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セミナーレポート
ソニーバンク外貨預金セミナー 相場観を身につけよう

必ずお読みください 外貨預金の重要事項

長期サイクルからドル・円相場を探る

ドル高は8年周期でやってくる

価格の次にサイクル(時間軸)の話をします。

【8年サイクル】

8年サイクルという周期をご存じなかったら、ぜひ知ってください。変動相場制移行後のドル・円相場の高値を結んでいきますと、1974年、1982年、1990年、1998年と、8年ごとの高値のサイクルがあります。ということは、次の8年後となる2006年に高値がくる可能性が高い。さらに8年間の中身を見ますと、だいたい5年でドルが下がって3年が上がるというパターンを繰り返しています。すなわちドルを下げて、止めて、上げるアメリカの政策通りに動いているのです。

ドル・円高値 8年サイクル

ところが現在の相場をパターンに当てはめますと、1998年の5年後の2003年に底値をうって、2004年に上がっていかなければいけない。今、なんとなく下に行こうとしていますね。ひょっとして過去のパターンが崩れたのではないかという見方も出てきました。

【11年サイクル 太陽の黒点サイクル】

もうひとつのサイクルを少々強引に見つけてみますと、ドル・円相場は、1971年の360円からスタートして、高値圏は、1982年、1990年、1998年と、おおよそ10年のサイクルでピーク・アウトしており、安値圏は、1978年、1988年、1995年とボトムアウトしています。これは、太陽の黒点が極大期にピークアウト、極小期にボトムアウトしていることになりますので、現在は今年2005年の極小期に安値をつけにいく下落トレンドにある、といえます。このサイクル論でいくと、今年あたり安値をつけて、2006〜8年に向かって上がっていく可能性があるということがいえます。

太陽の黒点の話をしたついでに、ドル・円相場の月齢サイクル(※5)について説明しておきます。

ドル・円相場は満月の時に安値をつけて反転し、新月の時に高値をつけて反落するというパターンがあります。
現状では、1月25日が満月でしたから、本日の安値102.37円を底値にして、次の新月2月9日付近に向けてドルは上昇するという予想ができるわけです。

  • ※5 新月の時を零として数え、約29.5日を周期として月の満ち欠けの度合いを示す。満月はほぼ月齢15。

現在のドル安は地政学的な通貨危機

現在のドル安を「通貨危機」と見ることもできます。どんな危機かといえば、地政学的リスクです。2001年の米同時多発テロ、それに続くブッシュ政権による報復戦争によって、中東諸国やロシア、中国などドル資産を大量に保有している国々のドル離れが起きました。そして、戦争をしたために軍事費が増え、つまり財政赤字が増え、経常赤字も増えたため、「双子の赤字」を嫌気したドル安トレンドとなったわけです。いまのドル安相場は、地政学リスクを背景にしたドル危機なわけです。

ところでなぜか決まって通貨危機というのは、30%下落します。過去のパターンから見ますと、135.20円から30%の下落で94.64円。だいたい95円まで下がるだろうという数字が出てきます。

1990年以降の通貨危機

テクニカル分析で説明しました、ヘッド&ショルダーズでの目標値95円が、この地政学的リスクというドル危機における目標値に一致しているわけです。

金融・財政・通商で強みをもつ基軸通貨

長期トレンドの話題の最後に、アメリカが基軸通貨国だということの特権を改めて指摘しておきます。通商面では、原油などの国際商品はドル建てで取引されているため、自国通貨のドルで為替リスク無しに買えるということです。日本円もユーロも基軸通貨ではありませんから、為替リスクを負担して買わなくてはいけないわけです。財政政策面では、アメリカは借金があっても、世界中から低金利で貸してもらえるという強みがあります。金融政策面でも、世界中のインフレ・デフレに対し影響を及ぼすことで、国内景気を調整することができます。

こういった基軸通貨を発行できる特権を、「シニョレッジ」といいます。どういうことか。米ドル紙幣を世界中の人たちが持っているということです。ドル紙幣を持つということは、無利子でアメリカにお金を貸しているのと同じなわけですね。その特権によって毎年アメリカは、GDPの0.2〜0.3%(200〜300億米ドル)の経済的利益を上げているといわれています。

基軸通貨の地位を巡る通貨覇権

この基軸通貨国としての責務は、基軸通貨であるドルの価値を保全しなければならないことですが、米国はドルに取って代わる通貨が無かったことで、貿易不均衡是正のためにドル安誘導を繰り返してきたわけです。しかしながら、1999年に欧州統一通貨「ユーロ」が誕生したことで、基軸通貨としての地位も安泰というわけにはいかなくなっています。

 

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