MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > フィスコ為替市場レポート 2005年7月までの見通し
NZドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2005年3月28日作成)
「78円を越えるNZドル高は当面期待しにくい」
期間予想レンジ:72円50銭〜78円50銭
<今年3月までの動き>
1月は101円台後半まで円高・ドル安が進んだ影響でNZドル・円も一時的に70円台半ばに下げる局面もあったが、円高・ドル安が一服したことやNZ準備銀行による追加利上げの思惑が浮上した2月以降は一段高となった。3月10日にはNZ準備銀行は政策金利を6.75%に引き上げたが、追加利上げの可能性を示唆しており、対ドルでは史上最高値を更新、一時1NZドル=0.7466ドルを記録した。75円台では日本勢のNZドル売りが増える局面もあったが、利上げ後は相対的に高い金利水準を背景に、日本やアジア勢のNZドル買いが観測されている。
<ファンダメンタルズからみた為替相場>
NZ準備銀行の政策金利は4月以降、7%に上昇する可能性もあるが、注意すべきは中国やアジア地域との貿易が当初の期待ほどの拡大・発展を遂げない可能性があることだ。NZの貿易収支が改善しなければ、同国の経常赤字や対外債務の規模がNZドル・円相場にとってのマイナス材料として意識され、短期筋のNZドル離れを引き起こす可能性がある。NZの貿易収支の動向には今後も注意を払いたい。また、過度の金利上昇が住宅・不動産などの資産価格の大幅低下や個人消費の急激な落ち込みを誘うリスクも否定できないだけに、高金利をマーケットが評価しなくなる可能性もある。
NZドル・円では80円が節目の水準と見られているが、ドル・円相場が105〜106円で頭打ちとなれば、1NZドル=78円50銭前後が当面の高値となりそうだ。4月28日にはNZ準備銀行の政策金利が発表されるが、政策金利の据え置きが決まると、一時的にNZドル売りが広がることも予想される。73円50銭を下回ると72円近辺までの下げも予想される。
<テクニカル分析>

現状認識
NZドル・円は、41円87銭から77円99銭まで上昇したが、上昇チャンネルの下限を下回らない限り、上昇トレンド継続。
【メインシナリオ】
上昇チャンネルの支持線(2005年4月1日現在75円22銭)を下回らない限り押し目買いのスタンス継続。
買い持ちポジションのストップ・ロスは75円00銭割れ。
【サブシナリオ】
下値支持線を下回った場合、途転売り持ちポジションへ。
売り水準は74円50銭、利食いは70円00銭、損切りは75円50銭。
<2005年7月までの主な予定>
4月15日:05年1-3月期のNZの消費者物価指数
28日:NZ準備銀行が政策金利を発表
5月12日:05年1-3月期のNZの雇用統計(失業率、雇用者数の増減など)
6月9日:NZ準備銀行が金融政策報告を公表(政策金利変更の可能性あり)
23日:05年1-3月期のNZの経常収支
24日:05年1-3月期のNZのGDP
7月28日:NZ準備銀行が政策金利を発表
- はじめに
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(1)
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2)
- 米ドル・円相場の現状分析と今後の見通し(3)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(1)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(2)
- ユーロ・円相場の現状分析と今後の見通し(3)
- 英ポンド・円相場の現状分析と今後の見通し
- 豪ドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- NZドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- カナダドル・円相場の現状分析と今後の見通し
- ※なお、以上のレポートのなかでは、米ドルをドル、英ポンドをポンドと表記しています。

