • 投信レポート 一覧へ
    • 環境について考える 一覧へ
    • 動画配信一覧へ
  • Interview
    • ファンドマネージャーインタビュー 一覧へ
    • スペシャルインタビュー 一覧へ
  • 閑話休題
    • 閑話休題 一覧へ

ソニー銀行株式会社