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為替・金利レポート
フィスコ為替市場レポート 2005年3月までの見通し

カナダドル・円相場の現状分析と今後の見通し(2004年12月3日作成)
「金利据え置きならば、一時的にカナダドル売りが強まることも」

期間予想レンジ:83円00銭〜89円00銭

<最近の相場動向>

カナダの経常黒字が7月以降も高水準を続けていることやドル安の必要性を示唆する発言が米・金融当局者から相次いだことでカナダドルは米ドルに対して上昇を続けた。金融政策面でも9月と10月に0.25%の利上げを実施しており、12月以降も追加利上げの可能性がある事から、欧米の投機筋がユーロや英ポンドに対してもカナダドルを買っていたようだ。

しかしながら9月以降、1ドル=1.18カナダドル前後までドル安・カナダドル高が急速に進み、カナダの金融当局者も通貨高の影響を考慮している。12月以降の追加利上げにはやや慎重な姿勢も見せ始めている。

カナダドル・円相場は9月中旬に節目の水準であった85円を超えてからは一段高となり、11月10日には一時89円80銭近辺までのカナダドル高となったが、11月中旬以降は人民元相場が切り上げられると一定規模の円高は不可避であるとの見方も台頭、一部のヘッジファンドが対円での投機的なカナダドル買いのポジションを解消しており、カナダドル・円もこの影響で86円台に下げている。

<今後の見通し>

人民元相場の切り上げが避けられなくなりつつあり、円高・ドル安が進んでも政治的な理由により、円売り介入が実施されない事も考えられる。

1ドル=100円近辺でも政府・日銀による円売り介入が実施されなければ、投機的な円買い・カナダドル売りが一時的に広がる可能性もありそうだ。

そうした要因を除くとカナダドル売り材料は乏しく、1月か3月の政策会合でカナダ中銀が利上げを実施する可能性もあるので、対円での下落幅は限定的となる事も十分考えられる。カナダの雇用、個人消費、経常収支などの現状はカナダドル相場を下支えする要因と見られており、金利の先高観も加味すると、カナダドル売り・円買いのトレンドが継続する可能性は低いと思われる。

<テクニカル分析>

テクニカル分析

現状認識
カナダドル・円は、1995年以来の三角保ち合いを87円付近で上放れつつあり、上昇トレンドに入るのかそれともダマシと終るのかの分岐点に位置している。
【メインシナリオ】
  • 三角保ち合いを上放れたと見なして買い
  • 三角保ち合いの上値抵抗線を上放れたと見なして買いのスタンス。
  • 86円を下回れば、ダマシとなるので買い持ちポジションは手仕舞う。
  • 87円を上抜ければ、再度買い持ちポジション。
【サブシナリオ】
  • 三角保ち合い形成中とみて、戻り売り
  • 三角保ち合いを依然として形成中とみて、87円で売り持ち。
  • 利食いは80円、ストップ・ロスは三角保ち合い上放れが確認される87.50円。

 

  • ※なお、以上のレポートのなかでは、米ドルをドル、英ポンドをポンドと表記しています。

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