MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > フィスコ為替市場レポート 2005年7月までの見通し
カナダドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2005年3月28日作成)
「追加利上げの可能性が浮上すれば、カナダドル高に」
期間予想レンジ:84円00銭〜89円00銭
<今年3月までの動き>
カナダの対米貿易黒字が減少するとの見方やカナダと米国との金利差が消滅するとの理由で、ドル買い・カナダドル売りが活発となる局面もあったが、カナダ中銀総裁が将来的な金利引上げの可能性を示唆しており、ドル買い・カナダドル売りは2月までに一服しているようだ。カナダの輸出企業は1ドル=1.25カナダドル前後を目安に、ドル売りを実施する構えを見せており、カナダドル・円相場を下支えする一因となっている。年初以降、欧米、カナダのヘッジファンドや投資家の間では特に目立ったカナダドル・円の取引は確認されていないが、84円近辺ではカナダドル買いを実施していたようだ。
<ファンダメンタルズからみた為替相場>
4月12日に開かれるカナダ中銀の会合では政策金利の据え置きが確実視されているが、5月以降における追加利上げの可能性は消えていない。カナダ中銀の副総裁は貯蓄率を向上させることに関して、将来的には2%程度の金利上昇の可能性を示唆しており、米国との金利差が拡大するとの理由でカナダドル売りが一段と広がる可能性は低いものと思われる。カナダドル・円は2004年11月10日に記録した89円80銭が当面の高値水準となるが、ユーロや豪ドルからの資金シフトが一時的に広がる事も考えられる。カナダが一定規模の経常黒字を今後も維持することや同国の良好な財政事情を評価する向きも少なくないだけに、5月以降に追加利上げの観測が浮上すれば、カナダドル・円相場も84円前後を底値として、88〜89円に上昇する可能性もありそうだ。なお、人民元相場に通貨バスケット制度を採用するとの思惑についてはカナダドルが採用される可能性もあり、カナダドル・円相場にとっても大きなマイナス材料にはならないと考えられる。
<テクニカル分析>

現状認識
三角保ち合いの上限を上抜けて上昇トレンドの可能性が高まっているが、86円を割り込んだ場合、再び三角保ち合いを形成することになる。
【メインシナリオ】
上昇トレンドを想定して押し目買いスタンス。損切りは86円00銭割れ、利食いは90円00銭。
【サブシナリオ】
戻り売りのスタンス。売り水準は90円00銭、86円00銭を割り込んだ場合は、売り出動。損切りは87円00銭、利食いは82円00銭。
<2005年7月までの主な予定>
4月12日:カナダ中銀が政策金利を発表
14日:カナダ中銀が金融政策報告をアップデート
5月25日:カナダ中銀が政策金利を発表
30日:05年1-3月期のカナダの経常収支
7月12日:カナダ中銀が政策金利を発表
14日:カナダ中銀が金融政策報告をアップデート
- はじめに
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(1)
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2)
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(3)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(1)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(2)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(3)
- 英ポンド・円相場の現状分析と今後の見通し
- 豪ドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- NZドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- カナダドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- ※なお、以上のレポートのなかでは、米ドルをドル、英ポンドをポンドと表記しています。

