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セミナーレポート
ソニーバンク投資信託セミナー インド株投資入門

必ずお読みください 個別ファンドの重要事項

アジアで有数の政治の安定した国

日本より歴史がある証券取引所

次に株式の話をいたします。インドで一番大きい、由緒ある株式市場は1875年に設立されたムンバイ証券取引所です。日本の大政奉還が1867年ですから、それから8年経った段階でインドには証券取引所ができていて、東京証券取引所の設立はその3年後です。
インドは1947年に独立しましたが、これは政治的な独立で、経済的な独立は1991年。独立前のインドは農業資本と産業資本の資本主義型の社会でしたが、ネルーさんという初代首相が社会主義的な経済体制を取り入れました。結局それで経済が立ち行かなくなりまして、社会主義から市場主義経済に転換します。それが91年です。
そのときのボンベイの平均株価が1155。現在はというと昨日も市場最高値を記録しましたが、6700ぐらいです。10年で約6倍、単純計算で年60%の成長率ですね。現在はボンベイ証券取引所と全国証券取引所という二つの証券取引所があり、両者は前年比の伸び率で世界第3位と第4位です。ただ、スタートが小さければ伸び率は大きくなるので、他国と単純に比較していただかなくてもよろしいと思います。

日本より歴史がある証券取引所

ところで、いま日本の個人のかたはインド株式に直接投資ができません。インドの法律で許されていないのですね。インド国籍を持ってない人がインド株に投資するとき、FII(Foreign Institutional Investor)=外国機関投資家という資格をインド中央銀行から取得しないといけません。たとえばどれくらい資産があって、株式投資の経験が何年以上あり、あとどのくらいの実績があるかといった基準がありまして、それに合致した方が審査を受け、資格認定をもらうという仕組みになっています。FIIの資格がなければ、資格をもつ機関投資家が買った株式を再販してもらうという状況です。

クーデターが一度も起こっていない

外国機関投資家の株式投資の推移で注目していただきたいのは、去年の5月に大きく売られて、また戻していることです。

機関投資家のインド株式投資額

この時期にインドで国会選挙があり、十中八九勝つだろうと思われていた与党が負けました。その不安感で売られたのですが、よく考えてみたら世の中変わらないんじゃないかということで、また戻しております。ここで何をいいたいかといいますと、インドの政治なんです。インド周辺にはパキスタンがあり、中国とは昔戦争をしたりといろいろなことがあるので、政治が不安定じゃないかと皆さんお考えだと思うのですが、インドの”国としての”政治は安泰です。ただし”政党としての”政治、誰が政治をやる、誰が首相になるといったことは非常に変わりやすいです。
アジアでクーデターの起こってない国。インドです。微笑みの国タイでもクーデターが起こりましたし、インドネシア然り、フィリピン然り。ところがインドでは1度もクーデターが起こっていません。シビリアンコントロールが完璧に効いた政治体制です。

つまりインドは、安心して将来を見られるんです。2000年にある化学メーカーさんが400億円をインドに投資した合弁事業が稼動しました。ペットボトルなどの素材を作る装置産業ですが、その時、その化学メーカーさんがおっしゃったのは「装置産業というのは投資回収に20年から30年かかる。そのとき投資を決める要因は政治だ」ということでした。そして「インドの20年後の政治は読めます」と。たまたま昨日、お話をうかがいましたら、400億円を投資した同社合弁事業の累損は一昨年で解消できたそうです。

目標は戦後日本の経済復興

ここで簡単にインドの経済を復習しておきます。
1991年に経済危機が起こります。その時のインドの外貨準備――ドルやユーロといった基軸通貨で一国がもっている資産――が11億ドルだったんです。これは2週間の輸入でもう底をつくといった金額で、基軸通貨がないからルピーで払いますといっても売ってくれる人はいません。あわや国が滅びるかといった状況でした。
そのとき、日本は3億ドルという融資をインドにしました。この対応が迅速だったもので、当時の大蔵大臣でいま首相をなさっているマンモハン・シンさんが後に「インドが経済危機を乗り切るためにいろんな国にお世話になりました」といった声明を出したとき、一国だけ固有名詞で挙げたのが日本。なぜかインド人って、日本人に対する波長が非常にいいんです。

やはり彼らには、日本っていうのはすごい国だという思いがあります。第二次世界大戦で完膚なきまでに叩かれて、ほとんど資産がなくなった国がなんであんな短期間にあれだけの経済大国になれるのかと。なおかつ、これはお世辞があるかもしれませんが、「古い文化を残している」といってくれます。自分たちが欲しいのもそれだ、インドの固有の文化を残しつつ、どうしたら経済発展できるのか、それを教えてくださいと彼らはいいます。ですから日本の首相も、インドにもっと行ったらいいんですよね。

 

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